ニートの平日

地方国立大卒ニートの生活記録。「え、ニートに平日も休日もないだろ....」という下らない日記です。

過去は変えられないが、未来は変えられる。しかしやはり過去はいつまでも付いてくる...。

こんちわ、なおっちです。

「過去は変えられないけど未来は変えられる」という、真実なんだけど何だか自己啓発くさくて微妙な文言が世の中で定着しています。

僕はあんまりこういうの好きじゃないんですよね。何か情報弱者を騙す自己啓発の匂いが強いし、そんな簡単に未来は変えられないよ、ってのが僕の意見です。

いや、あのね、未来って現在の延長でしか無い訳ですよ。今つまらない思いをしていたり何か重要な問題に直面している人って、この現在が未来に繋がっているのであって、劇的に何かが変わる事は、まぁ可能性としては高くは無いんですよ。

別に未来に希望を持つのは良いし、変わろうと努力するのも良い事です。しかし、あまり額面通りに受けてしまうのもどうかなと....。

一方で、過去っていつまでも付いて回ります。仮に自分が成功して、過去とかどうでも良いとか思っても、過去って薄っすらと付いて来るんですよねぇ....。

その過去の存在が小さくなるだけで存在感は薄くなるけど、過去はその人の所をウロウロとして、その人を構成する要素になってくるんです。多かれ少なかれ。

だって考えてもみて下さいよ。過去に人を殺したとか、人の人生をメチャクチャにした人間が、ちょっと更生して「過去は変えられない。だが未来は変えられる」なんて堂々と言っていたら、どうですか?「は?何言ってんだコイツ」ってなるでしょ。ちなみに殺人の刑が軽すぎると常に思っています。

 

ダメな自分をどうにかしたくて努力して、成功した人間でも、ダメだった過去って残るんですよ。

成功する為に、そのダメな昔は必要だったのかもしれませんが、その人の履歴書には、「〇〇~〇〇・・・ダメ人間」っていう経歴がちゃんと残ります。

過去に色々あって、精神を病んでしまっている人は、少なからず存在していると思います。僕もその一人です。

時に、その過去はその人の心や身体に入ってきて、弱い所から浸食してきます。時に、それはその人を支配し、飲み込んでいきます。元の人格が戻って来ない事もあります。

過去は決して物資としてカタチを成さないモノだが、風呂場のカビとか、頑固な油汚れよりもネットリ粘着して、身体の隅々まで纏わりついて、ゴシゴシと擦ったり必死に逃げたりしても、それは取れないんです。一生一緒に付いてくるんです。

力道山の一生一緒に居てくれやって言わなくても、自然とセットになってきます。

 

僕はいつも「過去」に潰されそうになります。とても大きくて、墨汁を煮詰めたよりも黒くて、時にそれは物凄く臭いです。

それからは絶対に逃げられないし、頑張っても自分から離れる事はない。それに飲み込まれたらジワジワと浸食されていくのを待つだけ...。

おそらくそれは、いずれ自分を壊し、自分が燃えて灰になるまで、僕に付いてくるんですよね....。

何をする時にも、それは現れます。フラッと出てきて、あぁでも無いこうでも無いと文句を言ってきます。

僕はそれに時に凄く悩むし、苛立ちを覚えるし、迷うし、もう何もしたくなくなります.。

 

この世で最も怖いモノは、毒蛇でも、狂犬でも、ガンでも、地震でも、津波でも、火事でも、戦争でも、核爆弾でも、あるいは幽霊やオバケでも無い...。

最も怖いのは人間だし、それは他人でもあり過去や現在の自分でもあります。過去の自分は現在の自分を容赦なく責めてきます。

『どうして、あの時あぁしなかったんだ?」、「おい、昔のお前のせいで今こうなってるぞ、あぁ!?」とか、そんな事を朝起きる度に言ってきます。

他人も例外ではありません。昔の人は、いつまでもそのままだし、いま何をしているのかは関係ありません。

あの時、わりと良い人だった者は現在でもそのままだし、あの時クソみたいだった人は、自分の中で永遠にクソとして生き続けます。それに終わりは無いし、僕が何かをする毎に出てきて邪魔をしてくるんですね.。

 

僕だって誰かにとっての過去として出てきているのでしょう。誰かにとっての僕は、凄く醜くて見るにも声を聴くにも耐えられない存在だし、今その人が何かをする時に邪魔になっているんでしょうねぇ。

あの時の僕がフラっと出てきて、あぁだこうだと文句を言って去っていくんでしょうねぇ...。

 

過去はいつでも付いてきます...。それはモノじゃないから、簡単に捨てる事も出来ません。

切り傷のように治療で埋まる事もないです。刺青のように消せる訳でも無い。常に脳みそを巡回し必要とあらば出現してくる鬱陶しい存在です。

 

そんな重荷となる過去が少なければ少ないほど、人は幸せになれるし、明るくもなれます。逆に嫌な過去という重いモノが多いほど、人は生きるのが辛くなるし、暗くなるのでしょう。

そのような人に「明るく生きろ」とかマジでセンスが無いし、場合によっては「おまえ死ね」くらいの殺傷能力を持っているんですね。

思いやりのつもりで言っているのが、余計に切れ味が鋭くて刺さるんです。それに多くの人は気付かない所に、世の中の地獄を感じます。

 

おそらく、僕にとっての一番の敵は「過去」で、そいつとの戦いは一生続いていくのでしょう.。それに耐えられなくなった時、僕は「死」という形で、それを終えるのでしょうねぇ...。

さて、今日も明日も、過去は付いてきます。非常に少ない可能性だが、それを小さくして自分にとって取るに足らない思い出になる事があれば、僕は闇から解放されるのかな...。非常に小さな希望だが、今はそれに賭けています。

しかし、冴えないオッサンとなった時、それは更に大きくなり現在が過去になった時、果たして「今」は、どんな「過去」になっているのろうか?考えただけでも恐ろしいですね...。

 

と、過去についてポエム臭く色々と書いてきました。本来ポエムって嫌なんですけどね...。やはり未来は変えられるけど、過去は永遠に付きまといます。

未来を変えた所で、多かれ少なかれ過去は自分の中で存在し、時々現れてきます。と言う事で、ぼくは「過去は変えられない。だが未来は変えられる」という言葉は薄っぺらくて嫌いですね、はい。

 

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