ぼっちですが何か?

地方国立大卒ニートの生活記録。精神病持ちです。

プロフィールを書くのは微妙なので、とりあえず読んで欲しい記事をここに置いておく。

こんにちわ。

 

以前はプロフィール記事というどうしようも無いものを書いていたのですが、流石に僕のプロフィール何か書いても誰も読まないだろ、という事に気が付きました。

また、自分の事を多く書いたり話したりするのは良くない、と気付かされたんで、読んで欲しい記事をここにまとめて置いておくことにします。

 

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このブログを読むような人、またはGoogle検索から辿り着いたという人は、あまり友達がいないか、暇か、無職か、かなり変わった人とかだと思います。

お察しします。その気持ち.....。世の中、辛いことの方が多いのかもしれません....。せめて、このブログを読んで、「あぁ、世の中にはこんな人もいるんだ」と思ってくれれば、幸いです。

最近ではコロナウィルスの流行で経済的にかなり苦しい状況になってきています。世の中、どうにもならない事がほとんどなので、適当に生きていきましょう。

『マルクス・エンゲルス』感想 マルクスは少なくとも本気で労働者を救おうとしていた。

こんにちわ。なおっちです。

先日はこんな映画を観ました。

 

マルクス・エンゲルス(字幕版)

マルクス・エンゲルス(字幕版)

  • 発売日: 2018/10/10
  • メディア: Prime Video
 

 

共産主義の父であるマルクスと、彼と「共産党宣言」を記したエンゲルスの半生を描いています。

マルクス資本論とか、エンゲルスとの共著の共産党宣言とかが有名です。ソ連とかが真似をして、アメリカと競う大きな勢力になりました。

 

今では「共産主義」とか「マルクス主義」はヤバい思想と見られますが、元々はマルクスとかエンゲルスが国を追われたりしながら苦労して作り上げた思想なんですね。

エンゲルスはイギリスの工場の息子で、元々は資本家側だったりしますが、革命は飢えてないと出来ないという事で、彼はあえてそっちの道を選びます。自ら裕福な生活を捨てるとは凄いですね。

 

彼らが苦労して作り上げた思想は、やがてソ連などの東ヨーロッパや中国、北朝鮮なおどが受け継ぎます。しかし、結局はソ連は潰れますし、中国もその前に資本を入れてしまいました。

ソ連ではレーニンスターリンがこの思想を利用して全体主義に走りました。特にスターリン時代は悲惨でしたね。中国でも毛沢東文化大革命という形でそれを利用しました。北朝鮮は見ての通りです。

「生産手段の国有化」「私有財産の否定」は、国の権力が集中する仕組みであり、このように良くない事に利用されました。しかし、マルクスとかエンゲルスには、そのような意図は無かったのでしょうね。本作を見て、それを思うと悲しくなります。

 

そしてマルクスが凄いのは、リアルな問題から逃げなかった事です。彼は抽象的な観念論を否定して、唯物論を強く唱えた人物としてマルクスは有名ですが、劇中ではヘーゲルを批判するシーンなどで、それが強く現れています。

やはり人間世界の基盤にあるのは物質的な豊かさだと。ちゃんと生活が出来ないのに、観念論もクソもあるか、と言う事でしょうね。飯が食えなければ、哲学も宗教もクソも無いだろうと。

抽象的な物事(哲学など)は飯が食える人間が余った時間で出来る贅沢な学問なのですよ。プラトンイデアなんて考えても、経済が成長する訳ではないですからね。「宗教は阿片である」というワードの本意は、これなのでしょう。宗教なんて考えても、飯が食えるようになる訳では無い、と。

 

だから、マルクスやその思想を否定するのではなく、それを利用した連中がヤバい奴らだと文句を言うべきなんですね。マルクス自体は実は凄く良い人で、本当に貧しい労働者と農民を救おうとしていた、と本作を見れば思うでしょう。

 

マルクス・エンゲルス(字幕版)

マルクス・エンゲルス(字幕版)

  • 発売日: 2018/10/10
  • メディア: Prime Video
 

 

超訳 資本論

超訳 資本論

  • 作者:許 成準
  • 発売日: 2017/08/22
  • メディア: Audible版
 

 

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『マチネの終わりに』感想 ただのオシャクソ映画だと思っていたけど意外と面白かったけど不満もいっぱいの巻。

