ニートの平日

地方国立大卒ニートの生活記録。「え、ニートに平日も休日もないだろ....」という下らない日記です。

映画感想「悪の教典」:吹越満さん演じる釣井が素晴らしい。

悪の教典」がアマゾンプライムに追加されたので観ました。

 

何年か前に話題になりましたねぇ~。

大島優子が「私この映画嫌いです」と言って出て行ったのも記憶に新しいです。

 

僕はこの映画を一回観ているのですが、「うわ、スゲェ面白いなぁ~」と思ってましたねぇ。

 

無惨にも人が殺されていくストーリーとか、主人公蓮見の人間性とか、全体の暗い感じとか、すごく良い映画だと思ってました。

 

そして、いまいちど鑑賞してみると.......。まぁ、そんな感じですよね。

 

そんなこんなで感想を書いていきます。

 

あ、YouTubeに引用できそうな動画が無かったので画像は入れてません。

なので未見の方はまずは見てください。

 

悪の教典

悪の教典

 

 

目次

 

基本情報

2012年、日本

監督:三池崇史

キャスト:伊藤英明染谷将太二階堂ふみ山田孝之吹越満、他

上映時間:2時間9分

 

 

あらすじ

都立高校の英語教師をしている蓮実聖司。

明るく真面目な性格から、職員や生徒の間でも信頼されていた。

一方、生徒の方ではテストのカンニングが流行っていた。それを仕切っていた速水や片桐などは、少しだけ蓮実のことを疑っていた。 

蓮実の同僚の釣井も、妙に明るい蓮実の態度に疑問を抱く。そして、蓮実の意外な過去を知る.....。蓮実の前にいた高校で生徒が謎の死を遂げていた。

そして、釣井の疑い通り、蓮実はその異常な本性を見せ始める.....。

 

 

ザックリ感想

公開時には話題になりましたね~。

当時AKBの大島優子が「私は嫌いです」と言って、試写会から出ていったりしました。

 

んで、僕も一回観ているのですが、まぁ面白かったですね。

蓮実のサイコな所とか、全体の暗い雰囲気とか、すご~くジワっと来る感じが良かったです。

僕的には、かなりの良作です。世評は悪いですが、自身を持って推せます。

 

ちょこっと内容に触れながら、感想を書いていきます。

 

吹越演じる釣井の陰キャラが良い。

まず、物語を動かす釣井先生を紹介しましょう。

演じるのはみんな大好き吹越満さんです。

 

彼、やっぱり凄く良い味出しています。

この人が居ないと、この映画は成立しません!それくらい言っても過言ではありません。

 

この釣井先生は、暗くていつも陰鬱な表情をしています。

職員室でも少し浮いた存在で、明るく信頼されている蓮実を陰で嫌っている感じです。

よく学校にクソ真面目で暗くて一切笑わないメガネの先生って居るじゃないですか。まさにあんな感じです。

 

そんで、彼はあまりに光輝いている蓮実を警戒し始めます。

彼はカンニングの首謀者の速水にも、「アイツには気を付けろ」と警告します。 

そして、この男は蓮実の謎めいた過去を暴きます。それを知らされた速水も、徐々に蓮実を警戒していきます。

しかし、蓮実もそれを察知します。こうして、物語は動いていくのです。

 

この暗い性格で、陰で蓮実の過去をコソコソと嗅ぎまわる感じが良いんです。

このネチっこい陰キャラ、僕は大好きですねぇ。

僕は陰キャラなので、蓮実みたいなキラキラした人間がリアルで周りに居たらウンザリです。

きっと、陰で悪口を言ったり、その人の不幸を望んでいることでしょう。

そういう訳で、僕は蓮実よりも釣井派です。今で言うと、安倍総理に一矢を報いようとしている石破さんのような感じですね。

 

どうですか?釣井先生いい味出してるでしょ?

 

しかし、演じた吹越さんの表現力もスゴイと思います。暗くてネチネチした釣井の印象が、彼のおかげでより目立ってましたよ。

 

この人を主役にした番外編を作って欲しいと思うくらいです。

 

冷たい熱帯魚」でもべた褒めしましたが、本作も彼の隠れた代表作にしましょう。

ファンの方はぜひ見てみましょう。

 

蓮実のキレ方と、普段のギャップが良い。

僕のお気に入りは釣井さんですが、主役の蓮実にも触れておきます。

すごく明るくてみんなから信頼されて、おまけに顔も良い。まさに人気者を絵に描いたような人間です。

前にも書きましたが、リアルでこんな奴いたらマジで嫌ですね。僕みたいな陰キャラにはまさに天敵です。

 

まぁ、コイツが大暴れして、学校を大混乱に陥れるんです。

が、そこに至るまでが僕は好きなので、その辺に触れたいと思います。

 

蓮実は学校の問題に積極的に取り組み、職員の間でも信頼が厚いです。

そして生徒にも明るい人間性が受け慕われていました。

 

しかし、ボロイ家に住んでいたり、古い軽トラに乗って出勤してきたり、どこか不気味さも兼ね備えています。

「コイツ、何かヤバいんじゃね?」という匂いを、わずかに漂わせます。

 

ある時クラスの女子生徒の親が怒鳴り込んできます。

子供がイジメられているのは蓮実に原因があると、彼を攻め立てます。

 

蓮実は誠実に対応しますが、その親はなかなか引き下がりません。

しかし、その保護者は謎の死を迎えます。何と、火が消えてないタバコが、家の周りの灯油に引火したという理由です。

その灯油は水とすり替えられていました。

 

犯人はこの時点では明らかになりません。が、おそらく蓮実です。

警察はその件で学校を訪ねますが、彼はまったく知らないふりをします。

生徒が無事でよかったと言い、逆に良い先生感を出します。

 

その蓮実を怪しむ人物が現れます。同僚の釣井です。

 

前述のとおり、釣井はかなりの暗い人間で、蓮実を妬んでいます。

釣井は蓮実の怪しい過去を暴き、それを頭の良い速水という生徒に知らせます。

 

しかし!その情報を蓮実は手に入れます。

ここから、蓮実は釣井と速水を消しに掛かります。

この辺もすご~く面白いんですが、あまりネタバレするとダメなので見て下さい。

 

ジメっとした暗い雰囲気が良い。

本作はなかなかハードな作品ですが、ムダにうるさくしていないです。

むしろ、ジメジメしていて、ちょっと大人しいなぁと思うくらいです。

 

でもね、その方が、後に起こる惨劇をジワジワと予感させる感じがします。

 蓮実や釣井の怖さも、この方が引き立っていて良いと思います。

 

 

この映画の最後にはto be continuedと書かれているので、続編を期待していました。

しかし、どうやらそれは三池監督の原作者に対するメッセージだそうです。

期待していた人も多いでしょうが、どうやら無さそうですね。

 

naocchi3.hatenablog.com

naocchi3.hatenablog.com

 

悪の教典

悪の教典

 
[ぼっちですが何か?]は、Amazon.co.jpを宣伝しリンクすることによってサイトが紹介料を獲得できる手段を提供することを目的に設定されたアフィリエイトプログラムである、Amazonアソシエイト・プログラムの参加者です。