映画「ミッドサマー」感想 綺麗めなグリーン・インフェルノ的な映画。
こんにちわ。今日は映画「ミッドサマー」を観てきたので感想を書きます。
『ミッドサマー』本国ティザー予告(日本語字幕付き)|2020年2月公開
最近話題の本作ですが、僕もかなり期待を込めて観賞。
ザックリとした感じは、「娯楽として凄く面白いわけじゃないけど、教養とかその辺としては良いんじゃないかな」です。
まず、監督のアリ・アスターは、最近話題になった「ヘレディタリー/継承」を撮った人です。僕は未観ですが、ホラー好きには評判良いみたいですね。
主役の女の子はフローレンス・ビューという役者さんが演じています。この人なんと、「ブラック・ウィドウ」でスカヨハとかロバートダウニーJr.と一緒に主要キャストとして出てるんですね。
だから、本作もわりとお金が掛かってると思います。マイナーな映画と思って観賞しましたが驚きです。
ストーリーは、アメリカの大学生が卒業論文のためにスウェーデンの山奥に暮らすコミュニティの人々と出会い、異文化を体験するが、予想外の出来事が次々に彼らを襲う....的な感じです。
そのスウェーデンの地では「夏至祭」(ミッドサマー)が行われていました。ミッドサマーは夏至祭という意味です。
大学生が異なる文化を持つ場所へ行って酷い目に遭うという筋書は「グリーン・インフェルノ」にも似てますね。あれは意識高い人達が食い物にされる所を見るのが面白いんですが....。
んで、本作も大学生たちの前で、次々と予想だにしない事態が繰り広げられ(ガチンコ風)、大学生たちは恐怖に落ちていきます。あれ、やっぱりグリーンインフェルノじゃん...。
実際、本作の大学生たちは舐めてるんですよね。「農場の女を孕ませる」とか、そんな事を期待して、そのスウェーデンの奥地へと向かいます。この辺からも異文化に触れることに対して舐めていることが伺えます。テイストは異なるけど、本質的に本作はグリーンインフェルノに凄く似てるな、と観賞中に何回も思いました。
さて、人が飛び降りて生け贄になったり、独特な性交など、自分たちからすれば明らかに奇異な夏至祭のルールに触れて、大学生たちは絶望していきます。
やはり、異文化に触れるのはリスクがあるし、生半可では痛い目に遭うわけです。本作は山奥のコミュニティに行く話ですが、例え留学とか普通に外国に行くときも、これだけは覚えておいた方が良いかもしれないですな。文化とか宗教とか、わりと戦争にもなる訳だし。イスラム教ガチ勢とかの人とかも、わりと面倒ですからね.....。
だから、文化とかは結局、分かり合えないから、認め合うんでしょうね。貴方はあなたで良いし、自分は自分だし、それで良くね、となれれば、無理に分かり合う必要は無いと。
むしろ、分かり合おうとするから変な衝突が生まれるんですよね...。本作を見ると余計に思います、ね。いずれ、調子に乗っている学生が痛い目に遭う所は楽しめる作品でした。