こんにちわ、なおっちです。

無職ロックンロール3年半の男です。ゆえにコロナでも無敵です。

 

はて、『マチネの終わりに』を見ました。平野啓一郎の原作も有名らしいです。

マチネの終わりに(文庫版) (コルク)

マチネの終わりに(文庫版) (コルク)

 

 

あらすじは皆さん知っての通りで、福山雅治演じるクラシックギタリストと、石田ゆり子演じる記者の女の、オシャレなラブストーリーです。

東京を始め、フランス、ニューヨーク、マドリードとかを舞台にした、けっこう大掛かりな作品です。

 

イケメンと美女が出会って、何か恋が始まって、イチャコラして、はいお終いっていう人の性欲を発散している所を見せつけられるムダな映画かと思っていましたが、意外に面白かったです。

フランスとか、そういうオシャレな歳を舞台に登場させると、「いかにもおフランス風でカッコいいでしょ?」という意図が透けて見えるんで、好きじゃないんですよね。欧米コンプレックスの強い日本人が、それを全開にしているような。そういう人、けっこういますよね。

確かに本作にも、そのような傾向が見られます。如何せん、原作者がちょっと左寄りの思想を持っていますから、まぁ仕方が無いと言えばそうなんですが。

 

そんで、何が面白いかって、ちゃんと人間の汚さが表現されていて、かつ意外性が用意されている所です。イケメンと美女が何不足ない生活をして、その上で恋愛をして~っていうんじゃ、つまらないですからね。

物語が動くキーになるのは、福山演じるギタリスト蒔野の女マネージャーです。彼女の悪意で、蒔野と洋子は食い違っていきます。

蒔野のマネージャーは、凄く暗くて真面目そうなんですけど、彼女が突然のクズっぷりを見せてきます。世の中の悪意は意外な所に潜んでいることを表現しています。いかにも「私は大人しくて真面目です」という感じを出しているけど、それは自分がクズであることを隠すため、という醜さ。ジワジワとそれが伝わってきます。

 

その後、二人はそれぞれの人生を歩みます。そこでもロクな事がありません。洋子は以前から交際していた男と結婚をします。しかし洋子が蒔野と出会っていた事を不満に思って、彼は洋子にその仕打ちをします。それで、蒔野の方はまさかの人間と結婚しているという.....。こういう意外性を以てして、良く出来た作品でした。いや、控えめに言って、面白かった。

 

最後にも、若干の救いが用意されています。すれ違った二人が、そのまま出会わなくて闇の中に残されたら、流石にちょっとと思いますが、興行収入のことも考えてか、しっかり明るい未来が最後に提示されます。

「マチネの終わり」の「マチネ」は、「昼の公演」という意味で、要はそういう事でしょう。それまでは昼の公演であったと。夜の公演(下を感じるが)はこれからである、的なそういう意味合いだと思いましたよ。

 

しかし、やはり主人公が福山雅治というのは、どうかと?有名なクラシックギタリストで、イケメンで、そこそこお金を持っていてって...。もう少しどうにか出来ませんかね?

いや、だって、まさかのですよ。まさかの福山雅治ですよ。いかにも過ぎて「またかよ」って思った人いたでしょ?どうして日本の映画は彼を使うことしか考えないのかな?福山しかいないなら、それは日本映画の終わりですね、はい。

 

そして、洋子のお母さんが有名な映画監督の奥さんってどういう事や?長崎県に住む普通の、凄く普通の女が、どうやって世界的な映画監督と出会うんだ?そういう事もあるかもしれないけど、流石に設定的に無理があるぞ。見る人によっては、あそこで飽きて映画に入れなかったかもよ。話が突飛し過ぎは、こういう映画の場合は良くないですね。

 

マチネの終わりに

マチネの終わりに

  • メディア: Prime Video
 

 

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映画「スポットライト・世紀のスクープ」感想 聖と俗について。

こんにちわ。

最近は映画の感想がスラスラと出て来るようになりました。書くのが楽しいです。

そんで、『スポットライト世紀のスクープ』が面白かったので感想を残します。

 

スポットライト 世紀のスクープ (字幕版)

スポットライト 世紀のスクープ (字幕版)

  • 発売日: 2016/09/07
  • メディア: Prime Video
 

 

