映画感想:『サイレントナイト・悪魔のサンタクロース』 泣く子も黙るサンタさん。
クリスマスが苦痛だ。数年前から苦痛だ。
一人寂しい人間にとっては、ネオンで明るくなった街や、皆が楽しそうキャッキャと騒ぐ光景を見ると、とても辛い。
テレビを点けてるだけでも、「クリスマスが今年もやって来る~」なんて歌も流れてくるから、この季節はぼっちを殺しに来てるとさえ感じる。
どんなに悪い人でも、笑って楽しく過ごすのがクリスマス。しかし、中には悪いサンタさんもいるようで、、、。僕の嫌いな人も、このサンタクロースの餌食になれば良いのに、、、。
監督:スティーブン・C・ミラー
キャスト:マルコム・マクダヴェル、ジェイミー・キング、ドナルド・ローグ、他
<テキトーにあらすじ>
クリスマスで賑わう街に、そのサンタはやって来た。悪い奴らに罰を与え、血の制裁を加える悪魔のサンタが。刑事のオーブリーはそのサンタを捉えるべく奔走する。それもお構いなしに、悪魔は街を恐怖に陥れていく。
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<感想>
クリスマスの日に、一人のサンタクロースが社会の屑どもに血の制裁を与えるというサイコスリラー。ストーリー云々より、クリスマスに人々がバッタバッタと殺されていくのが痛快。クリスマスが辛い僕にとって、凄い面白い映画だった。73点。
去年観た時の感想を呼び起こしながら書いていくので、若干の不正確な情報はお許しを。
クリスマスでにぎわう、とあるアメリカの田舎街。そのサンタはやって来た。
電飾でグルグル巻きにされた一人の男。そして、その後ろにはサンタの格好をした爺さん。導火線に火が点いて、頭の電飾がバチバチと爆発。男の頭はぶっ飛ぶのでした。
この始まりからして、この映画はただのクリスマスに男女がハッピーな結末を迎える話では無い事が分かるはず。
その後、ポルノビデオを製作・配信していた男女に家に侵入。男を斧で切っちゃうと、女は上半身裸で逃走。それでも付いてくる悪魔のサンタ。
農園で逃げ切ったと安心する女の元に、醜い顔をしたサンタさんが。見事に捕まってしまう。
機械の中では、鋭い歯がグルグルと回っている。これは何という機械なのか?は分からないが、おそらく農業で使う機械なのでしょう。
サンタさんは女を機械の中へ。血がブッシャ―と飛び散り、女の身体は粉となって出てくるのでした。人の身体が粉になるのを、僕は初めて見たぞ。
一人の人間として形を成していた物体が、数秒で粒子になるって、ちょっと神秘だよね?
その後も、悪魔の制裁は続いていく。サンタの格好をした男女を得意の斧で殺害。この時、女の方が凄く良い身体をしていたので、ちょっと勿体ないなぁと。
クリスマスの映画って、皆がハッピーになるお話ばっかりで、つまらないんだよね。最悪の出会いをした男女が、クリスマスの夜にハッピーに結ばれました~、みたいな。その種の作品は、もう良いんだって(笑)!だって、既出過多でしょ?
全くリアルでは無いし、「こんな奴いたら捕まっているだろ」と思うけど、まぁ良いんです。クリスマスにこんなに人が殺される映画って、珍しいでしょ?
クリスマスは皆で騒いだり、恋人同士で性なる夜を過ごすだけでなく、ぼっち君も楽しく過ごして良いんだぞ。クリスマスに賑わう街が、恐怖で支配されるなんて、とっても楽しいじゃん(笑)。あれ、僕ちょっと捻くれてる?
でも、良い子には絶対見せないで。サンタさんがこんな恐ろしい奴だと知ったら、トラウマになるから。良い子の所に来るサンタさんは良い人です。