読書感想:林修著『いつやるか?今でしょ!』2 ゴールから考える
東進ハイスクール現代文講師、林修氏の著書『いつやるか?今でしょ!』。
今回は、第三章「ゴールを見極め、そこからの引き算を考える」を紹介。
筆者の「逆算の哲学」は凄く参考になるぞ。
まずはゴールから設定して、そこから必要な事を見極めて実行していくことが大事、という事が書かれていた。
では、その辺を詳しく見ていこう。
逆算の哲学(P78)
(前略)まず、先に物事が完成した状態、つまりゴールを想像し、そこから逆算して、目標達成に向けて今なすべきことはこう、だからこうする、という感じなのです。(P78)
多くの人が「時間が足りない」と言います。しかし、そもそも時間は足りないものなのです。不完全な存在である人間が、「完全」なものを作り上げようとしたら、何度も作りなおさないわけにはいきません。(中略)
ですから、人間の目指すべきは、
与えられた時間のなかでベストを尽くすこと
以外にはありえないのです。そして「ベスト」とは、結局は誰かの「満足」に行きつくことなのです。(P78~79)
(前略)先にあげた「できる人」たちはこのことがわかっているから、逆算の哲学に基づいて順番をしっかり考えて、できないことはできないと大胆に切り捨てているのです。(P79)
(前略)逆算の哲学とは、
- まず想像力を駆使して成功のイメージを作り上げること
- そのイメージに向かって「満足のバランス」を考えながら物事の順序づけを行う
ということになります。(中略)まず、どんなに忙しくともいったん立ち止まって成功をイメージし、そこから逆算してやるべきことを、やるべき順番でやっていく人がうまくいくのです。(P85)
あの、世界を代表する映画監督であるスティーブン・スピルバーグ氏はこう言っています。「ラストシーンから書く」-多くの人の賞賛、すなわち「満足」を獲得してきた巨匠ならではの、本質を知り尽くした言葉だとは思いませんか?(P85)
この章全体に「確かになぁ」と、凄く共感した。
ただ闇雲に突き進んで、結局「何がしたかったんだろ?」となる事はよくある。その結果、何も得られなかったりするんだよねぇ。
何が重要かも知らないで、何でも詰め込んで、その結果なにも達成できないというのは凄く残念だ。
時間と言うのは有限で、それではいくら時間があっても足りない。だから、優先順位とウェイトを決めて、どうでも良い事は切り捨てる。これ、凄く大事だと思った。
何でもかんでも上手くなろうとかしても、無理。だから、自分の興味のある事や好きなこと以外は切り捨てる。これ、効率の良い人はみんなやってると思うぞ。
人間関係でも同じことが言えるね。誰でも相手にしていては、自分の関わりたい人との時間が減ってしまう。だから、どうでも良い人は切り捨てて、無視する、というのが、物凄く大事だよね。
必ず、まずやってみよう、と言う人がいる。
それはそれで良いんだけど、根性論全開な感じで僕は嫌なんだよね。いつまで経っても上達しなそうだし。
まず、ゴールを意識して、そこまでのどのような戦略で行くのかを考えないとね。無思考のまま走るのは、とにかくダメ。
スピルバーグ監督が言っていると、凄く説得力があるね。物語を作るうえでは特に、結末から考える事が大事なんだ
僕も、記事を書く時には、結論から考えて、皆に分かりやい文章を書いていきたい。