ニートの平日

地方国立大卒ニートの生活記録。「え、ニートに平日も休日もないだろ....」という下らない日記です。

読書感想:「ブランド人になれ!」誰に向けて書かれた本か?を考えると中堅サラリーマンは感化されない方が....。

こんちわ。なおっちです。

 

プライムリーディングに、プロのサラリーマンこと田端信太郎氏の「ブランド人になれ!」が追加されていたので読んでみました。

いやいや、まぁ斬新で面白いんですけどね。でもね、突っ込みどころも結構あるんだよね。まぁ自己啓発本なんてこんなもんでしょうねぇ。

本書は東京のエリートサラリーマン向けに「会社の奴隷をやめろ!」というメッセージを残すことを意図に書かれた本です。

 

しかし肝に銘じておいた方が良いのは、本書は「かなりのエリート層に向けた本である」という事です。

地方の一般的なサラリーマンが真似しても、まぁ失敗するでしょう。著者の田端氏ほどじゃないけど、それに匹敵するような人材で会社の奴隷のような働き方をしている人に、行動を促しているだけです。

 

だから非エリートの皆さんは、あまり本書に感化されず会社の奴隷でも快適でストレスなく、給料を貰う事を考えた方が良いでしょう。

 

そんな本書に、エリートどころかサラリーマンでも無いニートの僕が突っ込みを入れていきたいと思います。

 

 

 

目次

 

仕事とは、「喜びを与えること」。

シンプルにまとめるならば、仕事のあるべき姿は「お客様に喜びを与えること」「他人の役に立つこと」だ。  よく「汗水たらして働いている人になんて無礼なことを言うのか」「どれだけつらくて苦しいか考えてみろ」と文句を言う人がいる。  はっきり言おう。汗水だとか、つらいだとか、苦しいだとかそれ自体には一切価値はない。  一言で言えば、「お客様を喜ばせること」、それだけがブランド人の仕事だ。

 

まず本書の最初の方では、「仕事とは何ぞや?」的な内容で書かれています。

まぁこの辺は最近よく言われる事なので今更って感じですが。

辛い仕事を頑張ったりするのは、まぁ給料が上がる訳が無いんですよね。そこで出来る人は居る訳ですし。

では、何が価値のある仕事なのか?というと、極論を言うと、「その人にしか出来ない事」な訳ですよね。

例えば、アイドルが良い例です。アイドルの顔は人それぞれ違うし、声とかスタイルも人によって違います。

んで、「あ、この人の顔とか歌とか演技とかが好き!」ってなれば、それは強烈なファンとなって価値を生む訳ですよね。

たった一回の数秒の間だけ手を握るための握手券とか、その子を人気ナンバーワンにするための投票権とかに、何円も突っ込む人が居るのを見ると、「価値というのは面白さとか希少性なんだな」っていうのが分かりますよね。

 

芸能人とかはお笑いとか演技とかで面白さを提供しているし、スポーツ選手は卓越した技術で観客とか視聴者に楽しさを与えています。

これらの職業の人ってサラリーマンよりも給料が高いですよね。すまり、仕事って本来は面白い事なんですよね。

辛い事に耐える事みたいな間違った説が蔓延っていますが、それは間違いなんですよね。「仕事っていうのはな~」って説教するオヤジに限って、実は間違った事をしているかも.....。というのは僕の偏見です。

 

 

受け身のMでは無く、攻めのSになる。

わずかな「我慢料」をもらうだけのドMすぎる労働者生活は今すぐやめろ。今日からドSになるのだ。Sはサービス精神のSだ。スペシャリストのSでもある。 君のドSプレイによって、どれほどの人を笑顔にできるか考えてみろ。ドSが世界を救うのだ。

 

ここは受動的に耐える労働ではなく、自分から積極的に価値を生み出す事をしろ、と言っている部分です。

ドMでは無くドSという表現が面白いですね。

 

コレも分かりやすいんですが、人から言われて行う仕事とか、辛い作業って、「下請け」的な側面が強いんですよね。

建設業界だと、建設のプロセスの上の方を、ゼネコンと言われる大手建設会社とかが担当して、実際の作業とかは下請けの土建屋さんとかが行っている事がほとんどのようです。

んで、社員の給料とか会社の利益は当然ながらゼネコンの方が良いんですよね。それは建物の設計やデザインという建設の中でも上のプロセスにある仕事の方が、価値が高いからですよね.....。

 

自動車業界でも同じような事が起こっていて、クルマのデザインとかは、皆さんが知っているメーカーが行っています。トヨタや日産などでは、クルマの研究開発などが主な仕事です。

んで、実際にクルマを組み立てているのは下請けの企業なんですねぇ。工場とかの人が、メーカーから言われた通りに組み立てて、一台の自動車が出来上がります。

んでも、利益は一番上のメーカーの方が大きい訳ですよね。なぜかと言うと、自動車の研究開発が一番大事で価値が高いからですよね.....。

 

なので、仕事というのは本質的には、自分で考えて価値を生み出すことなんですよね。

誰かに言われて行う作業よりも、自分が生産プロセスの一番上に立ってサービスを考える方が、そりゃ価値も高い訳ですよ。まぁ大変でもあるんですけどね。

 

と言う訳で、ドMよりもドSにシフトしろって事です。まぁ言うのは簡単だけど、やるのはなかなか難しいですよね。はい。

 

 

年賀状に意味は無い。

まさかとは思うが、ブランド人を目指す読者の君たちならば、年賀状という 20 世紀の遺物を毎年書いていることはないと信じたい。 あのような意味のない慣習に、なぜ多くの人々が縛られ続けているのだろう。 毎年 11 月にもなると「年賀状を格安で印刷します!」というDMが届き始める。そんなDMは、当然1秒でゴミ箱行きだ。 ところが多くのビジネスパーソンは、年賀状という謎の慣習を今でも大事にしているらしい。年賀状を100枚単位で出すせいで、歳末のクソ忙しいおりにヒーヒー言っているかわいそうな人もいる。 そもそも年賀状ほど、メッセージを伝えるフォーマットとして最悪なものはない。「賀正」という大きな文字や干支のイラストが入れば、文字を書くスペースはほとんどない。

わずかに残されたスペースを使って「今年もよろしく!」「おもしろい仕事をしましょう!」と一言書いて終わり。こんなゴミのような年賀状にいったい何の意味があるというのか。いまどき、ありきたりの年賀状を取引先からもらって喜ぶ人などいるのだろうか?