本作、賞レースでも作品賞を取ったりで日本でも名前が広がりました。

カトリック協会の不正を暴くボストンの新聞記者たちのお話です。

 

カトリック協会というと、日本だとあまり馴染が無いですが、欧米社会では圧倒的な影響力を誇る組織です。

キリストのカトリックは信者が11億人います。一番上にはバチカンローマ教皇が居て、その下に枢機卿という次期教皇候補がいて、その下の大司教、司教、司祭という順に、キッチリと聖職者の身分制が決まっており、教会という組織や規則を重視する傾向が強いです。

信者は日曜日に教会に来て、神父の話を聞いたりお祈りをする事を求められます。いずれ、「教会」という物が重視される宗派です。

プロテスタントはその逆で、聖書やイエス様を重んじます。教会に来てお祈りをする、という決まりも特にありません。信仰は個人の問題で、個人がちゃんと聖書を読んで信仰を持っていれば、それで良いという考え方です。

そんでもって、キリスト教はイエス様が産まれて、その後パウロや弟子たちが広めた辺りから存在する訳ですから、かれこれ2000年近い歴史を誇る訳ですね。ローマ帝国の国教になったのが4世紀だから、国に根付いた宗教としても、軽く1000年を超えているんですね。

 

それで、本作は宗教、それも世界で最も多いキリスト教カトリック教会をテーマにした映画です。なぜ、これほど賞を取ったり話題になったりしたかと言うと、宗教、カトリック教会というのは長い間、人々の生活の基盤として機能してきたからです。欧米社会では、キリスト教は当然あるものなんです。人々はイエス様やその教えを拠り所にしてきたんです。そのタブーに、たかが(と言っては申し訳ないが)新聞記者が挑むだなんて....。どれだけ危険か分かりますね。

 

宗教というのは、そもそも触れるのが難しいモノなのです。「聖」というのは、普段我々が接する「俗」なるものとは反対側の、人知を超越したものなのです。一般社会すなわち俗な社会で生きる人々が、聖なる教えに触れて、救いを得るのです。それが宗教です。

 

しかし、その教会が不祥事を起こしているらしい...。しかも信者に性行為を強要しているらしいと。これはマズイ訳です。神に使える聖職者たちが、そんな事をしていると知れたら教会の信用は地に堕ちます。だから、そこには触れない方が良い...。そこに、新聞記者たちが挑戦します。

 

たかが新聞が勝てるわけがない....。とボストンの偉い人は疑います。ですが、段々と取材が進んでいくうちに、教会の不正はとてつもなく大きい事実に辿り着きます。最初にボストングローブが掴んでいた事件は、まだ氷山の一角でした。実際には90人近くの神父たちが、性虐待に関わっていた可能性がある、しかも弱い立場の子供を狙っていたかもしれない、と....。ボストングローブの記者たちは熱の入った取材で、それを掴みます。

 

映画の中で、特に素晴らしかったのは、記者のマイクを演じたマーク・ラファロです。取材がなかなか上手く行かなかったり、上司と時に対立したりしますが、どうにか執筆にこぎ着けようと奮闘します。彼が熱のこもった演技が、我々に訴えかけてくるものは大きいです。おそらく彼がクレジットで出演者の中で一番上に出て来るのかな。

 

日本人は時に無宗教と言われます。実際には、葬式や初詣などで寺や神社に関わっていますが、では頻繁にお寺や神社に行って修行をする人は少ないでしょう。しかし、欧米人にとって、キリスト教は生活そのものなのです。それに切り込む事のタブーって、日本人にはあまり想像できないのでしょうね。

 

やはり宗教の名を借りる以上、聖なるものは聖なるものとして、キッチリと体裁を保ってもらいたいですよね。聖と俗を一緒にするとロクな事が無いですし、実際に日本は戦争に走りました。だから、そこは分けておく必要があるんです。オウムもそうですが、宗教が俗に降りてくるような事は、絶対にあってはいけないのです。

 

んで、そんな聖なるキリスト教の不祥事を、新聞が報じて良い事はあるのか?と聞かれると、ちょっと考えさせられますよね。触れない方が良い事もある、というのが世の中ですが、でもそれに触れるのが新聞の役目だと、劇中で記者が言います。やはり、見たくないモノも世の中にはある事を教えるのが、記者とかメディアとかの役目ですね。

 

