ニートの平日

地方国立大卒ニートの生活記録。「え、ニートに平日も休日もないだろ....」という下らない日記です。

「深夜食堂」は、歴史に残る名作。

Amazonプライム・ビデオで配信されている「深夜食堂」を、第一シーズンから第三シーズンまで見てしまいました(3回目)。観始めると止まらないんだなぁ。

 

マスターの人間性とご飯、そして常連たちの人生に泣いたり笑ったりする物語です。じんわり染みるんだなぁコレが。

 

メニューは豚汁定食とお酒だけ。あとは出来るものなら何でも作るってのが、営業方針さ。

 

映画とかドラマって、最初がいちばん面白いじゃないですか。回とかシーズンを重ねるにつれて、「最初がいちばん良かったよな~」とファンは嘆くものです。

しかし、本作は全くそのような気持ちを抱かせません。むしろ、シーズンを重ねるにつれて良くなってきます。

僕的にはシーズン2がいちばん好きですね~。お客たちの人生が微妙に交差する感じが良いんですよね~。

 

 

シーズン1で常連客の一員として登場していたヤクザの剣崎竜。みんな大好き松重さんですよ。

第一話では、そんな彼が何でヤクザになったのか?なぜ、赤いウインナーを好むのか?そして、刑事の野口(三石研)との関係が明かされます。

竜ちゃんは高校野球界で有名な選手で、プロのスカウトが見に来るほどの実力者だったんだけど、その後にちょっとした事で問題に.......。

 

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「何で俺が赤いウインナーが好きか知りたいか?」と聞く竜ちゃんに、

「さぁね、関心ないね」と、竜ちゃんの話をあえて聞かないマスター。いや、この辺のマスターの距離の取り方が絶妙なんだなぁ。

竜ちゃんのウインナーの話が泣けるんだなぁ~。そして竜ちゃんはカッコいい。松重さんは何をやっても似合っちゃうし.....。僕は「孤独のグルメ」の前から注目してましたよ。ホント凄い役者さんです。

 

 

第二話の「唐揚げ」の回は、唐揚げとハイボールが美味しそうなんだなぁ。

芸人の彼を持つサヤは、めしやではいつも眠っている。その顔を楽しみにする常連も多いのだが.....。彼女はいつも「唐揚げ」を注文していた......。

 

いつも眠っているサヤちゃんが可愛いんだなぁ~。なんか昭和の女みたいだし.....。そして彼氏がクズなんだなぁ。

いずれにしても、ハイボールと唐揚げはサイコーです。唐揚げの油を、ハイボールが流してくれます。コレを見ると、ハイボールが飲みたくなるでしょう。

 

 

第五話では、缶詰が美味しい料理に変わります。でも、缶詰って時々食いたくなりません?サバ缶でビールを一杯やりたくなるんですよ。

 

大学の映画サークルに入っている二人組は、ロケ地でパイナップルの缶詰を見つける。それをめしやで酢豚にしてもらう。そこで、美人の「きくの」さんと出会い、映画への出演を打診する。彼らは「スタンドバイミー」のような映画を撮りたいと言うが、そこ先には驚きの話が待っていた......。

 

この回では珍しくホラー的な要素が入ってきます。めしやで出会った女と「スタンドバイミー」という映画と缶詰が、上手く関わって見事な怖さを出しています。二人がひろった缶詰とは?そして女の正体とは?「スタンドバイミー」とは.......?

僕は「スタンドバイミー」を知らないけど、けっこう怖いんですね。今度見てみおっかなぁ.....。そして、缶詰が食いたい.....。缶詰にしか出せない味というか何というか......。けっこう良いですよね、缶詰って。

 

 

そして最終話では、めしやの常連の中でも謎めいた存在だったカタギリ(オダギリジョー)が、遂にその過去を明らかにします。マジで切ないっす.....。

 

シーズン1から、めしやの隅っこで酒を飲み、常連たちの会話に意味深な一言を放つ片桐。

「世の中は、浮かれて溺れてナイル川

「世の中は、下流中流有栖川」

「世の中は、二人が良ければ吉野川

などなど、「川」にちなんだ名言を残してきましたね。最終話では「旅に出る」と言い、「傷の借りは必ず返す」と言い残していきました。「彼って何者なの?」と不思議に思っていた人は多いはずです。

 

「出来る物なら何でも作る」というのがマスターの営業方針だったが、餃子だけは近所の餃子屋に外注していた。その餃子屋で働いていた女に、マスターは見覚えがあった。そして片桐とその女は、昔は浅からぬ関係であったのだ.......。

 

無口で正体も分からぬ片桐に、まさかそんな過去があったとは.....。女と出て行く計画を立てる片桐に、「気に入らないね。お前さんと彼女は、とっくの昔に終わったはずだ」と言うマスターもまたカッコいいねぇ~、

餃子屋の女も、片桐のことは忘れてなかったようで.....。二人はどうなるのか.....?超切ないっす......。

しっかし、オダジョーさんってどんな役にも合いますよね。カッコいいけど、渋い役もクズみたいな役もこなしてしまうのが凄いっす......。

 

 

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ヒューマンドラマとグルメが見事に融合しているドラマです。しかも、24分の中にキッチリとまとめているのが凄いなと。

「えぇ、もうちょっと見たいのに....」くらいの所で、ちょっとその後が気になるような終わらせ方が、また余韻があって良いんですなぁ......。

 

お客さんの話と人生にじんわり来て、マスターの料理に思わずお腹が鳴る、そんなドラマです。見た後に、軽い料理と瓶ビールで一杯やりたくなります。さて、今日は何を食いますかね.......。

 

 

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