「年金が足りません、45歳でクビです、100歳まで生きられます」は地獄でしかない。
退職後2000万円不足も 麻生大臣 資産形成考えて・・・(19/06/04)
この記事の続きです。良かったら読んでください。
先日、「ザックリ言うと年金が2000万円たりません」という衝撃的な事実が発表された。やれやれ...。日本はここまで落ちたか。多くの人たちは真面目に年金を払って来たのに(素晴らしい)、それでも2,000万円たりないのか.....。
しかも、最近では大企業でも45歳で定年になったり、100歳まで生きる事が出来る、と言われていますね。いや、コレでどうやって生きろって言うんだろ?ってめっちゃ疑問に思ったわけですね。
麻生財務相は、まるで他人事のように、「2,000万円足りなくなるから今のうちに貯めておいてね」的な感じで言っていましたね。
もちろん年金は年金機構という所の管轄ですが、国のお金の事に責任を持つのが義務の財務省で、そこのトップがまるで「ちゃんとやっておいてね」的な言い方だったのが僕は気になったんですね。せめて、これから財務省としてはどうするのかとか、そういう対応を示さないと、大臣である責任が果たせていないと思うのですよ。
年金が2,000万円たりなくなったのは、色んな原因があると思います。少子化で労働力が足りなくなっていたり、運用が上手く行かなかったりと、色々あるかもしれませんね。でもね、やはりお金を動かしている財務省の責任って、やはり大きいと思うんです。
財務省は、日本の公官庁の中でも、階級的にはトップと言われますよね。東京大学を出て官僚になる人の中でも成績の良い人は、まずは財務相に入ると言われています。それってなぜかと言うと、お金を握れるからなんですよ。お金を握るイコール偉いっていう事です。まぁ誰でも分かりますよね。
んで、お金の配分の仕方で、国というのは変わって来ます。むしろ、お金の使い方で、国というのはいくらでも操作できるんだよ、って事です。お金を掛けた所は伸びるし、逆に金を掛けなかったところは縮むので、お金を握っている財務省の政策で、日本という国をいくらでも形を変えられるんですね。
そうすると、少子化みたいな事も、当然起こそうと思えば起こせるんですね。お年寄りにお金を掛けて、次世代を残す若い人間にはお金を配分しないという事をすると、当然子供の数は減って来るんですよね。
それで、年金に話を戻すと、年金システムというのはザックリ言うと、いま働いている人が納めている年金が高齢者に支払われるという事になっています。だから、少子化で働き手が少なくなると、将来貰える年金も当然すくなくなる訳ですよね。
だから、やはり「年金が2,000万円たりない」という問題には、何らかの形で財務相の政策の失敗が関わっていると思うんですね。
いや、麻生さんもどういう意図があって、そういう事を言ったのかは分かりません。テレビもきっと都合の良い所を切り取って使っているのでしょう。
しかし、にしても、もう少し説明があっても良いと思うんです。「100まで生きる前提で退職金って計算してみた事があるか?普通の人はないよ。そういったことをかんがえて、きちんとしたことをいまのうちから考えておかないといかんのですよ」って、それは無いんじゃない?年金システムが機能しないかもしれません、だから若い奴はちゃんと貯金とか資産運用とかしておけよ、っていう風にしか聞こえない訳ですよ、ここだけを聞くと。
お金を握っている財務省のトップなんだから、ちゃんとこれからどうするのか、くらいは言わないと、居る意味がないよね。だって、諸悪の根源は少子化なんだもん。働く人が少なくなって、それでシステムが機能しないって事なら、それは無いよね。
そのうえ、大企業でも45歳でクビになったりするんだから、年金もクソもないですよね。そもそも働いて給料を貰えないし、年金も納めようが無い。それで、100まで生きるってどんな時代だよ?そういう社会って、マジで地獄だよね。だから、長生きなんてするべきじゃないし、そもそも出来ないよね。
こういう世の中なんだから、長生きなんて辞めて、良いくらいの歳でムリなく幸せに死ぬ方が個人としても社会としても良いんじゃないかな、って思ってます。キモくて金のないおっさん問題とか、年金問題とか、少子高齢化とか、色々と今の日本社会は大変ですな...。我々はこの世の中をどう生きればいいのでしょうかね?