んで、やはり宗教の名を借りて行う犯行に対して、刑罰はより重くて良いと思うのです。聖なる教えで以て人々に救いを与えるのが聖なる宗教です。その名を汚すことの罪は大きいのですよ。宗教だからこそ。罪は重くなるのではないでしょうか、と。

 

スポットライト 世紀のスクープ (字幕版)

スポットライト 世紀のスクープ (字幕版)

  • 発売日: 2016/09/07
  • メディア: Prime Video
 

 

そう言えば最近こういう本を読んだのですが、宗教とは難しいモノですね。事件を起こしたから宗教じゃない、とは言えないですし....。

 

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読書感想「デカルトの憂鬱」 日常から哲学を見る。

金が無いので、立ち読みとか図書館で借りて本を読んでいます。

某本屋の思想書コーナーで面白そうな本を見つけました。カラフルだと思ったら、あの有名なデカルトの本だそうです。本屋で途中まで読みました。

デカルトの憂鬱  マイナスの感情を確実に乗り越える方法

デカルトの憂鬱  マイナスの感情を確実に乗り越える方法

  • 作者:津崎 良典
  • 発売日: 2018/01/20
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
 

 

デカルトは、「われ思う、ゆえに我あり」というのが有名な哲学者です。この世界は本当なのかウソなのか分からないし、自分の感覚も時に間違う、でも自分のこの疑う思考だけは確かに存在する。それが「我思う、ゆえに我あり」です。彼の哲学は懐疑主義とも呼ばれます。

デカルトから始まり、スピノザ、ライブニッツと続く哲学は、「大陸合理主義」という学派に区分されます。デカルトはそれの先駆けになります。

島国イギリスではロックなどの経験主義という学派ができます。18世紀になると、カントが合理主義と経験主義を上手く合体させ、「ドイツ観念論」に移行させます。

 

哲学だとこの辺が分かりやすいです。

哲学用語図鑑

哲学用語図鑑

  • 作者:田中正人
  • 発売日: 2015/02/26
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
 

 

何が言いたいかというと、デカルトは哲学の歴史の中でも凄く重要だということです。

 

んで、彼の哲学を、自己啓発的なものに利用する、というのが本書です。あまり自己啓発て好きじゃないし、むしろ自己啓発本とかに金をかけるのは無駄だし、それらの多くは詐欺です。

 

しかし、本書はデカルトの哲学の入門、そしてそれを日常に生かす方法が書いてあります。

例えば、知識を得るとこは良いことですが、新しい知識を得る事だけではなく、それを思考によって真偽を明らかにしろ、と言っています。新しい知識ばかりに気を取られると、本当に大事な「疑う」ことが抜けてしまうと。本当に大事なのは、ある物事についてじっくり考えることだと言いたいようです。この辺に懐疑主義デカルトが現れています。

 

んで、間違わない為には、判断を保留する事だと。焦ったり、早とちりをしなければ、まず間違いは減ると。まぁ、中には判断を強いられる事もありますが。

 

デカルトの哲学が、日常に生きるかも....と考えると面白いですね。日常から哲学を見ると、より哲学も面白くなるかもしれないですね。

 

ちなみに、個人的に21世紀は哲学と宗教の時代だと思っています。イノベーションで世の中が更に複雑になり、覇権がアメリカなのか中国なのか分からない中、人間はどのように生きれば良いのでしょうか?という答えに、辿り着くとは言わないまでも近づけるのは、実は太古の昔からある哲学や宗教ではないかと。

 

デカルトの憂鬱  マイナスの感情を確実に乗り越える方法

デカルトの憂鬱  マイナスの感情を確実に乗り越える方法

  • 作者:津崎 良典
  • 発売日: 2018/01/20
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
 

 

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読書感想「オウムと死刑」 事件は終わってない。

こんちわ。コロナ禍でも無職なので、けっこう本とか読んでます。特に宗教とか哲学とかは、自然科学が発達する前から存在していて、今でも残っているので、ここに人間社会の大事な何かがあるのかもしれないですね。自然科学には無い答えを出してくれるかもしれないです。

 

最近読んだのはこの辺です.....。入門書を3冊ほど読むと、基本的な知識は大体は身に付きます..。

エッセンシャル版 図解世界5大宗教全史

エッセンシャル版 図解世界5大宗教全史

  • 作者:中村 圭志
  • 発売日: 2016/12/16
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
 
