2020年に読んだ面白い本まとめ。
今年も残り僅かになりました。今年も暇だったので本とか読んだり映画を観たりしていたのですが、中には面白い作品が凄く多かったので、ここにまとめて置いておきます。
宮台真司の言う事は難しいけど、これは分かりやすくて面白い。コレをもっと早く読みたかった。「主知主義」「主意主義」とか、知っておくと世の中が分かりやすくなるかも。10代のうちに読んでおけば、少なくとも人生が少し楽になるかもしれないです。若い人に凄くおススメ。
「日本の難点」宮台真司
コチラは10年前くらいの本で、内容は難しくて、全て理解できるわけではないですが、面白い。社会を考える時に良いかも。古本でも売ってますよ。
「オウムと死刑」
オウム教団や事件について、そして2018年の死刑執行について書かれた本です。読んでいくと、死刑は待った方が良かったのかも、と思います。真実を明らかにする努力を、日本は怠っているのかも....。
「A3」森達也
コチラもオウム関連の本です。麻原や教団幹部の裁判について書いています。麻原の裁判は複雑で難しく、村井も死んでしまっている事から、真実が明らかになることは無いのかな....。それにしても、司法はその努力を果たしていないと、本書の中で筆者は真相の究明を求めています。その努力むなしく、死刑が執行され、真実は闇に葬られてしまいました..。残念ですね。
「哲学と宗教全史」出口治明
本屋で冒頭だけ読みましたが、面白いですね。「私たちはどこから来て、何者で、何処へ行くのか?」つまりそれは「人間とは何か?」という問いに変換される訳ですが、それに応えるのが、哲学と宗教であると。筆者はライフネット生命という会社を立ち上げた人ですが、それはこの問いから着想を得ている、と。
つまり、一見役に立たなそうな哲学や宗教も、これから役に立つであろうと本書を読むと思います。特にこれからはAIの能力が人間のそれを超える(シンギュラリティ)が来るらしいので、そこで「人間とは何か?」という問いに、答えを出しておく必要があるでしょうね...。
「幸福の科学との決別」
こちらも本屋でちょぴっと読みました。神の子として産まれて来た人間としての苦悩、父・大川隆法との確執など、けっこう面白い内容でした。有名人の息子、しかも宗教団体の創始者の長男に生まれることは、辛いのだろうなぁと。それでも、実家の教団と決別して俗世で生きていくって強いですよね、とも思います。いずれ芸人としては素晴らしいセンスを持った人なので、今後に注目です。
哲学用語図鑑
哲学の用語集。コレを持っていると、とりあえずの哲学の知識は身に付くでしょう。哲学の入門書。
図解 世界5大宗教全史
こちらは宗教の入門書。宗教の入門本を何冊か読みましたが、コレが最も面白くて分かりやすかったです。ちゃんと宗教を勉強したい人は読んでみましょう。
「方法序説を読む」
ルネ・デカルトの名著「方法序説」の解説書です。アマゾンに無かったので、同じ著者の違う本のリンクになっていますが。解説付きで、デカルトの哲学を理解できます。「われ思うゆえに我あり」の真意とは?合理主義者デカルトの哲学が偉大であることが分かるでしょう。
「方法序説ほか」
途中まで読みました。方法序説の他、世界論、哲学原理を収録。冒頭の解説も分かりやすい。
「社会学用語図鑑」
こちらは社会学の入門書になります。社会学の勃興から現在に至るまで、大まかな流れと重要語句を網羅。我々が生きる社会を見る社会学はザックリした学問ですが、「社会」の知識を得てから生きていくと良いかもね~。
「絶歌」
コレを読むという事が凄くタブー視されていますね。まぁ確かにそうか....。でも読んでしまいました。これが人間というヤツか...。
読んでいくと、彼も普通の人間なのかもしれない、と思えてくる。でも、それを思う事はいけない事だとも思える。やった事はダメだけど、元少年Aの人間らしい姿が思い浮かんでしまう..。さて、どうすれば良いんだ。
「村上春樹の100曲」
村上春樹の小説に出て来る音楽を紹介しています。楽曲が、村上春樹の作品の中でどのように扱われているのか、その音楽が作品の中で意味しているのは何なのか、など、知ると面白いですよ。特にノルウェイの森の所を読むと、あの作品はそういう意味だったのかもという、別の見方が出てきます...。音楽はただのファッションではなく、アイコンあるいはメタファーの役割を担っているのです!
今年はコロナに振り回された年でしたが、僕は無職なのでずっと安定してました。めでたいのかのかは分かりませんが、皆さんも暇なら本でも読んで時間を潰しましょう。では。