映画感想:「暗黒街」全員悪人!イタリア版「アウトレイジ」だコノヤロ~!
(イタリア・アカデミー賞5部門ノミネート! 『暗黒街』 予告 - YouTube)
こんちわ。なおっちです。
またアマゾンプライムで面白い映画を見つけました。
それが、この「暗黒街」という映画です。
イタリアで利権に群がる人間たちの争いを描いた作品です。
出て来る人間たちが全員悪人で、良い人が一人も出てきません。
そんな人間たちが、最後まで地で血を洗う抗争を見せてくれます。
ストーリーもちゃんと面白いし、出てくる人間たちも良い。
イタリアの映画って、そんなに日本に出て来ることは無いんだけど、コレはマジでおススメ。
今ならアマゾンプライムで観れるので、ぜひ。コレが年間料金の中で観れるとは....。
という事で、軽く感想を残していきます。
目次
基本情報。
2015年:イタリア、フランス
監督:ステファノ・ソッリマ
キャスト:ピエルフランチェスコ・ファビーノ、エリオ・ジェルマーノ、ジャン・ユーグ・アングラード、グレタ・スカーアーノ、他
上映時間:2時間15分
あらすじ。
イタリアの国会議員ののフィリッポ(通称ピッポ)は、誰もが知る大物政治家。
ローマの都市を再開発する計画を進め、その為に法案の整備を進めていた。
ある日、ホテルで二人の娼婦を呼んで、夜の遊びを存分に楽しんでいる途中に、一人の女性が死亡する。
大物政治家のピッポは、女が死んだ現場に居合わせていた事が知れると都合が悪い。
そこで、もう一人の女とチンピラ風の男に後片付けを任せて、隠蔽を試みる。
しかし、その後片付けをした男は、ローマで大物ヤクザと呼ばれるマンフレディの弟スパティーノという男だった。
それから、スパティーノはピッポの弱みに付け込み、様々な揺すりを仕掛ける。
ここから、ローマの政治家や大物ヤクザなどを巻き込んだ、利権に群がる人間たちの血生臭い争いが始まる....。
ザックリ感想。
ではでは、僕の感想を軽く書いていきます。
イタリアの「アウトレイジ」的な面白さ!ヨーロッパヤクザ映画の傑作ではないだろうか?
(イタリア・アカデミー賞5部門ノミネート! 『暗黒街』 予告 - YouTube)
本作は、イタリアのローマを舞台にしたヤクザ映画です。
イタリアの映画って、そんなに観る機会が無いんですよね。日本にそんなに入って来ないし....。
そんで観てみた本作。いや~面白い。マジで傑作の域じゃないかな。
大物政治家、ヤクザ、チンピラ、娼婦などなど、いろんな人の思惑が重なり、悲惨な構想へと発展してきます。
その血で血を洗うようなストーリーと、良い人が一人も出てこないのは、まさにイタリア版の「アウトレイジ」とも言うべきでしょう。
内容に触れながら、それを説明していきます。
大物政治家フィリッポは、ローマの端の海に面した場所を、開発するための法案を通そうと躍起になっていました。
彼は、ホテルで娼婦を呼んで、夜の遊びを楽しんでいました。金髪の美人を2人も部屋に連れ込んで、二人の女から丁寧にご奉仕されたり、ズッコンバッコン激しく突いたりと、これでもか!ってくらいに大人の遊びを楽しんでいるのです。
金も権力も無い僕からすればコイツ死ね!って思いますけど、まぁそういう遊びもあって良いでしょう。話を戻します。
しかし、ここである事件が起きます。フィリッポが遊んでいた2人の女の一人が、遊び中にいきなり倒れて死んでしまうのです.....。
原因は恐らく薬物。自分が居た場所で、薬が原因で人が死んだってなったら、政治家としての自分の身が危ういです....。
フィリッポは、さっそく動き出します。その事件をもみ消しに行きます。
タクシーを呼んで、女の死体を運んで、証拠を隠滅しようするのです....。
何とか、証拠の隠滅には成功...。死体を上手く、バレないように外に運び出します...。
もう一人の娼婦と、呼び出したスパティーノという男で、何とか重りを付けて海に沈め、死んだ女の体を隠蔽しました。スパティーノは、マンフレディというローマで有名なヤクザの男の弟です。
これで何とかフィリッポのメンツは保たれました....。
...........................。
しかし、事がそんなに上手くいったら、そりゃ映画として成立しません。ここから面倒な事態に発展していきます。
何と、死んだ女を運び出した時に来たスパティーノが、ヤクザの男で、その時に見かけたフィリッポをその件で脅して揺すって来たのです....。
コレがきっかけで、利権を食い争う人間たちの構想に発展していきます。
まず、フィリッポは鬱陶しいスパティーノを消しに掛かります。海沿いのオスティアという街に住む、通称「ナンバー8」という男を雇って、スパティーノを殺したのです。
しかし、その「ナンバー8」も黙ってません。フィリッポが通す法案に自分の住むオスティアを含めるように、フィリッポに要求します。
しかししかし......。
スパティーノを殺された、マンフレディも黙っていません。すかさずスパティーノのふくしゅうに動き出します。オスティアの「ナンバー8」を探し出し、スーパーで襲撃します。
実際にはもう少し出て来る人間がいますが、紹介しやすいように省きました。
復習と利権を求めて、複雑に関係する人間たちが、血で血を洗う感じで争いを演じてくれます.....。
ヨーロッパらしいビジュアルの良さも面白さの要因です。
登場人物、 ストーリー共に良く出来た映画なんですが、もう一つこの映画にはビジュアルの良さがります。
まず、街の景観が非常にきれいです。
「オスティア」という沿岸の街が出てくるんですが、ヨーロッパらしい海岸って感じで好きです。なかなか日本では見られない光景です。
んで、ローマの街でヤクザとか政治家とか娼婦とか色んな人が李家の為に争うんですが、そのローマの街がまぁキレイなんですよねぇ....。。
特に夜の街がすご~く良いんです。古い建物とか、キラキラ光る派手なホテルとか....。「ジョンウィック」とかもそうなんですが、欧米のヤクザ映画って、けっこうビジュアルがキレイなので、その辺も良いんですよねぇ~、って個人的に。
なので、キラキラしたビジュアルとかが好きな人とかは面白く見れるかもねぇ~って思ってます。ストーリーも大事ですが、舞台に街とかのキレイさも大事だったりします....。
最後までどうなるか分からないぞコノヤロ~!
よく、ヤクザ映画とかだと、どっちかがどっちかを倒してハイ終了~とかなるんですけど、本作はそうではありません。
最後まで主導権が二転三転してきます。前述のように人間関係が複雑なので、単純に誰かをやっつけただけでは話が終わらないんですねぇ~.....。人物相関図とか書いた方が良かったかも...。まぁじっくり見て楽しんでください。
そんな訳で、2時間15分の映画なんですが、最後まで飽きることなく楽しく見れました。最後までチョコたっぷりな感じです。
ちなみに、イタリアの映画だと、鉄鋼ギークとか面白いそうですね。まだ見てないですが、コレを機にイタリアの映画も良いなぁって思ってます、はい。
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