ビジネス教養として知っておきたい 世界を読み解く「宗教」入門

ビジネス教養として知っておきたい 世界を読み解く「宗教」入門

  • 作者:小原 克博
  • 発売日: 2018/10/18
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
 

 

哲学用語図鑑

哲学用語図鑑

  • 作者:田中正人
  • 発売日: 2015/02/26
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
 

 

こちらは立ち読みですが面白かったです。

【ビジネス書大賞2020 特別賞受賞作】哲学と宗教全史

【ビジネス書大賞2020 特別賞受賞作】哲学と宗教全史

  • 作者:出口 治明
  • 発売日: 2019/08/08
  • メディア: 単行本
 

 

それで、ふと目に付いたのでこういう本を読みました。死刑になって二年経ちましたねぇ...。「オウムなんて死刑だ」と、その時は思っていましたが....。当時の世論もそんな感じでしたね。

オウムと死刑

オウムと死刑

  • 発売日: 2018/11/15
  • メディア: 単行本
 

 

んで、実際に読んでみると、けっこう色々と考えさせられる内容です。

何で考えさせられるかと言うと、地下鉄サリン事件の実態や、教祖麻原と信者たちの精神状態が、よく分からないからです。教祖の麻原は精神耗弱だったかもしれないし、信者たちはマインドコントロールされていたかもしれない、また、麻原は直接は殺人に手を下していない、と....。しかも幹部でキーパーソンである村井は死んでしまいました。

 

幹部だった村井秀夫は殺されてしまったから、彼から話は聴けません。地下鉄サリン事件の前に、麻原はサリンを廃棄するように言っていたようですが、実際には保存されていた。それは誰が指示したのか、また、地下鉄にサリンを撒く計画を出したのは誰なのか、ハッキリしていないのです...。

 

まだ必ずしも明らかではない事柄が多い中、彼らを死刑にしていまうのは、「平成の事件は平成のうちに」と、臭い物に蓋をするようなものなのでは、と本書には書いてあるのですが、本当にその通りだなと。僕自身は死刑反対では無いのですが、これには賛同します。全て明らかになったのなら、死刑は仕方が無いかな、とは思いますけどね...。

 

殺して終わり、というのではなく、社会はこの件に関して、忘れないという選択も取れますよね。じゃないと、彼らのような人間たちが出て来た時に、そうすれば良いのか分からないでしょ。死刑にして終わらせる、というのは、社会は進歩しないですよね。

 

残念ながら本書の中で、僕の大好きな村上春樹先生が死刑執行に関して寄せた記事に対して、かなり痛烈に悪く書かれていました。 僕にとっては非常に残念でしたが、読めば確かになと。ムラカミ先生はフィクション作家なので、その要素がどうしても入ってしまうのは仕方が無いですが。いずれ、フィクションとノンフィクションの区別は最低限知るべきですね。

 

巻末にはオウム真理教と、教団が関与した事件の概要について大まかな流れが書いてあるのですが分かりやすいです。

 

オウムと死刑

オウムと死刑

  • 発売日: 2018/11/15
  • メディア: 単行本
 

 

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映画『ジョーカー』感想 透明にされた人間のリアルな悪意。

さて、去年話題になった『ジョーカー』を見ました。

ダークナイトの悪役ジョーカーを主人公に据えたサスペンス映画です。

ジョーカー(字幕版)

ジョーカー(字幕版)

  • 発売日: 2019/12/06
  • メディア: Prime Video
 

 


映画『ジョーカー』特報

 

ジョーカーと言えば、クリストファー・ノーラン監督の『ダークナイト』に出て来るジョーカーを思い浮かべる人も多いですね。演じたヒースレジャーはアレが遺作になった事で、さらに人気になりましたね....。

ダークナイト (字幕版)

ダークナイト (字幕版)

  • 発売日: 2013/11/26
  • メディア: Prime Video
 

 

期待たっぷりで見た本作の印象は「ちょっとイメージと違う....」。なぜかと言うと、本作は演出抑えめ、しかも派手なアクションシーンはほとんど無し。もう少し派手にエンタメ調でやって来るのかなと思っていたら、思いの他という感じです。

エンタメに振ると、確かにお客さんは来ますよね。でも、それだと何か都合が悪い、という事かな、と思いましたよ。

 

