ニートの平日

地方国立大卒ニートの生活記録。「え、ニートに平日も休日もないだろ....」という下らない日記です。

就活失敗で学んだのは「人間社会で立派な大人になるのは恐ろしく難しい」という事だった。

f:id:naocchi3:20190110141542j:plainぱくたそ(www.pakutaso.com

 

こんちわ、なおっちです。

 

久々に少し自分の事について書きます。

 

僕は以前、就活に失敗してるという事を書きました。

行きたい会社も特になく、何となく進めていたら、まぁ撃沈した、という感じです。

 

この辺の記事に、その悲惨な末路が書いてあるので、これから就活する人とかは、少しでも勇気を貰って欲しいです。

 

naocchi3.hatenablog.com

 

特に、コミュ障でぼっちの人は、要は大学のうちにスキルを付けておきましょう。

英語とかプログラミングとか、出来ることはあるので、1~2年生のうちからやっておくと、それだけで食っていけるかもです。選択肢も広がるでしょう。

 

僕の就活失敗日記は既に書きました。

いまさら僕の失敗話を新しく書く必要も無いのですが、夏の暑い日に何をしたらいいか分からず、そのうえ凄く鬱だった時の事を思い出しました。

 

なので、その時の事とか、それで新たに思いだしたり考えたりした事を、少し書いておきます。

 

目次

 

就活失敗で学んだのは、「立派な大人になるのは、恐ろしく難しい」という事だった....。

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生きるってハードル高いですよね。

頼んでも無いのに勝手に汚い世の中に生み落とされて、その上こんな生き辛い人生を歩まなければいけないって、ちょっとした罰ゲームですか?

そんな思いを書いていきます...。

 

あの夏はいつもより暑い気がした。

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ジメジメした空気と、鬱陶しいくらいの太陽が支配していた時だった。

鬱な僕とは真逆に、太陽がキラキラと輝いているのが嫌いだった。

「何をしたらいいんだろう....」と悩む気持ちと、「何もしたくない」という怠惰な気分が、さらに僕を落ち込ませた....。

朝起きてテキトーに食事をして、すぐに昼になって、下らないワイドショーが流れていた。僕はそれを見ても何も思わない。

何となくスマートフォンを見ると、いつの間にか太陽はオレンジ色に染まっていた。

沈みかけた夕日は僕に一日の終わりを告げていた。

それは「お前は今日も何もしないで一日を終えたな」とと自分の無力さを思い知らされているようでもあった。 

 「何かしなければいけない」という気持ちと、「何もしたくない、できない」気持ちが闘っていた。

そんな僕を焦らせるように、また暗い僕の心をより際立たせるように、太陽は街を照らしていた。

この時から僕は太陽が嫌いになった。ただただ眩しくて鬱陶しい、そして暑くてイライラさせるもの以外の何でも無かった。

ずっと雨なら「雨だから何もしなくて良い」という気分になれるのに....。太陽は僕に何かをする事を強制しているようだったのだ。

 

僕は酒に逃げるしかなかった....。

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ジメジメとした暑い夏は、何もする事が無い人間には凄く辛い。

熱いのは単純にウザい。太陽はいつも僕に何かを訴えかけて来る。

 

そんな中、唯一と言って良いほど救いを与えてくれたのが酒だった。

太陽がオレンジになる夕方、僕が「今日も何も出来なかったね」と虚しい気持ちになって、無力さを思い知らされる頃、必ず思い浮かぶのは「酒」だった...。

 

近くのコンビニにって、安い発泡酒とチューハイを買って飲むのが唯一の逃げ道だった...。

飲んでいたのはクリアアサヒ、金麦、プライベートブランドのレモンチューハイなど、お世辞にもお金持ちが飲むものでは無いものを買って飲んだ。

確かに美味しい酒では無かったが、就職活動に失敗した大学生が気分を紛らわすのには十分だったし、安くてなるべくアルコール度数が高い方が都合は良かった。

それらを飲んでいると、なぜか良い気分になれた。やはり酒は良いなぁと思った。

自分には何でも出来る、どうにかなる、酒を飲んでいる時だけ、そんな気分に浸れた。何となくアルコール依存に陥る人の気持ちが分かった気がした。

 

しかし、アルコールが抜けた後は辛い。夏の暑さとキラキラと厳しい太陽、そして無力な自分との戦いがまた始まるからだ...。

そして翌日はまた酒を飲む。この繰り返しだった。いずれ僕は酒を飲む時間まで、無力さと夏の厳しさに耐え、夜になると安い酒で誤魔化すという事を繰り返していっただけだった....。

 

現在のストロング系チューハイのブームも、似たようなものを感じる。要は酒の味を楽しむというよりも、「気分を紛らわす」という事が出来ればいいから、なるべく安くてアルコールの高いモノを買うのだ。

なので、ストロング系ブームは、気分を紛らわす必要のある人間がそれだけ存在している事を意味しているので社会的には良くないのではないか?と思っている。

 

アルコール依存症を解決する、というよりも、収入が低かったり借金が多い状況をどうにかすることの方が問題で、アルコール依存はそれに付随して起こっている症状だから、物事の本質ではない、と今は思っている。

そもそも、問題の無く普通に暮らしている人がアルコール依存になる訳が無い。なぜなら素面の状態でも人生がそこそこ充実しているからだ。

なので、僕は軽いアルコール依存だと今でも思っている。就職活動に失敗して、今でも鬱な僕は、結局酒を飲むことでしか快楽を得られない...。コレは今でも続いていて、結局のところ解決する事も無いのかもしれないと思っている。

