ニートの平日

地方国立大卒ニートの生活記録。「え、ニートに平日も休日もないだろ....」という下らない日記です。

映画『ノマドランド』 ノマド生活は楽ではなく、むしろタフさや覚悟が求められる。

こんにちわ、なおっちです。無職ロックンロール→社畜ロックンロールもどき→無職ロックンロール→今度こそ社畜ロックンロールを行き来している26歳。

 

という訳で、バイトの面接に受かった日に勢いで『ノマドランド』を観てきました。チラシの写真がカッコイイですね。

 

 原作本はコチラ。

ノマド 漂流する高齢労働者たち
 

 

リーマンショックの影響で会社を解雇された女が、キャンピングカー一台と最低限の持ち物でノマド遊牧民)的な移住生活を開始するというストーリーです。

 

リーマンショックで労働者のファーンは解雇され、家も失います。そこでバン一台と生活道具で旅に出ながら生活していく姿が、凄く逞しいです。

と言うか、ノマド生活というのは、タフでないと絶対に出来ないでょう、と思いました。

 

ファーンはバンで移動しながら、所々で日銭を稼ぐ労働を見つけて働きます。住居は車なので寒いし暑いし、ウンコも車の中でしますから、臭いです。

さらに行く先々で、その土地の人々(移住者)たちと、上手く関わっていかないといけません。移住生活とは言え、ファーンのような人間たちは少ないくないです。移住者たちのキャンプ的な場所では、爺さん婆さん、そのほか色んな人達が生活しています。当然、そこで生まれる人間関係もあり、それに彼女は上手く対応していきます。

ノマドは自由気ままで、煩わしい人間関係とは無縁と考えていてはいけません。僕はそう考えていたのですが。そこで生まれる軋轢や、逆に絆というモノに、またノマドの味わいを感じます。

例えば、ファーンは車のタイヤがパンクしてしまいます。彼女は自分で治す術を知らなかったので、その辺のオバサンに聴きにいきます。普通はオートバックスとかイエローハットとかに行って交換するかもしれないですが、そうはいきません。彼女はノマドですから。まず誰かに聞きに行くことをしなければいけないです。彼女は他人から助けれ貰いやすい人柄で、そういう所もノマドには必要なのでしょう。そこも彼女のタフさです。やはりノマドは、普通の定住者よりも、コミュ力が物を言うかもしれないですね。

 

前にも書きましたが、ファーンは日銭を稼ぐために、短期間の労働に出向きます、アマゾンの倉庫とか、国立公園の清掃などの季節労働をすることで、必要な金を稼ぎます。移住生活とはいえ、資本主義や貨幣経済のロジックから100%逃れられる訳ではないので、この辺にも難しさがある訳です。上手く折り合い付けながら、生活しなければいけないのです。彼女は周りと上手く協調しながら、上手く生きていきます。この辺からも逞しさが求められるのが分かるはずです?

 

この移住者同士の人間関係というのも本作のキーワードの一つです。移住者の先輩爺さんは「ノマドにさようならはない」と言います。あるのは「またどこかで」だけだと。コレも移住社会ならではです。定住社会だと「あそこの誰々が死んだ」と葬式とか様々なものに追われます。しかし、そもそも家を持たなければ、そういう事にはなりません。生き死に執着せず、死ですら旅の一つである、というノマドの精神を感じますね。でも僕は人間は本来それで良いと思います。誰かが死ぬことは当たり前だから、別に騒ぐことでもないし、大げさに葬式をする必要もない。それが本来の人間ではないかと。少し話は逸れましたが。

 

最後の方にいくと、彼女が定住者に戻るのか.....という案件が発生します。彼女はやはり定住にも揺れますが.....。彼女はどちらを選ぶのでしょうかね。彼女の生き方が問題になります。煉獄さんみたいですが、彼女が如何に生半可でノマドをしていないかが分かるでしょう。ノマドとしてのタフさ逞しさ、覚悟が伝わってきます。

 

 

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