なぜ都合が悪いかと言うと、本作の真意はエンタメではないからです。本作の真意は「社会の分断」です。ジョーカーと物語の舞台ゴッサムシティというのは、それを伝えるための、あくまで分かりやすい「アイコン」としての役割にとどまっています。

治安の悪いゴッサムシティと、そこに誕生したダークヒーローのジョーカーという設定は、「バッドマン」(ダークナイト)を少し借用する事で、僕たちのような一般の人にも分かりやすく受け入れさせる、という役割を担っています。

でも、中身はただのヒーロー漫画にとどまらず、現実社会をしっかりと反映させ、確実に我々に訴えかけて来ます。ジョーカーは、その為の入り口の役割をしているのです。

 

というのは圧倒的な個人の感想ですが...。そのために、派手なアクションや演出を抑えて、あくまでリアリティに徹している、と。それで何が表現したかったかと言えば、それはアメリカで進む分断ですね。大統領選でも、明らかになりましたね。

 

分断を放って置くと、確実にその仕返しは、社会の各所に及びます。分断というのは所得や人種、学歴などで生じる国民の間の格差の事ですが、どうやら先進国では、この流れは進むようですね。それはグローバル化とかの影響ですが、今後もAIの進化で、この流れが加速するという見方が強いです。

 

少しストーリーに触れます。

主人公のアーサーは、お笑い芸人を目指す青年です。しかし、脳に障害があり、突然笑い始めるという病を持っています。母は病弱で、そんな母と貧乏な暮らしをしています。

お笑い芸人を目指す彼でしたが、なかなか芽が出ません。それどころか、社会の誰にも相手にされず親切にもされません。衰退したゴッサムシティで街とと共に、彼も死んだような暮らしを強いられます。

特にそれが現れているのが、市の福祉サービスで受けられる診療です。精神科の先生は、形式的に毎回同じことをアーサーに質問します。アーサーは本当にあんたは僕のことを思っているのかと憤慨します。

そのうち、行政サービスは打ち切られ、アーサーは形式的に診てくれる場所さえ失います。アーサーは社会に見捨てられた、言わば「透明人間」と化してしまいます。

 

しかし、その透明な人間が実際に居なくなるかというと、そうではないです。物体は実際に存在しますし、透明な人間は、時にリアルな形を持った悪意を噴出させます。それはアーサー一人では無く、ゴッサムシティに住む人間全体に及んでいきます。透明な人間たちの実在する悪意は、人から人へ波及し、いつの間にか手の付けられない状態になっていると、本作では上手く表現されている、という事です。

アーサーは、ある出来事がきっかけで、その火付け役になります。しかし、アーサーが本当にその切っ掛けなのか、というと、本当はアーサーを透明にした社会にあるのでは、という見方も出来るのですよ。実在する人間を透明にした社会は、やはりそれなりのツケを払うのです。ラストに進むにつれて、どんどん社会はアーサー(ジョーカー)の方に傾いていきます。

 

ラストシーンはまさに圧巻。透明にされた人間たちの悪意が充満し、それが爆発します。行き場のない悪意は、爆発するしかないのです。社会を見る立場によって、その見え方が変わります。それまで最下層だったアーサーなどの透明な人間たちが、ついに透明ではなく、意思を持った本当にリアルな人間になるのです。

ここまで大袈裟な演出やアクションシーンを控えて来た物語が、壮大なラストを迎えます。アーサー(ジョーカー)は一気に”スター”になります。社会の形によって、支持される人間の定義は変わります。彼を推す人間が多数派ということは、つまり彼は主役なのです。それが、ラストシーンの意味でしょう。コレの為に最後まで取っておいた、とでも言うのでしょうか。社会が、彼をそのようにさせたのです。

 

アイコンとしてジョーカーを使用し、中身はしっかりリアルで、そこに鑑賞してみると意外性を感じます。見る人によってはエンタメとしての物足りなさを感じるでしょう。

実感は無いけど確実に忍び寄る社会の分断を、バッドマンの世界観とジョーカーというアイコンを用いることで、確実に僕には凄い物として伝わってきました。分かる人には分かると言うと、自分のことを賢いと言っているみたいでアレですが、本作にエンタメを期待しすぎると、どうしても物足りなさだけで終わってしまうのでしょうね...。

 

ジョーカー(字幕版)

ジョーカー(字幕版)

  • 発売日: 2019/12/06
  • メディア: Prime Video
 

 

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映画「悪人」誰が(刑法的な意味ではない)悪人なのか?

