映画感想:「PET 檻の中の乙女」 意外な展開に騙される傑作サスペンス。
こんにちわ。なおっちです。
昨年の末に鑑賞した映画で、メッチャ面白かった作品が合ったのですが、このブログで紹介するのを忘れていました。
遅れながら、今回紹介します。
映画のタイトルは「PET 檻の中の乙女」です。
高校の同級生に恋をする男が、まったくその人から相手にされず、自分の職場の地下に閉じ込める......というお話です。
その後、普通の映画なら、男が散々女をイジメて殺す......みたいな筋書きだと思うんです。
が、が、が.....。この映画はそうではありません!
その後、女が意外な本性を出してきます。そして、いつの間にか......という感じで、意外な方向に話が進んでいきます。
意外性満載の本作を、傑作と言わずに何と表現するか?
世評は悪いけど、このブログを読んでいるような一部の性格がひねくれている人間には、マジではハマるでしょう。
サスペンス、ホラー好きの方はぜひ。
おススメ度:★★★★★
u-nextで視聴できます。
目次
基本情報
2016年/アメリカ、スペイン
監督:カルレス・トレンス
キャスト:ドミニク・モナハン、クセニア・ソロ、ジェネット・マッカディー、他
上映時間:94分
あらすじ
動物保護センターに勤める、ごく普通のセスという男は、SNSで学生時代の憧れのホリーという女を調べる。
ホリーと同じバスに乗り合わせ、声を掛けるも、相手にされない。さらに、彼女の働く店に食事に行って、アプローチを続けるも、ホリーがセスを気にする様子は全くない。
我慢できなくなったセスは、ある日、ホリーの自宅で待ち伏せ、自身が務める職場の地下に監禁する。
しかし、ホリーは恐ろしい本性を過去を隠し持っていた。セスは支配するどころか、逆に支配される事になり、困惑する......。
感想
ナタリーYouTubeチャンネルから引用
さてさて、昨年TSUTAYAで軽い気持ちで借りてきて、「どうせつまんね~だろうな」と思っていたら、まさかの面白さに驚愕した作品。
コレを隠れた傑作と言わずに何と言う?
そんな言葉が頭を過りました。
「THE・GIFT」など、意外な結末で話題になった作品たちと、肩を並べる出来です。
ではでは、あらすじをちょっと振り返りながら、感想を述べていきます。
見たのが半年以上前なので、ちょっと違う所があっても許してね。
ジワジワ~とした主人公のキモさがジワるwww
まず、この主人公のセスが、リアルにキモイいんですよね。
バスの中で見かけた、高校時代の同級生の美女に話し掛ける所から始まります。
実は、事前にSNSで彼女の事を調べたりしているんです。
が、普通声かける(笑)?覚えているのはまだしも、「あぁ、いたな」程度で、後はスルーしません?
まぁ、僕は憶えてますけどね。中学時代の可愛い子の顔とか、未だに覚えてますよ。
見かけたら、「あ、、あの子だ」とスマホを見ながら隠れて見ているでしょう。
まぁ、コミュ障なんで声は掛けないでしょうけど。そこで話し掛けられるセスが羨ましいです。キモイと言うのは半分嫉妬です。
それに、僕も昔の可愛い子をSNSで見つけて、一人で深夜に発狂したことがあります。
「あぁ~今こんな事やってるの~」なんて、夜も眠れなくなるんですよね.....。セスの気持ち、よく分かります。キモイのは僕もですね。
話を元に戻します。
その後もセスは、その微妙な顔で、学生時代の憧れであるホリーにアタックを仕掛けます。
ホリーがバイトしている店に行って食事をしたりしますが、ホリーはどうやら興味は無さそうです。それでも気にする事なく、セスはその微妙な顔でアタックを続けます。
でもね、その顔で何でそんなに自信持てるの?僕なら絶対できませんけどね。その辺にキモさを感じます。この後、彼は驚愕の行動に出ます。
ホリーもかなり訳アリ。「怖い女」の表現が上手い。
んで、セスの憧れで美人のホリー。
この人も、かなり訳アリです。キレイだけど、すご~く醜い一面を持ち合わせています。
でも、ここは物語の核心に触れる部分なので、触れません。
ホリーが出て来る場面で、「どうも変だなあ.....」と思う所があるんですが、その辺が後になって判明します。女って怖いよねぇ......。
後になって、意外な本性が明らかになる筋書きは、けっこうあります(「ゴーンガール」など)。その中でも、かなり上位に入る上手さですね。
物語は意外な方向へ。オチが上手い。
んで、セスはホリーを、自身が務める動物保護センターの地下に閉じ込めます。
うわうわ、ここからこのキモイ男が本領を発揮するのか.....。イジメたりエロイ事したりして、どんどん追い詰めるのか.......。
と、思いきや、そうでは無いんですよねぇ。ちゃんと意外性を持たせています。
セスは檻の中にホリーを閉じ込めます。しかし、そこからホリーはちょっと違った顔を見せてきます。
実は彼女は.......で、メッチャヤバい過去を抱えていました。
ええ?あのキレイでちょっとか弱そうなホリーは?
檻の中に閉じ込められているのに、逆にセスを......していきます。
ありそうで無かったというか、「どうせこう来るんだろ」と見せかけて、変化球を投げて来るあたりに感動です。
やはり、ストーリーや結末に意外性がある映画は面白いですよね。
良い演者を出しても、予想通りの結末だと、面白さを感じませんからね。
しかし、本作はなかなかの不評ですね。こんなに考えられたお話は、そんなに無いぞ~。
あと、セス役のドミニク・モナハンさんは、「ロードオブザリング」に出ている、かなり実力派の役者さんです。
あのキモさを表現できたのは、彼だからでしょう。キモイとか言ってゴメンナサイ.....。他の映画で観たら褒めてあげて下さいね。間違いなく良い役者さんですから。