ぼっちですが何か?

地方国立大卒ニートの生活記録。精神病持ちです。

読書感想「縮小ニッポンの衝撃」 財政破綻した夕張市の悲惨さがスゴイ。

 

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また人口減少関連の本ですが、面白いモノを見つけました。

 

NHKの取材班が独自に人口減少している地域や、それに備えて前もって取り組んでいる地域を特集した本です。

 

具体的な例が多くあるので、多くの人の参考になるでしょう。軽く読書感想を残します。

 

縮小ニッポンの衝撃 (講談社現代新書)

縮小ニッポンの衝撃 (講談社現代新書)

 

 

目次

 

ザックリ感想

途中までしか読んでないですが、人口問題を考える上で面白い内容でした。

サクッと読書感想を残します。

 

これから多くの自治体で行う必要がある施策について書かれてました。非常に参考になるでしょう。

 

特に、「縮む」という選択が非常に重要になる事が分かるはずです。

今まで拡大をして如何に人を集めるかを考えて来た自治体ですが、今後はどうやっても人口は減っていきます。

その中で、現実的に縮むという選択を取れるかが、自治体の唯一の生き残る道になるはずです。

 

本書では、実際に財政破綻をして、今でも人口減少に苦しんでいる夕張市を例に、それが述べられています。

 

人口が減るというのは、すごい悪影響を及ぼすのですねぇ。読んでいると、とても悲しくなります。

 

でも、現実を見ないと、対策も取れません。ぜひ本書を読んで、日本をどうするのかを考えましょう。

 

特に行政関係の皆さん、他人事ではありませんよ。ここで述べられているのは、未来のあなたの自治体かししれませんよ。

 

夕張市の事例を参考に、これからの地方自治体を考える。

日本では、どの自治体に住んでいても公平な行政サービスが受けられることが常識とされてきた。行政サービスは空気のような存在であり、それが提供できなくなるといわれてもピンとこない。仮にそのような事態に陥ったとしても、具体的に何が起きるのか、想像できないのはむしろ当然だと言える。

 

こうした私たちの常識を覆す、未曽有の行政サービスの削減を余儀なくされてきたのが北海道夕張市である2006年に3億円の赤字を抱えて財政破綻した、全国で唯一の財政再生団体だ。夕張市役所の職員たちは、「自治体はその存在をどこまで切り詰められるのか」という極限の状態を現在進行形で体験している。そして夕張市民は、当たり前と思ってきた行政サービスが突然打ち切られるという、厳しい現実に直面しています。

 

財政破綻で全国でも初めてのケースになり有名になった北海道夕張市を、本書の第二章では取り上げています。

 

その日本で初めての事例を有効活用して、これからの自治体の行政に生かそうとしています。すごく良い試みです。

 

必ず受けられると思っている行政サービスですが、それは当たり前ではないんですね。

人口が少なくなると、自治体もサービスを提供できなくなります。普通に暮らしている分には実感が沸きませんが。

 

 

市職員の給与はは年収ベースで平均4割カットされ、全国最低水準に抑えられてきた。破綻前は399人いた職員は100人に減少。55人いた管理職は10分の1に減った。図書館・公共施設は閉鎖。7校あった小学校、4校あった中学校はそれぞれ1校に統廃合された。市民病院も診療所に縮小され、171あった病床19に減らされた。子育て支援や福祉サービス、各種補助も徐々に打ち切られた。住民サービスの容赦ない切り捨てに嫌気がさした若い世帯は夕張を離れ、街には高齢者の姿ばかりが目立つようになった。

 

夕張市のトップ。鈴木直道市長は、夕張が直面しているこれらの課題は、決して他人事ではないと警鐘を鳴らす。

「今の夕張市人口ピラミッドを見たことがありますか?40年後の日本の人口ピラミッドと同じカタチなんですよ」

 

鈴木市長は、夕張を日本の未来図に重ね合わせているのだ。

 

ここを読んで衝撃を受けました。

人口が減り、財政が破たんするというのは、本当に恐ろしいですね。

 

そして、破綻した自治体からは、さらに住人が減るという悪循環。

こうなると、もう再生は果たせないのでしょうねぇ......。

 

 

どんなに追い詰められても自治体は消滅を選ぶことができない。人口減少がさらに進み、財政が苦しくんりあらゆる行政サービスの効率が悪化しても、そこに住民がいる限り、自治体は逃げる事ができないのである。そうした状況の中で繰り広げられている戦いを私たちは「撤退戦」と名付けた。それは、消滅していく地域の現実に正面から向きあい、それに合わせてあらゆるサービスを縮小していくことにほかならない。夕張市の撤退戦が私たちにとって他人事だと言っていられるのかを、確かめていただきたい。

 

コレもまた辛い事実です。

住民が居る限り、その自治体は存在しなければいけないんです。自ら死を選ぶことはできません。

 

前述のとおり、行政サービスを縮小させると同時に、市の職員の給与もカットされています。

そのなかで、住民と共に生きていかなければいけません。いずれ消えると分かっている中で、これほど辛いことがあるでしょうか....。

「撤退戦」というワードも非常にインパクトがあります。山一証券の最期のようですな.....。

 

市の方が、「この市はこれで終わりです」と宣言して解散できれば良いんですがねぇ....。行政側も相当キツいという事です。

 

 

導入したのは「自治体の都市インフラ整備維持収支計算プログラム」。パソコン上で示されていた市内全域の地図のうち特定の地域を囲めば、その地域でかかっている道路維持費、除雪費、ロードヒーティング費、橋染費、下水道維持費、マンホール維持管理費などがそれぞれ表示される。これによって、「ここはわずか1軒のために水道費をひいてコストが年間20万円かかっている」といったことが見て取れるようになる。さらに、その地域の人口データを重ね合わせることで、一人当たりの行政コストも明らかになる。色が濃いところが高コストを示すように色分けすることで、人口が減り行政コストが非効率となっている地域が判明し、そこには住まないように誘導していくひとつのきっかけになると考えたのである。

 

この取り組みは面白いですね。きっと、これから多くの自治体で導入されるでしょう。

 

人口が減る中では、なるべく街を小さくして、行政コストを下げて効率化するのが、どの地方でも必須になるはずです。

 

自治体の皆さんも、これからは拡大では無く、しっかりコストを計算して、正しく縮小する意識を持つと、これからの時代も生きていけるでしょう。

 

夕張のような悲惨な事態にならないように、今から対策を講じるのが必須だと思います。 

 

縮小ニッポンの衝撃 (講談社現代新書)

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