読書感想:「まんがで変わる!仕事は楽しいかね?」 目標に縛られず、試してみて、変化を楽しむ。
「まんがで変わる!仕事は楽しいかね?」を読みました。
自己啓発本の中でも有名な「仕事は楽しいかね?」のイラスト付きバージョンです。
仕事や生活を楽しむ上で、大事なメッセージが沢山詰まった良書でした。
その上、マンガを付けることで、ストーリーで理解できるので、とっても分かりやすかったです。主人公がどんどん変化し、成長しているのが分かると思います。
本書の一番の主張は、
仕事を楽しむ上で一番大事なのは、「試すこと」と「変化すること」、「目標にとらわれないこと」である。
という事です。
仕事が楽しくない......と悩んでいる人は、まずは本書を読んでみましょう。
それで、どんどん新しい事は試してみましょう。いつの間にか、毎日が発見で、楽しくなっているかもしれません......。
そんでは、僕が気になった所をちょっと紹介します。みんなも読んでみてね。
プライムリーディングで読めます。
目次
「まんがで変わる!仕事は楽しいかね?」の概要。
「まんがで変わる!仕事は楽しいかね?」は、こんな感じの構成になっています。
プロローグ
第一章:試してみることに失敗はない
第二章:明日は今日と違う自分になる
第三章:偶然は発明の父
第四章:「この場で」「ただちに」始める
第五章:問題と「仲良く」なる
エピローグ
プロローグでは、主人公の奈津や、マックス・エルモアという尊師が出てきます。
このおじさんが、仕事に悩む奈津にアドバイスを送る形で、物語が進んでいきます。
僕が気になった場所と、その感想。
僕が面白いと思った部分と、その感想を書いていきます。
どれも、今まで気づかなかった事を教えてくれます。
もう引用したい場所がいっぱいで.....逆にどこを紹介したら良いのか.......。
とにかく、「目標に縛られないこと」、「試してみること」、「変化を楽しむこと」という、本書の重要なメッセージが伝われば良いなぁ.......。
試してみることが大事。
本書のなかで、奈津は「目的地を知らなければ到達することはできない。彼方の目標をしっかりと見定めて、自分の人生をきちんと管理すること」が大切であり、「明確な目標を立てて、一歩ずつ進んでいかなかったことが誤りだった」と後悔しています。
それは一見、もっともらしく聞こえる言葉です。しかし、皆さんの周りで人生の目標をしっかり見定め、その道のりに沿ってきちんと歩み、当初の目標を達成している人がいったいどれだけいるでしょうか? また、目標を達成した「瞬間」だけでなく、その「過程」や「達成後」も、「仕事は楽しい!」と思いながら仕事をしてきた人をどれほど知っているでしょうか?
