ぼっちですが何か?

地方国立大卒ニートの生活記録。精神病持ちです。

僕も宗教にハマっていたかもしれない。村上春樹『1Q84』を読んで....。

村上春樹氏の『1Q84』を読み終わりました。

彼らしい文体と、徐々に複数の人間の人生が交わるストーリー、登場人物のパーソナリティなど、やはり面白いですね~。やっぱり村上春樹サイコーですわ。

ノルウェイの森』、『海辺のカフカ』、初期の方だと、『風の歌を聴け』などに並ぶ作品だと思うので、皆さんも読んでみましょう。

 

1Q84 BOOK1-3 文庫 全6巻 完結セット (新潮文庫)

1Q84 BOOK1-3 文庫 全6巻 完結セット (新潮文庫)

 

 

その『1Q84』では、宗教とかがわりと重要なテーマとして出て来るんだけど、まぁけっこう考えさせられるのよね。主人公の「青豆」や「天吾」、その天吾と一緒に小説を書くことになる「ふかだえりこ」などが、話が進むにつれて宗教と関わりを持ってきます。

「青豆」は、小さい頃から両親がある宗教の信者で、そのせいで色々と変な目に遭っていました。「ふかだえりこ」は、両親が新興宗教「さきがけ」の幹部で、そこに天吾が関わって来て.....。あぁ、あんまり言うとダメだね。詳しくは読んでみて。

その「さきがけ」は、資本主義または物質主義に馴染めなかった人間たちが最後に行く着く場所として描かれています。この辺が色々と考えさせられるのよ。

一応、日本という社会の中では、会社や組織に属して、お金を貰って生きていかなければいけない。早稲田大学とか慶応義塾大学とかを出た人間たちが、「三菱商事」とか「みずほ銀行」とかに就職して、「社会人」として生きていきますよね。

それはほんの一例で、僕みたいにつまらない地方の大学を出た人間でも、地方のパッとしない会社とか地方自治体に就職して、給料をもらって生きていくのが、一般的な訳ですよね。高卒でも同様に。それは、一部界隈では「社会の歯車になる」と言われたりもしますね....。

 

しかし!残念ながら、それが上手く出来ない人間もいるのよね。僕もその一人です。社会とか、組織とかに上手く順応できない人間は、就職をするというハードルを超えられず行き場所を失う、なんて事もあるのよね。そういう人は、「社会不適合」なんて言われ方もします。

そういう人は、行き場所を失います。どこからもお金を得られなくて、住むところも無い....。そういう人たちがはどこに行くのかと言うと、最後の手段として、宗教とかに入信して、街からは少し離れた山間のコミュニティに入って生活をしたりするわけ。そういう人も少なからずいますよね。

1Q84』でも、そういう描かれ方をしています。行き場所を失った人間たちが生きるために、資本主義社会から離れた場所に行くのです。そこに行く人は自信を失っているため、ある意味での「絶対的な指導者」を求めるのですよ。ある教典や教祖を絶対的な存在と崇め、心の拠り所にする、というのはよく聞く話ですね。

 

それで。僕もそうなっていたかもしれないって思ったわけよ。上手く社会に馴染めず、就職にも失敗し、バイトも続かず心を病んで...。それって、要は資本主義社会に馴染めなかったという事になるんだよね。そういう僕みたいな人間がどこに行くのかと言うと、山間の独自のルールで運営されているコミュニティとか、もっと言うと、新興宗教だったりするんですよね。

 

僕は、あまり宗教に良い印象を持っていません。怪しいし、誰かを絶対的な指導者と崇めるなんて危険だし、大体にして科学的では無いし...。まぁ、そこに違いはあまりないでしょう。危険な思想の元に運営されている所もあるし。

でもね、社会に馴染めない人間たちにとっては、そこは最後に救いを求めて行く場所な訳だよね。オウム真理教みたいな事件を起こした団体も、そこは社会に馴染めなかった人間たちも多く居ただろうし。それを考えると、なかなか絶対悪にするのも微妙な感じがあるのよ。

 

社会で行き場所を失った人間たちは、自分たちを排除した、あるいわ自分たちがどうしても上手く馴染めなかった”社会”に対して、おそらく「恨み」に近い感情を持っているでしょう。そうなると、テロで社会を変えようという思想を持ったり、行動を起こしたりする事もあり得る訳だよね。

オウム真理教が起こした地下鉄サリン事件とか、連合赤軍あさま山荘事件とか、そういう事件も、おそらく社会の転覆とか変革とかを求めた事件。そういう事件を起こす人達って、社会の中では少数派とか、弱者と言われる人間たちなんだよね。どうしてもその社会では生きられない人たちが、最後の手段として、そういう行動を起こすのかな、って思ったんです。

 

いや、もちろん良くないんですよ。どういう背景や思想があっても、関係の無い人を死なせるのは絶対に良くないです。

しかし、まぁ社会にはそう言う人達もいるんだな。どうしても社会の変革を求める人たちが。もちろん、日本は少子化とか色々と問題はあるけど、治安も良くて自由もある程度は保障されているし、GDPも世界3位なので、まずまず良い国だとは思う。でも、そういう中でも、やっぱり社会に変革を求める人は出てくるんだな。ソ連も崩壊して共産主義も下火になってきたのに。やれやれ......。まぁ、人間というのはそういう生き物なんだね.....。

 

新興宗教とか、そこにハマる人って、危険って言われますよね。でも、それって、正確に言えば、「多数派、または体制側の人から見れば危険」な訳ですよ。社会の多数派、体制派、政権側、社会に上手く馴染んで機能している人間たちからすれば、社会に馴染めなくて宗教に入信したり、もっと過激になると社会の変革を求めて行動を起こしたりする人達は、「危険」なんですよね。だって、社会を変えようとしているんだもん。今の社会に満足している人からすれば、社会を変える必要なんて無いんですよ。彼らのような人間たちは危険分子そのものなんですよね。

 

まぁ、それは当然ですよね。選挙で勝った方の言い分が通って、そういう社会になるというのが民主主義だから。最大多数の最大幸福を目指すのが、民主主義政治の基本。だから、負けた方の言い分は、まぁ基本的に聞き入れて貰えない。そんなもんです。選挙の機会も与えられず、ある政党や指導者の言うことが実行されるよりは、まだ良いじゃないか、って感じなのかな。

 

長くなったけど、何が言いたいかというと、1Q84』はメッチャ面白い!

それに尽きる。これからもハルキ・ムラカミに期待。彼が生きている間に、どれくらいの作品を生み出してくれるのかな。楽しみである。

 

風の歌を聴け (講談社文庫)

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海辺のカフカ (上) (新潮文庫)

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ノルウェイの森 (講談社文庫)

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