安さが売りのビジネスはそもそも成立しない、と思った話。
ラーメンチェーンの幸楽苑の経営が悪化している事から、徐々にステーキ店に転換していく、というニュースが出た。安さが売りの幸楽苑だったが、原材料費と人件費の高騰に、採算が取れなくなったのが主な要因の様だ。
そもそも、「安さ」というのは消費やサービスの価値とは関係なく、むしろ価値があるなら高い料金設定が出来るはず。安さとは、むしろ諸悪の根源なのだ。もちろん、技術革新などによる自動化などにより、コストを下げる事が出来るなら、安くしても良い。
商品が安いと、どうしても人件費を削らざるを得ない。人件費が下がると、その従業員の購買力も下がるので、経済全体としても良くない。
お店に行って安いラーメンを食べるという行為も、正直微妙。290円のラーメン(今は無いのかな?)を食べるなら、セブンイレブンの「蒙古タンメン」を食った方が良い。あれは、メチャクチャ美味い。余ったスープにごはんと卵を入れても、美味しい。これでも、300円くらいで出来るはずだ。今は、カップ麺も物凄い進化してる。
せっかくお店に行くなら、お店でしか食べられない質の物を、それなりの対価を払って食べる。これが、これからは当たり前になって来るだろう。コンビニ商品の進化などにより、飲食店の「安売り」はますます苦しくなって来るはずだ。