マックス・エルモアは奈津の言葉に大きくバツ印をつけ、その代わりに次の言葉を授けます。
「試してみることに失敗はない」
本書の第一章では、まず漫画のところで奈津が仕事に多少の不満を抱いていることが描かれています。
そして、そんな彼女に、マックス・エルモアは、「試してみることに失敗はない」という格言を残します。
奈津は、それまでデザイナーを目指していました。しかし、その夢はかないませんでした。それを、しっかり計画を立て、その通りに努力してこなかったと分析します。
しかし、目標を立てて、その通りに努力して、目指す職業に就けた人というのは、ごくわずかです。
そして、仮に憧れの職業に就けたからといって、楽しいかというと、そうではありません。
必ずそこには苦労があるでしょうし、詰まらない思いをして辞めていく人も多いです。スポーツ選手などは、特にそういう人が多いですね。
僕も大学受験をしましたが、残念ながら希望の大学には行けませんでした。
そして、就職活動も残念ながら失敗.....。精神を病んで、今は残念な状況です.....。
世の中というのは、上手く行かないモノですね.....。
奈津とエルモアさんの会話を見ると、「なるほど~確かになぁ....」と思うばかりです。
そこで、エルモア爺さんは、「試してみることに失敗はない」と、本書でも核となる言葉を残していきます。
「試してみること」は、本書の中でもいっぱい出てきます。コレを覚えておくだけでも、読む価値がありそうです。
「目標」に意味は無い。変わる事が楽しいのだ。
大好きなことを、情熱を持って取り組むことができれば、仕事は楽しいに違いありません。少々の困難が生じたところで(実際、困難がまったく生じない仕事というものもないでしょう)、「問題を解決することが楽しくてしょうがない」はずです。
でも、マックス・エルモアが指摘するように、これには一つ問題があります。それは、「 多くの人は、自分がどんな仕事が大好きか、どういう仕事をこの先ずっと朝から晩までしたいかわからない」のです。
子供の頃には、プロスポーツ選手や歌手、映画監督、作家……などなど、さまざまな有名人を目にしてあこがれを抱いた人は少なくないでしょう。でも、それがいかに狭き門で、実現するには難しい仕事かということは、大人になる過程でわかってきます。(中略)子供頃に憧れた職業に就くことが無理だとわかったとき、次に自分がどんな仕事をしたいかと考えてもわからない――。
一方で、子供の頃からあこがれた職業に就いたとしても、幸せになれるとは限りません。「ずっとしたいと思っていた仕事に就いたのに、なぜかやっぱり幸せじゃない」という人は、おそらく皆さんの周りにもいることでしょう。そういう人に対して、マックス・エルモアは「計画を立てることに依存しすぎている。僕が『目標の弊害』と呼んでいる状態に陥っている」と指摘しています。
大切なのは、「昔の夢に固執する」ことでもなければ、「夢を実現すれば必ず幸せになれると思い込む」ことでもありません。目標を立てることが目的になっても、「仕事が楽しい」人にはなれるかどうかは別問題です。
ここで、次の事実を覚えておいてください。 仕事に成功し、継続して成し遂げている多くの人たちは、みんな人生のある時点で、仕事に対する目標を変えた人たちだということを。本書のなかでは、映画監督の黒澤明やSF作家の星新一、ハリー・ポッターの作者であるJ・K・ローリングを挙げていますが、これはごく一例にすぎません。有名・無名にかかわらず、 昔の夢に固執しなかったからこそ、偉大な功績を残してきた人たちのほうがずっと多いのです。子供の頃にあこがれた職業に就くことが無理だとわかっても、失望することはありません。
目標を立てることが、必ずしも悪いこととはいいません。しかし、 目標に縛られることは愚か です。周囲に変化が起きても、目標およびそのための計画に縛られたままでは、「仕事が楽しい」毎日を送ることはできないはずです。
私たちは、未来を正確に予測することはできません。でも、だからこそ人生は素晴らしいのです。目標の奴隷になってはいけません。
毎日、違う自分になるということは、「試すこと」を続けるということ です。ここで、前章の最後の言葉をもう一度思い出してください。「試してみることに失敗はない」のです。
ちょっと長いけど、ザックリ引用しました。第二章の「明日は今日と違う自分になる」から。
今までの常識をガラッと覆す考えですね。
確かに、「目標に意味はない」という言葉は最近よく聴きます。皆さん大好きホリエモンさんも、「人生に目標何てあって堪るか!」と言っています。
その他、多くの人も、「毎日楽しく生きられれば良いんじゃないですか?」と言っていますからね.......。
確かに、毎日好きな事をしていれば、楽しいに決まっていますよね。
何かが起こっても、「あぁどうしよう.....」という悩みも楽しくて仕方がないはずです。
例えば仕事でミスをしても、その仕事が好きなら、「よし、このミスを無くすぞ!」という気持ちになるはず。落ち込んだりすることは、あまり無いはずです。
でも、多くの人はミスをすると、少なからず落ち込みますよね。「あぁ、やっちまった.....。もう辞めたい」みたいな。その人は、仕事を楽しめていないのかも。まぁ、日本では特にそうですよね。仕事を楽しんでいる人なんて、ごく少数です。
世の中の人の多くは、好きな事が分からないんです。
好きな事があって、それを夢に頑張る人もいます。が、実際はそんなに夢は叶うものでも無く、多く人は違う事を職業にするわけです。
よく、テレビなどで夏休み前の子供にインタビューする番組がありますね。「将来は何になりたいんですか?」と。
そこで、多くの子供は、「野球選手~」とか答えるんです。でも、その子供たちも、いずれ気付くんですよね。
しかし、仮にプロスポーツ選手になっても、楽しく過ごせる訳ではないです。
試合にも出ず、キャリアを終える人も多いですからね.....。いったい一年に何人の選手が引退しているのか.......。ちなみにサッカー選手の引退の平均は26歳らしいです。厳しい......。
つまり、目標は叶わないし、叶っても楽しいとは限らない......。さて、どうすれば良いんだ?
