読書感想「1%の努力」 弱者が生きていくには友人を頼り、金を使わない。
こんにちわ。なおっちです。
ひろゆき氏の「1%の努力」を読んできました。
ぶっちゃけて言うと、「努力ってあんまり意味ないよね~」っていう本です。
確かに、成功してる人は努力してるかもしれません。でも、努力した人が全員成功する訳でもなく、むしろこの中で成功する人って、確率としてはかなり低いんですよね。
だったら、少し下を見て楽に生きれば良いじゃん、てな事が本書には書いています。言うなら、弱者向けの生き方本です。
努力して高校サッカーの全国大会に出場しても、プロになれる人はこの中でもごく少数だし、この中で長くJ1でプレー出来るのって、本当に数少ないですからね。
さらに、東大に入る人の親の年収が高いことを考えると(データで出てます)、やはり環境の要因も大きいです。もしくは遺伝とかもあるかも....。
そもそも、勝てない場所で努力しても、勝てませんからね。人間には向き不向きがあり、その上センスには勝てないです。
そもそも、「努力」を努力と思っている時点で、そこで勝つのは厳しいよね、っていうことも、この本には書いてます。イチローとか、素振りとかめっちゃしてるけど、別にそれってイチローにとっては努力以前に自然なことですよね、的な。
なんと言うか、自然にそれに触れていた人の方が強い、という事が多くないですか?普段からそれをしている人間が、いざ難しい事をする場面でも、あくまで自然にやってしまうような。あれと一緒で、やはり好きにやってる奴が勝つのでは、なんて事も書いています。
あと、本書でもひろゆき氏は、やはり上を見て辛くなるよりも、下を見て楽になる方をすすめています。これは本当に共感しますね。上を見てもキリがないなら、どっかで見切りを付けて楽しくなるしかないですよね。その辺は「凡人道」にも書いています。
少しだけ具体的な内容に触れると、ひろゆき氏が少年の時に「エッグスタンド」を持っているかどうかで豊かさを測るという事があったと本書で書いています。んで、ひろゆき氏は、「たまごしか置けないのに金を払うのはバカバカしい」と思ったと。
その「エッグスタンド」を、高級だけど別に生活に必要ない物に例えていました。そういう物は「エッグスタンド」に例えれば、欲しくなくなると。
だから、高級車とか欲しくなって「あぁでも金がなくて買えない」と苦しくなるより、「エッグスタンド」に例えて「要らなくない?だってたまごしか置けないんだよ」って思えば良いんじゃないですかね。
あと、ひろゆき氏は意外と弱者の味方なようですね。彼の生放送とか、本書を見ると、「弱者がどのように賢く生きるか」という事に重点を置いています。実際、「上の人が下の人に努力を強いるのは良くない」と、本書に書いているし、「弱者の味方」とキッチリ明記しています。世の中には強い人が書いた強い人向けの意見を弱者がマトモに受けるという事も多いし、こういうのは良いですよね。
ひろゆき氏は少年時代を団地で過ごしたようです。その団地の人とかの話も結構出てきます。
団地では底辺の人を見ることも多かったようで、そこを基準にすると生きやすいのでは?と書いてありますこの辺も凄く為になります。それよりも良い状態を保てば、人生とかも楽になるんじゃないですかね。
最後に、本書にはひろゆき氏の友達に関する話が多いんですよね。友達のゲームを借りるとか、友達の家で友達が酒を買ってきてくれたらタダで酒飲めるじゃんとか。そのような図太さ、言葉を変えると賢さが、生きる力なのかなと思いました。だから、あまりお金を使わずに楽しくなる方法を見つけたり、友達を作って頼るとかをした方が良いでしょうね。友達の多い奴は強いですな。一言で言うなら、こんな感じに要約されるんじゃないかな....。
自己啓発本は嫌いですが、こういう弱者が現実的に生きるための方法とかは読んでおいて損はないでしょう。「成功者の思考」とか読むよりも、よほど良いですよ。