ニートの平日

地方国立大卒ニートの生活記録。「え、ニートに平日も休日もないだろ....」という下らない日記です。

スーパーの肉屋つまり社畜として一年経過しての雑感。

こんちわ、なおっちです。スーパーの肉屋、まさに社畜として一年を過ごした元無職ロックンロール。働けというなら、そいつに仕事を持っていけ!

という訳で皆さんお久しぶりです。生きてました。このブログを読みに来るうだつの上がらないピープルの皆さんもお元気でしたか?まぁ元気でもないですかね.....。

という訳で、昨年スーパーの食肉部門に入って一年が経ちました。いやいや、もう大変でしたよmajide。

 

という事で、今回は僕の社畜としての一年を振り返ります。

 

入社~半年。

その前にメンバー紹介。

・部門長

別名C。パートのお局(後述)に抗えない。風見鶏。

・副部門長

元大手小売。何かあるとすぐに「俺元大手〇〇〇〇だから」が口癖。なぜ転職してきたのかは謎。パートのお局(後述)と結託し、腹黒い一面を見せる。ユーチューバーでもある。

・パートのお局

部門のドン。裏で、と言うかほぼ部門を仕切っている。確かに仕事は出来るが、気に入らない人間には容赦ない。Cを使い、その人間を退職に追い込む事も....。とにかく何にでも文句を付ける。

・十年選手

大ベテラン。十数年働いているが、後から来たお局(前述)に主導権を奪われた。お局に終始陰口を叩かれる。

・元ラーメン屋

元ラーメン店勤務。地元の進学校を卒業。地頭の良さを買われ入社するも、その片鱗を見せるには、まだ至っていない。最近ではお局の標的にされ、日々キツい指導を受ける。かつてのなおっち氏のよう。

 

元メンバー

・元自衛隊

入社直後、お局に気に入られるも、前向きな理由から退職。終始、なおっち氏と比べられた。

・パートH

仕事が出来ず、お局の暗躍により、退職。

・モンスターノーフェイス

行く先々でたびたび問題を起こして来たモンスター女。その素行の悪さは市内全体に知れ渡る。資材の配達に来た運送屋から「あの人、気を付けて下さい」と忠告をされるほど。ここでも十年選手とたびたびバトルを繰り広げた。なぜノーフェイスなのかと言うと、あの大ヒット映画の登場人物に似ているから、らしい。

 

はい、どうです?メンバー紹介だけで、かなり濃いでしょwww。そうです、コレが僕の働くスーパーなのだ。他の部門もこうなのかな?では、僕のスーパーの肉屋としての一年を振り返ってみよう。

 

入社して半年

入社してから半年は適応に苦しんだ。僕は入社当初からお局に目を付けられ、毎日のように厳しい、時に罵倒のような指導を受けた。何か気に入らない所、動作があると「おい、何だこれ?」と激しい口撃が飛んできた。それは明らかに気に入らない人間に対する攻撃だった。

一方、元自衛隊は、お局の寵愛を受けていた。「元自衛隊君、今日はこれからやってね」とか、明らかに僕の時と指示の仕方が違う。おいおいコレは明らかな贔屓じゃないか。大人の世界にも、こんな露骨な差別があるのか、と社会の厳しさと「差別はいけない」という教育の空虚さを実感。本音と建前これが世の中の常識なのだ。

お局は他人を使って攻撃を仕掛ける時もある。昨年の夏、部門長別名風見鶏からも刺々しい指導が飛来するようになった。それは間違いなく、お局が仕向けたものだ。Cは何かを聴いても「あ?」とか「あぁそう」など、とてもクール過ぎる態度で僕に接するようになった。挨拶も凄く素っ気ない。あぁ、コレがお局の得意技なのかと、このように何人も退職に追い込んで来たのか、と恐ろしさを身をもって体感した。

 

