ニートの平日

地方国立大卒ニートの生活記録。「え、ニートに平日も休日もないだろ....」という下らない日記です。

映画感想:『ザ・ギフト』 同級生が残した残酷な「ギフト」

高校時代の事をたまに思い出す。卒業してから数年、もはや誰とも連絡を取らなくなった。久しぶりに会っても、ほとんどの人は誰か分からない。

もし突然、あなたの元に、あまり記憶にない同級生が現れたら、、、、。ちょっと危険だ。その人は、もしかしたら、あなたに復讐しに来たのかもしれない。もし贈り物を持ってやって来ても、それは絶対に開けてはいけない、、、。

 

監督:ジョエル:エドガートン

キャスト:ジェイソン・ベイトマンレベッカ・ホールジョエル・エドガートン、他

 

 <あらすじ>

結婚生活にも馴れてきて、何不自由無い暮らしをするサイモンとその妻のロビン。サイモンは、買い物中に高校の同級生のゴードンと再会する。最初はゴードンを思い出せないサイモンだが、徐々に高校時代の出来事と共に彼の事を思い出していく。

 

サイモン夫婦とゴードンは食事を共にするなどして交流していくが、サイモンはあまり歓迎する様子では無い。そして、ゴードンも何やら不穏な表情を見せる。

 

ゴードンはたまに彼らの前に顔を出すようになる。サイモンとロビンは彼の不可解な行動に苦しめられるようなる。そして、サイモンとゴードンの間には強烈な因縁があった事が判明。ゴードンの本当の狙いは何なのか?最後に彼から送られる「ギフト」とは何なのか?

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 <感想>

偶然再会したはずの同級生に、後からとんでもない仕返しをされる、というお話。登場人物が少なくて分かりやすく、ストーリーも良く出来ていて、見ごたえある映画だった。結末も実に優秀。

ある出来事の恨みを持って近づいてきた同級生と、それを覚えていない人間という設定がリアリティがある。そして、ゴードンの不気味でサイコなキャラクターも余計に恐怖を煽る。突然やって来た同級生には気を付けよう。100点。

 

仕事でも成功を収め、ロビンという美人な妻と生活していたサイモン。そんな彼は買い物の途中で、高校の同級生ゴードンと再会。最初は誰だか分からないサイモンも、「あぁ、アイツか」という感じで思い出す。

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サイモン夫婦とゴードンは共に食事をするなど、仲良くしている感じに見える。しかし、サイモンはゴードンをあまり歓迎してるようには見えないし、ゴードンも仲の良い友人という感じではない。この辺から、これから何かが起こる予感を抱かせてくれる。

 

ゴードンは、家具店でサイモンに会っただけなのに、住所を調べてワインを送って来る。住所をどこで調べたのか?とロビンが言う通り、ゴードンはこの辺からちょっと不気味だ。

 

その後も、妻のロビンの留守中に突然現れたり意味不明の贈り物をして来たりと、普通の人とは少しずれた行動を見せるゴードン。

“ちょっと変な人だけど、キチガイでは無い”、という感が、余計にリアルな怖さを引き立てている。この不気味な男のせいで、ロビンは精神的に不安定になる。二人の夫婦関係に若干のギスギス感が出てくる。

 

いつも通り一人で家に居たロビンは、突然気絶してしまう。一体、なぜ気絶したのか?そこには何が居たのか?それは後で明かされる。ここが、後に非常に重要になって来るぞ。ロビンも、その時に何があったのかを覚えていない。

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ゴードンの存在に少しばかりの恐怖を感じる日々の中、ロビンは妊娠した事をサイモンに報告する。前に一回ダメに流産していたロビンにとって、この上無い「ギフト」だったのだ。サイモンもとても嬉しそう。

 

しかし、どうしてもサイモンとゴードンの関係が気になっていたロビンは、高校時代に二人に何があったのかを知る。二人に強烈な因縁があったことを知ったロビンは、サイモンが過去にゴードンにした事を責める。

そして、関係を修復するように説得する。この辺から、夫婦の関係はかなりのすれ違いを見せる。二人の因縁を見れば、サイモンがどれだけ酷い奴か分かるはず。

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ここからは結末のネタバレを書いく。未見の方はここで退場、TSUTAYAに行くかAmazonで検索してください。

 

仲間内で夕食をしていた時、突如ロビンに陣痛が襲い、急いで病院へ。そして、見事に出産。とても嬉しそうにするロビンとサイモン。彼らが最も欲しかった「ギフト」を授かったのだ。

 

しかし、、、。ここからまさかの幕切れを見せる。

 

ロビンの出産後、サイモンが家に帰ると、またも贈り物が届いていた。送り主は当然ゴードン。中身はベビーカーとDVDだった。

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再生してみると、そこには気絶したロビンが映っていた。そして、倒れている彼女と共に映っているのは仮面を被った男。これは恐らくゴードンだろう。

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彼は倒れているロビンのお腹を触り、胸を触り、そして股間を触り、、、。その後の映像は砂嵐で映っていない。が、「この後は分かるでしょ?」って感じが余計に気持ち悪いね。

そう、ロビンが産んだ子は、実はゴードンの子だったのだ。彼の本当のギフトと言うのは、自分の子供だったのだ。

 

とってもいやらし過ぎる~。子供を欲しがっていた奥さんを妊娠させて、「この子はあなたの子では無く、僕の子ですよ」なんて超怖すぎる~。

オチのアイデアが素晴らし過ぎて思わず絶句。衝撃のラスト映画を久々に観た!という感じで終始絶賛の僕でした。

 

サイモンがそのDVDを見ている最中、平気でロビンのお見舞いに行き「男の子?女の子?」と平気で聞くゴードンは、まさにサイコ臭全開だね。

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衝撃のラストを謳う映画って、結構あるでしょ?レンタルDVDのトレーラーとか劇場の予告とかで、すっごい期待させるヤツ。でも、大体は大した作品では無く、中にはとんでもない駄作もあったり、、、。何回裏切られてきた事か。

 

しかし、本作は期待を150%で返してくれた。あまり目立たなかったけど、これは隠れた、いや、堂々たる傑作に認定。衝撃のラスト、映画たちはまずこれを観てから出てきなさい!

 

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