 

立派な大人になるって難しいねぇ...。

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酒は僕を楽しくさせてくれた。ただ酒は僕の現実を変えてはくれなかった...。

 

この時、僕はパチンコにハマる人の事を思い出した。

いわゆるギャンブル依存症というやつで、時に人生を破滅させるほど恐ろしい病気である。

何かに依存する人は何かが上手く行かなくて何かに依存してしまうのだろう。それはそれで仕方ない事だ。

戦争、ブラック労働、パワハラ、自殺など、こんな汚い人間が蔓延る世の中で何、にも逃避せず生きていくなんて不可能だ。

そんな社会に耐えられず自殺する人間もいる中、パチンコや酒に逃げる人がいるのは、そもそも普通だ。

中には人に危害を加えて自分は死刑になりたいという人間もいる。そんな奴より、パチンコや酒に逃げる方がよっぽどマシでは無いだろうか....。

反町隆史の歌で、「言いたい事も言えないこんな世の中じゃ.....ポイズン」という歌詞があるが、まさにそうで、こんな世の中で何かに折れたりしないで生きていくなんて不可能なのだ。

是枝裕和監督の「海よりもまだ深く」という映画があるが、阿部寛演じる主人公が「立派な大人になるのは難しい」と言うシーンがある。

阿部演じる主人公はバツイチ子持ちで、小説家を目指しながら探偵をしている、お世辞にも立派とは言えない大人だ。

でも、こんな人間は世の中にいっぱいいるし、人間社会で戦争は無くならないし、仕事で死ぬ人はいるし、人権なんて保障されない場所もある中で、立派じゃない人間になるなんて考えてもみれば当たり前の事だ。

 

僕はパチンコにハマる人間をバカにしてきたが、その批判はまな板よりも薄い小学生以下の薄っぺらいものでしかない。

僕のように酒にハマるのも結局は同じで、何かに依存したり逃げないと生きてはいけないのだ。

「パチンコをやる人間なんてクズだ」という批判は、「酒なんて飲む人間はクソだ」と自分に言っているのと同じだと、今さら気付いた。

両方とも身体には良くないモノだが、それに頼ったりするのが人間で、ましてや自殺者の多い病んだ日本社会でそれは当然なのだ。

 

同じく結婚をしている人でも、ふと良い異性が見つけたらダメだと分かっていても浮気とか不倫をしてしまうもので、それは止めようがない。する時はするしかないのだ。人間なんてその程度の生き物なのだ。

「俺は絶対に浮気なんてしない」と言っている人間ほどするものなので、まずそういう人間を僕は信用しない。

 

人間社会において、多くの子供が思い描くような「立派な人間」になるのは恐ろしく難しい...。

人は必ず汚い人間に出会うものだし、そうすれば多かれ少なかれ自分もその影響を受ける。

そこで自分を見失なわい人は、おそらく心が恐ろしく強い人間だ。そういう人は、「立派な大人」になっていくのだろう

しかし僕の人生で、そんな人間は果たしていただろうか....。思い当たるのは1~2人くらいだ。

偉そうな理想論を垂れる人間ほど、既に世の中の毒に染まっているし、僕もそのうちの一人だ。

何の取り柄も無いのに学校で偉そうにするヤンキー、高校生しか話し相手の居ないサル顔ニート監督、関東から一年浪人して東北のつまらない大学に入って来た人、50を過ぎても契約社員の爺さん、子供に過度な期待をする親.などなど....。

みんな僕は見て来たが、彼らは既に社会の毒に犯されていたのだ。偉そうな人ほど、そんなもんなのだ。

虐待のニュースをたまに目にする事もあるが、親になる大人だって色々あるし、どうしようも無いくらい追い込まれて子供を殺すしかないことだって、あるのかもしれない。もちろん人を殺すの絶対にダメだが。

僕が仮に親になっても、同じ事をするかもしれない。子供を育てられる自信は無い。

だから僕は一生子供なんて持たない。20ちょっと過ぎた段階で、こんなに歪んでしまった人間の元に生まれて来る子供も可哀想だろう...。少子化対策は世の中の立派な大人に頑張ってもらおう。

 

同じく僕の好きな映画で「永い言い訳」というのがある。

本木雅弘演じる作家の主人公が、とあることで知り合ったトラックドライバーとその子供に触れ合っていく話なんだけど。

その中で、彼が、「大人だって、ポキっと折れてしまう事もあるんだよ」って言うシーンがあるんだけど、まさにその通りなんだよね。

リアルな人間を凄く正確に描いた作品で、「君の名は」の後に観たんですが、それ以上のインパクトでした。

脳みそをジワジワとさせるような感覚に襲われたのを今でも憶えています。皆さんも見てもらいたいです。

 

話を戻しましょう。逆に立派な人間というのは、あまり他人には干渉しない。そういう人は「人にが色々ある」というのが分かっているし、そもそも自分で幸せを見つけられるので他人なんてどうでも良いのだ...。

 

要は、人間社会は恐ろしく汚くて、普通に生きていけば当然のように歪んでいくし、パチンコ、酒、浮気などに走っても何らおかしくはないし、立派な大人になるなんて、そうは簡単じゃないよ、という事です。

 

あぁ、今日も酒が飲みたい。最近は4~5日飲まなくても平気だが、できれば毎日飲んでいたい..。

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