これからは、「テレビはバカが見るもの」、というのが常識になるよ。
最近あまりテレビを見なくなりました。そのぶん本を読んだり、こうして記事を書ける時間が長くなり、良いことだらけです。
さて、以前にも何回かテレビ批判をしてきましたが、ホントにテレビのコンテンツの薄さに耐えられません。
これからは「テレビを見ていると馬鹿になる」というのが常識になって来るのでしょう。
まぁ、テレビにだけ利益を独占されるよりは良いですね。色んなメディアが登場して、競争し合えば良いでしょう。
テレビは、いつも真実だけを述べていると思われがちですが、そうではないです。時に真実とは異なる事を放送してしまう時もありますし、場合によっては視聴者や国民の意識をある特定の方向に誘導するために、一方の意見だけを放送する、「偏向報道」なるものが行われます。これによって、視聴者はバカになっていきます。
「偏向報道」という言葉も、最近よく使われますね。僕も何回か偏向報道について書いたことがありましたが、最近のテレビ番組は特にひどいです。ある一方の意見しか紹介しない、という事が多々あります。
思い出して欲しいのは、2015年に安保法案が成立した時の事です。国会では暴れる野党の議員や「戦争反対」という的外れな意見を者達がクローズアップされました。この人達は、安否法案に反対する人達です。その人たちの方面からの報道が、非常に多すぎました。
また、2016年の東京都知事選では、小池、増田、鳥越の三者が取り上げられることが多く、他の候補者はまるで居ないかのような雰囲気でした。マック赤坂氏、桜井誠氏などなど、他にも有力な候補がいたにも関わらず、テレビでは三者の意見や演説の様子ばかりが報道されました。
テレビ事業者には、「放送法」を守る事が求められます。放送法は、第四条で国内の放送授業者に対し、放送番組の編集に当たっては
一 公安及び善良な風俗を害しないこと。
二 政治的に公平であること。
三 報道は事実をまげないですること。
四 意見が対立している問題については、できるだけ多くの角度から論点を明らかにすること。
と定めています。
これは、視聴者や国民の「知る権利」を保証するためです。放送事業者は、公共の電波を独占的に使用しているので、それを守る義務があります。
先に挙げた特に安保法案成立時には、第二項の「政治的に公平であること」と、第四項の意見が対立している問題については、できるだけ多くの角度から論点を明らかにすること」に違反していたのです。特に、とあるニュース番組ではそれが顕著でした。
一方の、または一部の人間の意見に、明らかに多くの時間を割いて放送する事は、視聴者の意識を特定の方向に誘導することに繋がります。実際はそうでは無いのに、「世論は反対なんだなぁ」という意識が、視聴者に生まれてしまうのです。かつての僕も、安保法案に反対の人が多数なのに、よくこんな法案が通るな、と疑問に思いました。
しかし、実際に会った人の話を聞くと、賛成の人が多い事にビックリしました。そして、たまたま読んだ百田尚樹氏の書籍でテレビの事実を知り、今の考えに至ったわけです。それが無ければ、僕はまだテレビに騙されていたかもしれません(あえて、ここで安保法案が正しいとは言いませんが)。
一方の意見を多く聞かされると、視聴者の意識はその方向に傾き、情報が偏ります。これでは、視聴者は自分で考えられない馬鹿になってしまいます。
都知事選の時も同じです。東京都の事なので、別に全国民に知られる必要は無いのです。が(東京は全国からの注目度が高いので公平にやるべきだとは思いますが)、都民の意識形成に大きな影響力があるテレビで、三者の意見だけに多くの時間を使うのはおかしいです。もちろん、注目度によって配分を変えるのは分かりますが、それにしても他の候補者の紹介をするべきでした。
こういう事が、テレビでは未だに多く見受けられます。都議選での安倍首相の応戦演説では、「安倍やめろ」のプラカードを掲げた人が目立ち、選挙妨害とも取れるヤジについては触れないなど、公平には程遠い放送姿勢です。
まぁ、こんな感じです。テレビばかり見ているとアホになります。知識は偏り、意識が知らないうちに誘導されるので、自分で考えられなくなります。
テレビを見るのは良いですが、他からも情報も仕入れないと、いつの間にか恥ずかしいくらいのおバカさんになってしまっているでしょう。
有り難いことに、最近ではメディアの多様化が進んでいます。YouTubeではテレビではやらない突っ込んだ取材をする「THE FACT」というチャンネルがあります。そして、アマゾンではお笑いや映画などを配信しています。正直、テレビに飽きている人はこちらにシフトしたほうが良いでしょう。これからもテレビの弱体化は進んでいきますし。まぁ、それは望ましいのですが。
というわけで、皆さんもそろそろ気づきましょう。