「自分も相手も喜ばず、誰も幸せになっていない」「単純に面倒くさい」。こういう仕事は、今すぐ 躊躇 なく切り捨てたほうがいい。

 

いや~年賀状って意味ないですよね。

ネットが発達してメールやメッセージ機能が大きな役割を担っている今、もう年賀状なんて文化は要らないでしょう。

でも、年賀状のCМって、未だに放送していますよね。嵐を出して、相当カネを掛けてるなぁって思います。

アレは郵便局の利権を守りたいだけなんじゃないか?って思ってます。あれほどムダなモノも珍しいですよホント。

 

 

田端氏の言葉は、普通以下のサラリーマン真似しない方が良い。

おい待てよ、たとえ「R 25」がズッコケて億単位の巨額の損失を出したところで、「給料を全額返還せよ」と迫られるわけではないじゃないか。  会社から多額の金銭を横領しているわけでもないし、事業失敗の責任を取って、昔の武士のように打ち首になることもない。 責任を取るといっても、せいぜい会社をクビになるくらいだろう。打ち首に比べれば、かすり傷だ。そのときは転職活動をし、次の職場を探せばいい。  サラリーマンではなく、フリーランスだとしたら話は別だ。フリーランスが自ら立ち上げた事業に失敗すれば、貯金を切り崩したり借金をしたり、自分で全責任を負わなければならない。 僕は気が付いてしまった。実はサラリーマンこそ、ギャンブルし放題なのだ。 この本を読んでいる君が今サラリーマンをやっているのならば、「会社の持っている資産を利用させてもらいながら、自分なら勝てるはず!と思うギャンブルに挑む」という最高すぎる特権を生かさない手はない。

 

さて、ここから「ん?」って思う所なんですが。

まずは、田端氏がリクルート時代に「R25」というメディアを作った時の話です。

R25が上手く行かなかったら、せいぜい事業失敗の責任を取らされて会社を辞めるくらいだ」って書いてますが、普通の人は会社を辞めたらかなりヤヴァイ訳です。

田端氏のような、成功体験をたくさん積んでいる人なら引っ張る場所もありますが、大体は会社にしがみ付くしかないサラリーマンなんです。

そんな人が、「事業失敗の責任を取って辞めれば良いだけ」ってはなりませんよね。生死を左右する大事なんですよ。

まぁ会社の資産は使っても死にはしない、というのはその通りですが...。

 

 

こんないい上司はなかなか居ない。

「俺は仕事はしない。仕事はしないが責任は取る。責任を取るのだけが俺の仕事や! 俺のハンコは、机のこの引き出しに入っているからテキトーに押しといてエエよ」。これがTさんの口癖だった。社内で役員向けの報告会議で「この営業進捗の状況で成功するのか?」と厳しく迫られて僕が窮地に陥っているとき、Tさんはほとんど、大ぼらに近いハッタリを利かせ「 20 年近く営業やってきて、四半期ごとの目標達成率 90%近い実績の僕がついてるんで大丈夫です! 役員の皆さんは僕を信じないのですか?」とまで言い切ってくれた。帰り道「あんな大風呂敷を広げて大丈夫なんですか?」と心配する僕に、「イザとなったら俺がクビになればええんだろ。そろそろ本気でプロゴルファーになろうかと思ってたから、丁度エエわ。だから、お前らは心配するな。内向きの言い訳仕事にエネルギーを使うなよ!」と背中をグッと押してくれた。

 

「イザとなったら俺がクビになればええんだろ。そろそろ本気でプロゴルファーになろうかと思ってたから、丁度エエわ」と言って、責任を全て引き受けた上司が居たようです。

ただ、そういう上司ってまず居ないですよね。むしろ、プロゴルファーになれる金があるなら働く必要も無い訳ですし...。普通のサラリーマンなら、そうは言えないですよね。

 

世の中にはクソのような上司が多いですから、あまり上司という存在に幻想を抱かない方が良いでしょう。

 

Twitterなどで炎上したり、何かと話題になるプロのサラリーマン田端信太郎氏。

しかし本書は平均よりも上のサラリーマン向けに書かれた本で、その辺の普通の人が真似できるものではありません。

だって、田端信太郎は学生時代からウェブ製作などで生計を立てていた人ですよ。

それで今ではZOZOTOWNで活躍しているって、スペック高杉ますよね。

やはり、

 

本を読むときは、「誰に向けて書かれた本か?」を意識するのが大事だなって凄く思いました。

本書に感化されて、無謀な行為に走る弱小サラリーマンがいませんように。と願うばかりですねえ。

 

何の実績も無い人が勘違いして、「あ、失敗しても会社辞めるだけじゃん」とか思わないように。

 

最近はホリエモンみたいな偉い人が「会社なんて辞めれば良いんですよ」みたいな事を言うからねぇ。まぁ独身で子供も居ない人なら良いんだけど、家族が居るならやめたおいた方がいいでしょう。俺はそういう人間だ。

 

この本はアマゾンのプライムリーディングで読めます。

 

 

 

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