読書の感想:『凡人道』 これから日本で生きる99%の凡人に贈るサバイブ術
こんにちわ。この前、自転車で本屋まで行きました。約20kmくらいありましたが、もう疲れましたね...。自転車とってもいいですよ。日頃の運動とか、少しの出掛に最適です。
まぁ、そういう話ではないですね。本を読んだ感想でした。自転車で本屋まで行って、本を二冊ほど立ち読み(正確には椅子に座っていたので座り読み)して来ました。凄くお得な気分です(ちなみにそれだと申し訳ないので古本を一冊かってきましたが、それもセールで100円でしたという良い日でした)。
そのうちの一冊が、新刊の『凡人道』です。ひろゆき氏の新刊です。
本のタイトルの通り、「凡人がこれからの日本で生きていく方法」的な内容の本です。
これから沈んでいく(事がほぼ確実な)日本で、おそらく99%を占める凡人が、周りの非現実的な意見に惑わされず、個人で幸せになるには、どのように生きていけば良いのか、ということが書かれています。
最近はネットやSNSの成長で、実業家だったり芸能人だったり、あるいは素人でも面白い人だったりが、SNSなどでフォロワー数が多かったり、あるいはYouTubeチャンネルの視聴者が多かったりする、影響力の強い人になり、その意見が非常に強い影響力を持つようになりました。
しかし、それって、あくまでその人のポジションだから言える事だったりします(ポジショントーク)。その人が成功したから、あるいはその人にめちゃくちゃ才能があったから、そういう事が言えるということなんですね。
そんで、そういう人の言う事には、「大学なんて要らない」とか、「会社なんてスグに辞めて起業」だったりという大胆な意見もあるんですね。確かにこういう意見は聞こえがいいですが、それで人生を台無しにする可能性もある訳ですね。
そんで、そんな聞こえの良い意見に、異を唱えているのが、本書です。
例えば、本書の中では、「大学は出ておいた方が良い」と言っている部分があります。会社の中には、大卒を最低条件にしている会社が多く、仮に大学をやめてしまうと、そのような会社に応募できないとか、そういう事態になり得るんですね~、ってな感じです。仮に、その人がスーパーな実力を持っていても、それじゃあ会社の面接すら受けられない、という事にもなり得るんですね。
あと、世の中の人は大体が凡人だから、「大卒の下駄」が必要だと、著者は言っています。大学を出ていると、やはり旨味があるそうです。だから、勢いで辞めたりせず、まずは大学をちゃんと出ましょうよ、的な感じで書いています。「大卒の下駄」という所が重要で、大体の人は、スーパーな能力なんて無くて、その点では大卒の方が有利でしょう、ということでしょうねぇ...。
また、年収400万円からは、幸福度はそんなに変わらない、ということも書いています。働いて、金をいっぱい稼いで、その頑張った分だけご褒美的な感じで使ってしまうと、それにどんどん慣れて........的な感じで書いていましたが、ここも面白かったですね。
お金持ちに憧れたりして、より多くのお金を稼ごうとするのは良いです。が、やはり人間は慣れてしまうもので、その辺が怖いんですよね~って僕は思いました。最近では、使い放題でわりと良いモノが見れたりするので、その辺を上手く使えば良いんじゃないでしょうかね~、って著者は言っていますが、僕も非常に同感です。その辺を「折り合いをつける」と著者は表現しています。
最後に、著者は日本に少しだけ提言をしています。ここはぜひ、行政関係者とかが読むといいんじゃないでしょうか。これから衰退していくなか、少しでもマシに保てるなら、こういう劇的な改革も悪くないんじゃないでしょうか、って思いました。
国が沈んでいくなか、全体が良くなる事は、まず無いんですね。せめて個人だけでも幸福に暮らそうと思うと、ちょっとこれまでとは違う方向で行くのが良いのかな、って思いました。
ちなみに僕も少しだけ小説を書いています。表現とかにはかなりアレな部分もあるかもしれませんが、内容的には面白いと思っています。