そのようなお局と風見鶏の、時に熱すぎる指導に必死に耐えていた僕は瀕死状態。そのうち、幸か不幸か、お局から信頼を得ていた元自衛隊君が退職。僕は、その自衛隊君の持っていた仕事を引き継ぐ事に....。ちょうど同じころ、市内にその名を轟かせるモンスター通称「ノーフェイス」が入社。コレが、幸なのか不幸なのか、僕自身の立ち位置にも大きな変化を引き起こすのだ。

 

半年~。

お局の寵愛を受けていた元自衛隊君の退職。そして後にモンスターと呼ばれる通称ノーフェイスの入社により、僕の立ち位置にも変化が訪れた。

自衛隊君の退職後、「元自衛隊君は居ないんだから、お前がしっかりやんないとダメなんだぞ」と、厳しい指導は続いた。そして新人モンスターさんの入社もあって、「あの人に追い越されないように頑張ってね」と嫌味を言われ続けた。それは明らかに、僕はこの場所では長く居られないことを暗に示していた。お局、風見鶏も、僕を早く退職させたかったのだろう。ニート卒業から半年経たずで、僕は再び職探しを始めた。

ノーフェイスは最初こそマトモそうに見えた。しかし、その本性は、意外な場所から明らかとなる。ある日、いつものように資材の搬入に来た運送屋の人間から、衝撃の事実が明かされる。「あの人、気を付けて下さいね.....」。どうやらノーフェイスは、市内のあらゆるスーパーを転々とし、入社しては問題を起こして退職を繰り返していた。思えば、食肉加工会社での勤務経験もあるという事で入社してきたのだが、彼女の技能からは、とてもその実力の片鱗が見えない。それもそのはず、どうやら彼女は経歴を詐称していたらしい。

まず、ノーフェイスとバトルを繰り広げたのは十年選手。十年選手はノーフェイスの過去を何故か知っていたようだ。この僕にも「あの女には気を付けなよ」と忠告をしてきた。お局の陰に隠れていた十年選手も、ここではベテランの意地を見せる。さすがに、そんな問題児を、この店の、この部門に入れるわけにはいかない!という気概が伺える。十年いわく「ノーフェイスは前のスーパーで物を盗んだり、態度が悪すぎて部門長に水の入ったバケツをブン投げられた」らしい。本当かどうか、検証する術を僕は持ち合わせていないが、日々の態度を見ると、それも少しは信憑性を帯びて来た。

 

大魔神お局も、運送会社の人間の言葉を聴いて驚いた。「まさか、あんな問題児だったとは」と。ノーフェイスは食品スーパーでの勤務経験も多数であるにも関わらず、全く使い物にならない事から、お局大魔神の標的は、次第にノーフェイスへとシフト。「忙しい時、アイツいるとイライラするから、なおっち君、この日来れるか?」という期待なのか誰も居ないから仕方なくなのか、そのように頼まれる事も増えた。幸か不幸か、僕は少しだけ、お局の呪いから解放された。これは恐らく、問題児ノーフェイスが巻き起こしてくれた嵐のおかげだった。こう言っては悪いが、僕はノーフェイスに、今でも少し感謝している。

 

部門長はお局に同調した。「なおっち君」と、僕を呼ぶ時のトーンも、少し明るくなった。これで明らかになったのは、部門長はお局が吹かせる風向きの方向に、自分の向きを変える存在であるという事だ。通称、風見鶏。お局の攻撃に耐える僕の姿を見かねた十年選手との間で、彼のあだ名は、「風見鶏」で決まった。彼は部門のトップでありながら、非正規のBBAが操る風向きに支配されるだけの存在に過ぎなかったのだ。

んで、そのノーフェイス。正直言って、僕にとっては全くの無害な存在だった。スーパーを渡り歩いてきたという肩書に能力が似合っていない事を除けば、というかそれすら僕にはどうでも良かったが、ノープロブレムな人間だった。

