ニートの平日

地方国立大卒ニートの生活記録。「え、ニートに平日も休日もないだろ....」という下らない日記です。

【読書感想】:「世界の経営学者はいま何を考えているのか 」 経営初学者向けの内容で面白い本。

どうも、なおっちです。

 

今回は、「世界の経営学者はいま何を考えているのか ― 知られざるビジネスの知のフロンティア」という本を紹介します。

 

難しい本かと思いましたが、そうでもなく、むしろ経営学の初学者には凄く面白い本でした。

 

後の方には少し発展した内容でしたが、読めないことは無いはずです。

 

経営に興味がある人は、ぜひ読んでみましょう。

プライムリーディングで読めます。

 

世界の経営学者はいま何を考えているのか――知られざるビジネスの知のフロンティア

世界の経営学者はいま何を考えているのか――知られざるビジネスの知のフロンティア

 

 

 

目次

 

経営学は難しい。

まず、冒頭の方では経営学とは何たるものか?について述べられています。

筆者によると、コレが非常に複雑な分野であるようです。

 

経営学は人間を考えること。

ここまで何度もしつこく「世界の経営学は科学を目指している」と述べてきました。しかし実は、その科学性はまだかなり薄弱なものだということを強調せねばなりません。少なくとも私はそう考えています

 

なぜなら、経営学とは、つきつめていえば人間・あるいは人間の集団の意思決定を分析することにほかならないからです。

 

経営学の論文を読むと、やたらと難しい単語が多く出てきます。しかし、どのように難解な言葉を使っても、企業経営とは 所詮 は人間がすることで

 

したがって、経営学は人間が何をどう考えるかを分析する学問にほかなりません。  

そして、人間ほど複雑怪奇なものはありません。  

これから本書でも述べていくように、企業経営で人間が考えることは、とても複雑で、あいまいで、泥くさいものです。それは日頃ビジネスに携わられているみなさんが一番よくおわかりでしょう。

 

「人間が企業経営の何をどう考えているか」を科学的に分析するには、どうしても人間の思考について仮定をおいたり、あるいは一つの経営現象を多角的な視点から分析することが不可欠になってきます。同じ経営現象でも、ある方から見れば白でも、他の視点から見れば黒にも赤にも見えてくることは、経営学ではよくあります(詳しくは第三章をご覧ください)。

 

その意味で、世界の学者が目指している経営学は発展途上の学問だと私は思います。

 

まず、初めの方のこの部分から。

経営学って難しいんですねぇ....。

 

自然科学の場合は、あくまでも相手にするのはモノや自然現象で、そこには人間の意志は入り込む余地はありません。

 

しかし、経営学や社会科学は、どうしても人が作ったモノやシステムを対象にします。そこには、必ず人間の心情が入っているので、非常に複雑です。

 

これを研究して、科学的に証明するって、すごく大変ですよね。何せ、人間より複雑な生き物はいない訳ですから。

 

 

ポーターの競争戦略とは?

さて、皆さん知っているかもしれないポーターさんの競争戦略ですが、これについても面白い事が書いてありましたよ。

 

ポーターの競争戦略とは、競争しない戦略。

 

持続的な競争優位を実現するために企業はどうすべきか、それを説明する上で代表的なのがポーターの考えです。経営学では、「Structure(構造)、Conduct(遂行)、Performance(業績)」の頭文字をとってSCPパラダイムと呼ばれます。

 

SCPを一言で表せば、それは「ポジショニング」に尽きます。企業は優れたポジションをとることで持続的な競争優位を獲得できる、ということなのです。

 

したがって、ポーターのSCPでは、いわゆる「差別化戦略」が重視されます。逆に、十分な商品・サービスの差別化がないまま、価格だけでライバルとガチンコ勝負をするのは避けるべきである、ということです。

 

すなわち、ポーターの競争戦略とは「競争しない戦略」のことである、と言って差し支えないのです(まるで禅問答みたいですが)。なるべく競争の少ない産業を選び、ライバルよりもユニークなポジションをとれば、他社とガチンコで競争しないですむから、結果として安定した収益を得られる、というのがその主張なのです。

 

詳しくは読んでもらうとして、競争戦略とは、「競争をしないための戦略だ」というのが面白いです。

 

競争というと、「いかにライバルを蹴落とすか?」について考える事だと思われがちです。

しかし実際はそうではなく、他に無いモノやサービスを供給して、なるべく競争をしない事を考える戦略なのです。

 

と言う事で、他には無いモノを競争して生産している市場が発達した市場と言える、という事も言えるのでは?

同じものを、なるべく安い値段で供給し合ったって、お互いに苦しいだけですからね....。

 

特に日本では、この差別化が出来ていないあまりに、つまらない市場になっている所が多いですね。

 

まず、その代表が飲食店市場。回転ずしにしろファミレスにしろ、同じようなモノをなるべく安く供給しようとした結果、地獄のような価格競争が起きているような気がします。

 

それなら、もっと差別化して、競争しなくて良いシステムを作れば良いのに...と常々思っています。その方が、消費者としても会社としても得なのに。

 

あと、テレビも同じようなニュースをやっていますが、どうにかなりませんかね.....。

テレビ東京のように、災害時にもアニメをやってしまうような放送をすれば、きっと他には無い地位を築けると思うのですが。

 

いずれ、この「競争しない戦略」というのは、メチャクチャ大事ですね。

日本の経営者さんには、ぜひ読んで欲しい部分です。

 

 

と言う事で、経営学をまったく勉強したことが無い人や少しだけ知っている人には、凄く面白い事が書いてあります。

 

経営に興味がある人は、ぜひ読んでみましょう。

 

 

関連記事。

naocchi3.hatenablog.com

naocchi3.hatenablog.com

[ぼっちですが何か?]は、Amazon.co.jpを宣伝しリンクすることによってサイトが紹介料を獲得できる手段を提供することを目的に設定されたアフィリエイトプログラムである、Amazonアソシエイト・プログラムの参加者です。