ニートの平日

地方国立大卒ニートの生活記録。「え、ニートに平日も休日もないだろ....」という下らない日記です。

映画感想:『ドラゴンタトゥーの女』リスベットが超クール&ラブストーリーが超切ない。

三部作のドラゴンタトゥーの女のリメイク。色彩を抑えた画とバイオレンスなシーンが凄く良い。そして、リスベットという天才ハッカーがカッコよくて、そんな彼女のラストが悲しい。ダークなサスペンス映画であり、ラブストーリーでもある。

 

 監督:デヴィッド・フィンチャー

キャスト:ダニエル・グレイク、ルーニー・マーラー、他

 

<テキトーにあらすじ>

 スクープ誌ミレニアムのミカエルは、大富豪ヴェンネルストレム氏に名誉棄損で訴えられ、敗訴した。ミカエル自身の記者生命も危うくなり、さらに雑誌の存続も難しい状態に陥った。

彼に、弁護士のフルーデ氏から、スウェーデンの大企業ヴァンゲル一家の、40年前のある少女の失踪事件を調べて欲しいという依頼がやってきた。もし、真相を突き止める事が出来たら、ブルムクヴィストの不正を提供すると言われ、捜査に乗り出すミカエル。閉鎖的で捜査に協力的ではない一家の人間たちの中、天才ハッカーのリスベットと共に、真相の解明に挑む。f:id:naocchi3:20171031102339p:plain

(画像はSony Pictures Entertainment YouTubeチャンネルから)

<感想>

 記者と天才ハッカーが40年前の少女失踪事件に挑む。凄まじく暴力的なシーンと、一見ミスマッチの二人が事件解決に挑む姿に夢中になれる。天才ハッカーのリスベットが、超クールでカッコいいのだ。

そして、二人が見せるラブストーリーに、普段全く同情しない僕も涙した。リスベットの最後が凄く切なくて、もうねぇ、、、。

暗くて色彩を抑えた画と、全体的を支配する重い空気がとても良い。見ているこっちも緊張してくる。オリジナルとリメイク、どちらも良いが、ラストの差でリメイクの勝ち。85点。

 

まず、オープニングがカッコいい。黒いドロドロしたものが流れていくのが、これからのストーリーを物語っているかの様だ。

 

冒頭でミカエルが裁判に負けて、巨額の賠償金の支払いを命令される。そして、自らのスクープ雑誌「ミレニアム」も存続の危機を迎える。

ミカエルは共同経営者と共に、何とか雑誌を残そうと奔走する。そんな中、ミカエルに弁護士のフルーデ氏から仕事の依頼が。それは、40年前の大企業のヴァンゲル一家で起きた、少女ハリエットの失踪事件を調査する、というものだった。ミカエルは事件解決時に、ヴェンネルストレム氏の不正の証拠を貰うという約束の元、一族が住むヘーデスタという島で、調査を開始する。部外者を歓迎しないヴァンゲル一族。その雰囲気はいかにも怪しげだ。f:id:naocchi3:20171031102009p:plain

 

全身黒の服で髪を立てたパンクファッションのリスベット。フルーデ氏からミカエルの調査を依頼される。

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元々精神に障害があり、23歳の今でも後見人が付いていた。比較的リスベットに協力的だった後見人がある日倒れ、代わりにビュルマンという男が後見人になる。

駅でトラブルに巻き込まれ、パソコンが故障。当たらパソコン代として、ビュルマンに1万クローネを貰おうとする。ビュルマンは反抗的なリスベットに、フ○ラを強要。嫌がるリスベットは仕方なく、彼を愛撫する。リスベットのパンクなルックスの反面、自らを抑えつける力に屈して悔しい、という表情が凄かった.。

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後日、生活費をもらうためお金を貰いに来たリスベットは、ベッドの上で手足を縛られ、レ○プされてしまう。

必死に叫ぶリスベットだが、誰にもその声は届かず。強気なリスベットの表情がとても悲しそうだ。叫びが痛々しくて、耳に響く。そして、観ているのも嫌になる人もいるだろう。

そして、苦しむリスベットを見ながら楽しむビュルマンが酷い。二ヤっとした顔がムカつく。

 

しかし、リスベットも仕返しに来る。後日、ビュルマンの家に入って、スタンガンで彼を倒す。そして、腹に「俺は変態レイプ野郎です」とタトゥーを入れ、痛めつける。

レイプされた映像を材料に、ビュルマンを殺さずに利用する辺りも、彼女の頭の良さが分かる。良すぎて、ちょっと怖いくらいだ。

 

実は、リスベットはフルーデ氏からの依頼で、ミカエルがヴァンゲル一家を調べる人間として適切か、調査していたのだ。その後もミカエルのパソコンをハッキングして、調査を続けていた。これがミカエルに知れて、彼女はミカエルと共に、調査を行うことになる。リスベットは優れた頭脳とハッキングの能力で、調査を大きく進展させる。

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少女の連続殺人事件があったことが分かる。それには、旧約聖書の「レビ記」が関連していると疑った二人。そして、この事件がハリエットの失踪と繋がっていると見た二人は、ある人物に疑惑を掛けるのだが、、、。

 

ある夜、リスベットはベッドに横たわっているミカエルの前で、突然服を脱ぎだす。そして、若干拒否反応を示しているミカエルと関係に至ってしまう。このパンク女子が強引に持って行ってしまうのが、凄くカッコよくて好き。普段強気であまり人と馴染まない人が、心を開く感じに、友人のいない僕はとても感情移入してしまった。本当は、リスベットは凄く可愛い女子なんです!皆さん、分かりますよね?

 

その人物の自宅に忍び込んで調査しようとしたミカエルは、酷い目に遭う。地下室まで連れていかれ、首に鎖を付けられ吊るされてしまう。その人物は、ハリエットの殺害を否定。真相にたどり着けないミカエルに怒りを露わにする。

もう殺されるのか!と思ったら、その怪しい人物に気付いたリスベットがバイクで急行。いつの間にかその人物の後ろへ。ゴルフクラブで数発入れて、ミカエルを救出。犯人は逃走し、リスベットが追いかけるが犯人は事故で死亡。

バイクをぶっ飛すシーンで、ミカエルへの想いが感じられる。そして、そんな彼女が凄くカッコいいのだ。何回リスベットに魅せられるんだ?

 

そして、事件の真相は意外な方向へ。ハリエットがどうなったのかも、ここで明らかになる。

 

事件解決後、ミカエルはヴェンネルストレム氏の新たな不正の証拠を手にする。リスベットの協力あり、彼の不正を暴くことに成功。孤独なリスベットがミカエルに協力する姿から、凄く彼を信頼していることが分かる。

 

そして、リスベットは元後見人に「友だちができた」と語る。このシーンで涙すること間違い無し。クールで人に笑顔を見せない彼女から、こんな言葉が聴けるなんて、、、。

 

ラスト。ミカエルのために黒い革ジャンを買ったリスベット。バイクを飛ばして彼の家に向かう。家に着くと、ミカエルは共同編集者のエリカと手を繋いで出て来た。それを後ろから見たリスベットは、革ジャンをゴミ箱に捨てて、バイクの音を響かせながら帰っていくのだ。そして、エンディング。

 

うわ~、凄い切ない!ミカエルに声を掛けること無く、黙って自分の女としての負けを認め、バイクで去って行く辺りが最高にクール!

 

サスペンスとしても面白い。暗い空気と画も素晴らしい。リスベットがクールでカッコいい。そして、二人のラブストーリーが最高に切ない映画だった。

 

 

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