ニートの平日

地方国立大卒ニートの生活記録。「え、ニートに平日も休日もないだろ....」という下らない日記です。

読書感想:水野操著『あと20年でなくなる50の仕事』 AI時代の生き方をザックリ教えてくれる。

水野操氏の『あと20年で無くなる50の仕事』。分かりやすくて面白かったので、3回くらいに分けて紹介するぜ。

 

この本では、これからの時代がいかに厳しいかを教えてくれる。

何が厳しいかと言うと、AIを使う側の人間と使われる側の人間の間で、格差が大きく広がってくる、という事だ。

あぁ、怖い。これからどうやって生きていけば良いんだ、、、。読んだ後、素直にそう思ったよ。

 

AI時代を迎えるにあたって、絶対に読んで後悔しない一冊だと思う。では、僕が気になった部分を紹介しながら、ザックリ感想を述べていくぞ。

あと20年でなくなる50の仕事 (青春新書インテリジェンス)

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 <弁護士でも格差が大きく広がる>

 

(前略)法廷で争うのに非常に重要なのは適切な情報を集めて法廷で用いることだが、それがディスカバリーといわれる作業だ。(P35)

 

従来、このような業務をこなそうと思えば、沢山の弁護士や法務に詳しい法律専門員が必要だった。しかし、ドキュメントをコンピューターで解析していく「eディスカバリー」は急速に増えつつある。(後略)

 

(前略)AIの学習能力は年々向上しており、ディスカバリー業務でも非常に高い精度で正確なドキュメントを選び出せるようになってきている。

 

現在でも弁護士たちの間では格差が生まれている。弁護士といえば高給取りのイメージだが、すでにそれは正確ではないようだ。ビジネスを動かす一部のエリート弁護士と、その手下として安価に雇われる弁護士たちの格差がどんどん広がっているのだ。(P36)

 

 

<「バラ色の未来」を手にするのはごく一部の人間>

 

本書のトピックでもある「なくなる仕事」「生き残る諸語と」だが、どのような仕事であっても、それがなくなるか、なくならないまでも形を変えていくことは、たぶん確実だろう。(後略)(P58)

 

また、あえて誤解を恐れずに言うなら、コンピューターやロボットが人間の仕事を奪ってしまうのではないかと恐れるのは、ほとんどの人間が、「コンピューターにはできないクリエイティブ仕事」をしていないからではないだろうか。(P58)

 

経営、管理、監督に当たる一握りの人と、ごく一部のクリエイターだけが高い報酬を得てバラ色の未来を手に入れつつある一方、それ以外の人は非常に安い賃金に甘んじているのが「現在」である。しかも、ロボットという新たな脅威も生まれた。(P59)

 

こうした社会で何とか生き延びるためには、ロボットたちやコンピューターたちを「使う立場」になるか、または自らこれらを使うビジネスを自ら生み出すしかない。(P60)

 

 

AIの時代って、凄く残酷だね。

AIを使える人間と使えない人間が真っ二つに分かれ、格差が広がってしまうから。

 

特に驚いたのは弁護士。

 

弁護士と聴くと「頭が良い」とか「給料が高い」というイメージを抱くよね。まぁ、頭は確実に良いんだけど。

それでも、自分で事務所を構えている弁護士、そこで重要なポストに就いている弁護士、雇われで下端の弁護士で、格差が激しくなるみたいだね。

 

上流の自分でビジネスを動かせる弁護士は、AIを使い安価なコストで効率よく弁護士業務に取り組める。

一方、言われた作業をする弁護士は、法廷での経験も無く自分で事務所を持つだけの能力も無い。しかし、機械の方が優秀だしコストも安い。

こうやって食える弁護士と食えない弁護士が分かれるわけだ。

 

もはや、弁護士といえども安泰とは言えないですなぁ。まぁ、それでも法律を知っているメリットは大きいと思うけど。

 

これは弁護士だけじゃなく、他の仕事にも言える。

コンビニのレジ、タクシーやバス、トラックの運転も、全自動化の目安が付いてきている。その人たちは、感情も無く病気も知らない、正確に業務をする機械と闘い、徐々に価値が無くなっていく。

 

あぁ、やはり残酷だ。

 

 

やはり「バラ色の未来」を享受するには、自分でビジネスを動かすとか、ビジネスの中でも何かを創造する上流側の人間になる必要があるようだね。

そしてそれは、AIを使う側の人間、ということなのだろう。

 

この本を読んでいくと、いかにこれからの時代が厳しいかが良く分かる。残酷な二極化の時代に警笛を鳴らしてくれる、良い本だった。

 

みなさんにもおススメだ。

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