ニートの平日

地方国立大卒ニートの生活記録。「え、ニートに平日も休日もないだろ....」という下らない日記です。

『マルクス・エンゲルス』感想 マルクスは少なくとも本気で労働者を救おうとしていた。

こんにちわ。なおっちです。

先日はこんな映画を観ました。

 

マルクス・エンゲルス(字幕版)

マルクス・エンゲルス(字幕版)

  • 発売日: 2018/10/10
  • メディア: Prime Video
 

 

共産主義の父であるマルクスと、彼と「共産党宣言」を記したエンゲルスの半生を描いています。

マルクス資本論とか、エンゲルスとの共著の共産党宣言とかが有名です。ソ連とかが真似をして、アメリカと競う大きな勢力になりました。

 

今では「共産主義」とか「マルクス主義」はヤバい思想と見られますが、元々はマルクスとかエンゲルスが国を追われたりしながら苦労して作り上げた思想なんですね。

エンゲルスはイギリスの工場の息子で、元々は資本家側だったりしますが、革命は飢えてないと出来ないという事で、彼はあえてそっちの道を選びます。自ら裕福な生活を捨てるとは凄いですね。

 

彼らが苦労して作り上げた思想は、やがてソ連などの東ヨーロッパや中国、北朝鮮なおどが受け継ぎます。しかし、結局はソ連は潰れますし、中国もその前に資本を入れてしまいました。

ソ連ではレーニンスターリンがこの思想を利用して全体主義に走りました。特にスターリン時代は悲惨でしたね。中国でも毛沢東文化大革命という形でそれを利用しました。北朝鮮は見ての通りです。

「生産手段の国有化」「私有財産の否定」は、国の権力が集中する仕組みであり、このように良くない事に利用されました。しかし、マルクスとかエンゲルスには、そのような意図は無かったのでしょうね。本作を見て、それを思うと悲しくなります。

 

そしてマルクスが凄いのは、リアルな問題から逃げなかった事です。彼は抽象的な観念論を否定して、唯物論を強く唱えた人物としてマルクスは有名ですが、劇中ではヘーゲルを批判するシーンなどで、それが強く現れています。

やはり人間世界の基盤にあるのは物質的な豊かさだと。ちゃんと生活が出来ないのに、観念論もクソもあるか、と言う事でしょうね。飯が食えなければ、哲学も宗教もクソも無いだろうと。

抽象的な物事(哲学など)は飯が食える人間が余った時間で出来る贅沢な学問なのですよ。プラトンイデアなんて考えても、経済が成長する訳ではないですからね。「宗教は阿片である」というワードの本意は、これなのでしょう。宗教なんて考えても、飯が食えるようになる訳では無い、と。

 

だから、マルクスやその思想を否定するのではなく、それを利用した連中がヤバい奴らだと文句を言うべきなんですね。マルクス自体は実は凄く良い人で、本当に貧しい労働者と農民を救おうとしていた、と本作を見れば思うでしょう。

 

マルクス・エンゲルス(字幕版)

マルクス・エンゲルス(字幕版)

  • 発売日: 2018/10/10
  • メディア: Prime Video
 

 

超訳 資本論

超訳 資本論

  • 作者:許 成準
  • 発売日: 2017/08/22
  • メディア: Audible版
 

 

naocchi3.hatenablog.com

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