エルモア爺さんは、「目標の奴隷になってはいけません」という、スゴイメッセージを残します。いや~カッコいい。
確かに、一つ目標を持ってしまうと、それしか見えず視野が狭くなってしまいます。
しかし、それでは周りの楽しい事を見逃してしまいがちです。そこにチャンスがあるのに、目標に縛られて気付けない、動けないという状況は、非常に勿体ないです。
大切なのは、「楽しむ」ことなんですからね。それを見失ってはいけません。
成功している人の多くは、実は目標を変えて来たというのは驚きですね。
その時々で楽しい事を見つけて動けるというのが、もはや「才能」なのでしょう。
あくまで、結果は付いてくるもの、という事でしょうか。
そういう訳で、子供に「将来の夢」とか、「目標」とかを設定させるのは、やめましょう。視野の狭い、つまらない人間になってしまいますから。
せいぜい「毎日楽しく過ごすこと」くらいで良いんじゃないでしょうか。だって、好きな事なんて変わるモノですし。
僕もこの年になって思いまいすが、もっと色んな事をやっておけば良かったですね.....。絶対、人生は色んな事をやった人が楽しく生きれます。間違いないです。
なので、「部活」とか、「クラス」とか、そういうのを廃止しましょうよ。その時にやりたい事をやって、その中で楽しい事を見つけるような教育にシフトした方が、個人としても国としても美味しいはずです。
さてさて、奈津は最後にどうなるのでしょうか?
モヤモヤした悩みは解決したのでしょうか?それは読んでのお楽しみに.......。
まとめ:「今」を意識し、どんどん試して、「目標」に縛られず、楽しく生きよう。
さてさて、この本の面白さを分かってもらえましたか?
どんな人でも今日からできることばかりです。
何気なく時間を過ごして、貴重な時間をムダにしていませんか?
毎日同じ事をして、飽きてませんか?
将来の「目標」を意識して過ぎて、他の事に目を向けられなくなっていませんか?
それがいかに。「仕事を楽しむ」事を妨げているか?ここまで読んできたら分かりますよね。
僕も、かつてはスポーツをやっていました。
が、今思うと、一つの事に縛られ過ぎてましたね。他の楽しい事にも目を向けていれば、もっと楽しい人生だったかも......。
しかし、後悔しても、ムダなんですよね。過ぎた時間は、帰ってきません。
なので、まずは、流れる時間の中で「今」に立ち止まってみましょう。そうすると、何か発見があるかもしれません。
どんどん新しい事を試してみれば、新たな発見があって、面白くなるでしょう。
そして、「目標」なんて下らないモノを持つのはやめましょう。その時々で楽しんでいれば、結果は付いてくるはずです。
さて、皆さんも今日から変わりましょう。仕事を楽しめるかは、あなた次第何ですから......。
この本はプライムリーディングで読めます。