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読書感想:杉山茂樹著『4-2-3-1 サッカーを戦術から理解する』トルシエジャパンって懐かしいね。

杉山茂樹さんというスポーツライターの本を読んだ。サッカーの戦術を書いた本で、結構面白い。

 

その中で、トルシエジャパンに関する記述があったので紹介。

凄く懐かしいなぁ。トルシエ監督、皆さん覚えてる? 

 

 

2001年4月25日。日本代表は、攻撃サッカーに沸くスペインに遠征を行い、スペイン代表と対戦した。時の日本代表監督、フィリップ・トルシエが、コルドバで行われた一戦に臨んだ布陣はなんと5バック。それに守備的MF3枚。1トップに高原、トップ下に中田英寿という5-3-1-1の布陣である。

なぜトルシエは、そこまで極端な守備的シフトを用いたのか。その一か月前の3月24日に、フランスの「スタッド・ドゥ・フランス」で行われたフランスとの一戦に、0-5で大敗したことと深い関係がる。日韓共催のワールドカップまで一年強。ここで二試合続けて大敗を喫すれば、自信を喪失する。更迭だってあり得るかもしれない。それだけは避けたい一心で、この布陣を用いたに違いない。(P158)

 

 フランス戦の大敗後のスペイン戦。当時のトルシエ監督が凄く守備的な布陣を敷いた事に、若干の不満を抱いている筆者である。

 

「二試合続けて大敗を喫すれば、更迭もあり得る。それだけは避けたいと思ったに違いない」というのは、筆者の思い込みではないだろうか。

 

5バックに3枚の守備的なMFというのは、少し守備的過ぎてつまらない、という気もする。

しかし、スペインは、サッカーの強豪。日本は当時、かなり格下だったはず。そんな相手にどうしたら互角に戦えるかを考えて、守備的なシステムを用いるのは当然だと思うのだ。更迭を避けたい一心で、というには、どうも納得がいかない。 

 

 

一方トルシエは、試合後の記者会見でこう述べた。

「守備はオッケー。あとは、攻撃的精神を持って臨めば・・・・・」

開いた口が塞がらなかった。あれだけゴール前に引いて構えれば、いくら攻撃的精神を臨んでも、得点を奪うことは不可能だ。

しかし、日本のメディアは、0-5で敗れたフランス戦から大幅に進歩したと、その0-1を喜ぶかのような報道をした。そして、「あとは、攻撃的精神を持って臨めば・・・・・」と、トルシエのコメントに自らの願望を重ね合わせるように、オウム返しで伝えた。(P162~P163)

 

 「攻撃的精神を持って臨めば」というトルシエ監督の言葉に、またも疑問を抱いたという筆者。確かに、攻撃的姿勢は感じられない。

 

強豪相手に、引いてカウンターという戦略だったのかもしれない。それは悪いとは思わない。ボールを奪って、サイドと守備的なMFの選手が一気に攻め上がって、一点を取るという戦術にも見えなくはない。

 

そして、「スペイン相手に善戦した」と報道をした日本のメディアにも疑問を抱いている。僕も、その報道は正しくないと思う。

5枚のバックに3枚の守備的MFの選手を用いて、それでも負けたんだから、むしろ批判に値するべき。それをしっかり指摘した筆者は正しいと思う。

 

ハリルホジッチ監督批判が話題となった筆者の杉山氏。「どんな事書いてんのかな?」とざっと読んでみたら、結構まともな事言ってるぞ。

この他にも、海外のサッカーの名勝負などを取り上げて、「なぜその結果になったのか?」を述べている。ここも、面白かった。

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