しかし、ノーフェイスは十年選手とバトルを繰り広げた。ノーフェイスは十年選手からの指示を一切無視。十年選手はノーフェイスとの死闘で精神科に通ったらしい。ある時、生でノーフェイスvs十年選手のバトルを見たが、確かにノーフェイスはかなりのモンスターだった。十年選手の立場だったら、僕も死ぬほど嫌だっただろう。そのうち、ノーフェイスは、お局から激しい叱責を受け、姿を消した。ノーフェイスの退職後、お局は「アイツやっと辞めたな?」と僕に言った。お局の標的は明らかにノーフェイスに向かっていたので、僕に対して吹き荒れていた嵐は、かなり収まっていた。僕は「そうですねー。良かったです」と、風向きに従った。しかし、ノーフェイスの退職後、僕はなぜか寂しささえ覚えた。彼女が皆の攻撃対象になってくれた事で、僕の立場は少し改善された。ノーフェイスの悪口を部門のみんなで言っている時、僕は彼らの中に入れたのだ。彼女が身代わりになってくれた事で自分が救われたという事実が、そこにはあった。

 

さて、問題児の退職で万事解決。と思いきや、今度のお局のターゲットは、何と部門長Cだった。お局は元大手の副部門長とタッグを組み、部門長を攻撃し始めた。お局と副部門長ユーチューバーは以前から気の合う所を見せていたが、遂にタッグを組んだ。嵐は遂に、部門のトップでありながら、お局が操作する風に従順だった風見鶏に対して、吹き荒れる事になったのだwwww。

副部門長は、ある時、Cのことを「空前絶後ポンコツだ」とボソッと僕に呟いた。どうやら以前から、Cの事が気にくわなかったらしい。大手企業から転職してきた彼からすると、物足りなさを感じたのか。それか彼自身も、お局の吹く風に支配されただけなのか。お局は、以前からCの居ない所で、元大手と共にCを小馬鹿にしていた。彼らの性格の悪さが、ジワジワとこの辺から顔を覗かせた。

元大手とお局はCを無視したり、本部の偉い人にCのことをチクったりと、陰湿な攻撃を仕掛けた。確かに素人の僕から見ても、Cは仕事が出来るタイプではないかもしれない。しかし、もう少し大人の話し合いは出来ないものか?

Cに非が無い訳ではない...。パート従業員の風見鶏を演じていたことは、部門長として恥ずべきだろう。お前がしっかりしていれば、こうはなっていないんだから。しかし、僕がそんな事を言える訳もない。そんな彼にも、同情の余地が無い訳ではない。彼は朝から作業場で作業をし、夕方には残業をして、事務作業して帰っているのだ。彼の仕事量は確かに多い。そんな彼がお局と元大手のタッグから攻撃されているのを見ると、何だかやり切れない気持ちにもなった。Cの僕に対するあまりにクールな対応は今でも忘れらないが、それにしても彼は不憫だった。

「なおっち君。何か俺に言いたいこととかある?」とある日の夕方、2人になった作業場で、Cは僕に問うてきた。彼は平静を装っていたが、その眼からは風見鶏の、かつての輝きが失われていた。おそらくCは、相当参っていた。僕は「特にないです」とだけ答えた。それは率直な感想だった。確かに彼のあまりにクールな態度は僕に浅からぬ傷を与えたが、僕も少し大きめのミスをやらかした後だったので、それは仕方が無いという事で自分で決着を付けていた。今更どうでも良い。金さえ貰えれば、誰が云々とか、そんな些細な事に首を突っ込む気はない。学生じゃないんだから、と部門の連中を見下す気にもなった。不満が爆発しないように普段から話し合っておけば良いじゃないか、と彼らの幼稚さに反吐が出た。大人なんて、ただのデカい子供じゃないか。単純にコイツらキモいなぁ、と。

 

年末から年初にかけて、しばらくこのようなギスギスとした感じが続いた。お局と元大手がCの居ない場所で彼を小馬鹿にするのは相変わらずだったが、僕も居ない場所で、こんな風にバカにされている事に気付いた。コイツら全員fuck。みんなタヒね。

