ニートの平日

地方国立大卒ニートの生活記録。「え、ニートに平日も休日もないだろ....」という下らない日記です。

映画「39-刑法第三十九条-」を見ました。社会派サスペンスの傑作です。

こんちわ。

一カ月前に面白い映画に出会ったのですが、紹介するのを忘れていました。

それが「39刑法第39条」という映画です。

 

邦画のサスペンスなのですが、ビックリするくらい映画の作りが上手いですね。

それでいて役者のパフォーマンスも素晴らしく、すごい映画だなって思っちゃいました。

久々に凄いモノに出会ってしまったな、と。そんなこんなで、感想を残します。

 

39 刑法第三十九条

39 刑法第三十九条

 

 

 

目次

 

基本情報

1999年:日本

監督:森田芳光

出演者:鈴木京香堤真一岸部一徳樹木希林勝村政信、他、

上映時間:2時間13分

 

 

簡単にあらすじ。

とある劇団員が夫婦二人を殺害する事件が起きた。

犯人の名前は柴田真樹。

彼は国選弁護人に死刑を望んでいると話す。

しかし、彼は法廷で突如凶変する。

事態を重く見た弁護人は精神鑑定を求め、裁判官はそれに応じる。

精神科医の藤代実行の診療でも柴田は精神耗弱状態と診断される。

しかし助手の小川香深は、その判断に疑問を抱く。

そして柴田に殺された被害者の男性は、過去に殺人事件を起こすも、当時15歳という年齢と精神喪失の理由で無罪になっていた....。

事件はここから意外な展開を見せる.....。

 

 

ザックリ感想

さて、この映画、パッケージがまず凄いんですよ。

人の顔の目の部分で蝶々がいて、だれか分からなくしているのです。

おそらく「羊たちの沈黙」から着想を得ているのでしょうが、凄く面白いデザインです。映画の内容を予測させるデザインです。

 

まぁ、その話は良いでしょう。この映画は極めて内容が良く出来ています。

タイトルと序盤の感じから、「だいたいこんな感じで進むんだろうなぁ....」って思うんすけど、見事にそれを裏切って意外な方向へ持っていてくれました。

 

んで「刑法第39条」というタイトルから、「殺人を犯した主人公が39条で裁かれるのかどうか?」がテーマになるのかな......って思うんですが、そうでは無く、後でこの「刑法第39条」の本当の意味が分かって来るのです。あぁそういう意味だったのねぇって、後から感心させられます......。

 

そして、役者がまた凄いです。とても良く演技しているので白けないし、緊迫感が最後まで出ていて飽きずに見られました。

特に主役の若き日の堤真一がスゴイです。犯人役ですが、見事な迫力です。やはり本物の役者は違うなぁって思わされます~。

 

劇団員が起こした殺人事件。しかし犯人は精神耗弱......果たして....。 

まず、この映画は劇団員の柴田という男が殺人事件を起こして、そのあと彼が精神耗弱状態である疑いが掛かります。

 

そうなると問題になるのが、刑法39条が適用されるのかどうか?という所です。

柴田正樹は劇団員で演技が出来ます。しかし精神的に問題がある可能性があるので、普通に殺人罪で裁かれるのか、39条適用で刑が軽減されるのか.....?お話もそこが一番の見所になるのでは......。

ってなるじゃないですか。でもそうじゃなくて、そのあとに別の展開を用意していました。

もちろん柴田が精神耗弱なのかどうかが、精神科医の診療の下で問われる所も見所なのです。が、その後に展開は2転3転して来ます....。

 

精神病の犯人の本性を精神科医が暴く...という一面的なストーリーでも確かに面白そうですが、僕はやはりストーリーがどんどん変な方向へ進んでいく方がアイデアを感じて好きです。

 

若き日の堤真一の演技がスゴイ....。

 

んで、精神耗弱?の殺人犯の柴田を、当時はまだ若い堤真一が演じているのですが、コレが凄く迫力があって上手いんですねぇ....。

公判のシーンで彼は精神耗弱状態になるのですが、その変わり様が凄いです。通常時の柴田と、精神が壊れていく殺人犯の使い分け方が見事です...。

僕は「容疑者Xの献身」が好きで、けっこう見ているんですが、本作はそれに並ぶ彼の代表作になるでしょうねぇ....。

 

被害者にも意外な過去が。そこから色々とお話が動く.....。

んで、このあと被害者の意外な過去が判明します。なんと、柴田に殺された被害者の男は、15歳の時に少女を殺していました。しかし、その後無罪になっていました。

 

なぜ無罪になったかというと、この男は当時15歳で精神喪失状態だと判断されたからです。いわゆる少年法刑法第39条が適用された結果でした.....。

 

それを聴いた精神科医の香深は、その殺された女の子の兄に会いに北九州まで行きます。

同様に刑事の名越も同行しますが、調べてみるとけっこう色々不審な点が見つかります。

香深は柴田がホントに精神耗弱なのか疑うのですが、やはり彼は精神耗弱では無いという方に傾いていきます....。

香深と柴田の心理戦が始まるのですが、このあと意外な真実に近づいていくのです.....。

柴田とは何者なのか(いろんな意味で.....)、刑法第条39条に込められた本当に意味は何なのか......?柴田の目的は何なのか......。

 

本当に作りが上手い映画だと思います。ストーリーも役者もトップレベルで傑作に数えられてもおかしくない作品です。

  

 

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