 

そのうち、元ラーメン屋くんが入ってきた。心に闇を抱えているとのことだったが、地元の進学校を卒業しているとの事で、その地頭の良さを買われの入社だった。最初こそ飛ぶ鳥を落とす勢いで駆け抜けていったが、彼が終始ボケっと突っ立ているという理由から、次第にお局の標的に....。彼がお局から激しく怒られている所を見ると、かつての僕を見ているかのようで辛い...。元ラーメン屋くんは決して人間的に崩壊している訳ではないのだが(むしろ崩壊しているのはお局と元大手とC)、確かに彼は使えない。

そのうち、Cは僕の時と同じように、元ラーメン屋くんにクールすぎる対応を見せるようになった。お局と元大手の攻撃を食らって参っていた彼は、一体どこへ?彼はまた風見鶏を始めた。ホントにコイツは学習しない。しかし、お世辞にも仕事が出来るとは言えない彼が生きる道はコレしかないのだ、と彼に同情さえ覚えた。彼は彼なりに、必死に風に乗っているだけなのだから。

 

結局Cとお局の関係はどうなったのかは分からない。今では談笑する姿も見られる。が、彼らは全員が腹が漆黒なので、本当は嫌い合っているのだろう。それくらい、この僕でも理解できる。ホントに、僕が働いている部門は、魑魅魍魎が跋扈しているという表現が当てはまるだろう。

 

さて、曲者強者たちに囲まれた波乱万丈の一年だったが、ここから僕なりに得た知見がある。人間は相対な生き物だ、という事と、人間社会にとって最も大事なのは風向きではないか、という事だ。

 

人間は相対的な生き物だ。この知見は、人間には絶対的な悪の存在なんて理解できない、という所から来ている、「あの人に比べて、まだこの人の方が良い」、「コレに比べたら、あれの方が良い」とか、多くの人間には、知覚できる範囲の物事の比較でしか、善悪を決められないのではないか?と。僕の立場も、比較によって、つまりは相対的な立場によって変化してきた。でも、これは多くの会社などの組織でも同じでは無いだろうか?誰かより仕事ができたら、何となくその人は良く見えるし、誰かより仕事が出来なければ、何となくその人は悪く見える。勉強とか、スポーツとか、容姿とかでも、同じではないか、世の中では比較が行われ、その中で優劣が決まって、風向きが決まるのだ。だから、みんなあの手この手で、周りとの比較に勝とうとするのだ。

 

人間社会にとって最も大事なのは風向きではないか。コレは前述の比較の話と関係しているのだが、人間の組織内では、比較によって風向きが生じる。この風がどのように吹くか、この風をどのように利用するかが、人間社会を生きるキーポイントになる。その場所にいる人間によって、風の向き、風の質が決まる。もし良い風なら、その風を離さない努力が必要だし、悪い風なら、どのように風向きを変えるのかが肝心になる。風向きを変えるのは当人には困難で、不可能なことも多い。だから、場合によっては環境を変える必要もある。風向きは、誰が決めるのか分からないし、どのように決まるのかも分からない。神のような絶対的な存在が決めるのかもしれないし、何となく決まってしまうのかもしれない。誰にもそれは分からない。僕の所はお局大魔神が多くの風向きを決定しているが、それは組織や社会によって様々だろう。

 

所詮、人間は多かれ少なかれ、風に支配される風見鶏的な存在に過ぎない。人は相対的な存在で、風向きに支配される小さな存在でしかない。これが僕のこの一年間で得た雑感だ。だから、みんな、そんなに己を責める事はない。みんな、所詮は人間なんて比較対象で、風向きに支配されるだけの存在だと思ってくれ。そして是非、おのおの頑張って風を味方に付けて生きていって欲しい。

 

会社員、人間関係、そのほか仕事で疲れたら、半沢直樹とか観て勇気と元気と希望を貰いましょう。僕は2013年版の方が好きですね。

 

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