こんにちわ、なおっちです。

映画の感想を書くのを再開したんですが、映画というのはよく観てみるとメッセージ性に富んでいたりします。エンターテイメントとして観ると微妙に思える作品でも、そこに注目すると良い映画だったりします。

んで、人の闇が見える映画は作るのが難しい分、上手く出来ていると面白いのです。「人間て素晴らしい」というストーリーの方が人は面白く感じるし、実際ハッピーエンドの映画は興業収入も良いらしいです。

そんで先日、一時期話題になっていた「悪人」を見ました。確か、カンヌか何かで賞を取ったとか。

悪人

悪人

  • 発売日: 2013/11/26
  • メディア: Prime Video

観てみると、やれやれというか。何処かに絶対悪を見つけて、それを叩いてスッキリしたい、と思いますが、なかなか逃げ場がないんですね。誰が一番悪いのか、そこを考えさせるのが、本作の目的でしょう。少なくとも僕にはそのように映りました。

会社員の若い女の佳乃は、増尾という若い金持ちの男に出会います。彼女が彼のクルマに乗る所から話は動きます。
男は佳乃をウザがっているのですが、佳乃の方はなかなか気づきません。それどころか、つまらない話を続けてしまい、金持ち男を怒らせてしまいます。佳乃は車から降ろされてしまいます。

同じように佳乃に出会い系で出会った祐一(妻夫木)は、その現場を目撃します。んで、彼女の乗るその車に付いて行きます。
しかし、山中で佳乃は降ろされます。祐一は彼女を助けようとしますが、何と佳乃は思いがけない反応を見せます。それで、祐一は驚きと危機感から、佳乃を殺してしまいます...。

そんで、事態は当然、周りの人間にも波及します。佳乃の家族、祐一の家族など。
祐一は、事件の後に出会った、紳士服店に勤務する光代と、逃避行を開始します。そこから、祐一と光代は愛に目覚める訳ですが、現実を思い返すと、祐一には事件が、光代には退屈な日常が待っている訳ですね...。

この登場人物(祐一や佳乃、金持ち男、光代、彼らの家族)は、いずれ、日常に退屈している、という点で共通しています。退屈な日常に苛立ちを覚え、それを凌ぐために、インターネットで出会いを求め、それも上手く行かず、さらに不満が噴出し、それが思わぬ事件を招いた、と。

退屈を感じた人間というのは、その日常を変えるために、様々な手を講じます。退屈さから来る怒りの矛先は、時に他人に向かいます。偶然が偶然を呼び、祐一は思わず手を下してしまうのですが、果たして悪いのは誰なんですかね?という問題が出てきますね。

もちろん、殺した祐一は法律的に罰を受ける対象になります。しかし、彼は山で車から降ろされた佳乃を救うために手を差し伸べた訳ですよ。しかし、佳乃は金も無く何処かいけ好かない彼を避け、逆に自分の惨めさの責任を彼に押し付けようとします。

その佳乃が何故不満かと言うと、金持ちの増尾にクルマから降ろされたからです。
その増尾は、最初から佳乃の事が好きでは無く、その時は仕方が無く付き合ったが、佳乃と性格が合わなくて、彼女を捨てた、と。彼も悪いですよね。どこに絶対の悪があるのか、よく分からなくなる訳です。
確かに、人を殺すのは刑法で罰せられます。しかし、見ていると、むしろ人間的に最も善良なのは祐一に見えてくるのですよ。むしろ、金持ちに振られて怒りの矛先を間違えて、救いを差し伸べた人間を陥れようとした佳乃が、最も劣悪に見えてくる訳ですね...。

さらに酷いのは、この殺害された佳乃の父親が、「自分の娘には罪が無い」と思っている所です。明らかに自分の娘にも落ち度があるのに、そのように考えるのは、親だから、あるいは被害者だからでしょうか。
まぁ、何も知らなければ、普通はそのように思うのは当然ですが、佳乃の祐一を陥れる言動が無ければ、彼女は殺されなかった訳ですよね。この辺が人間社会の怖い所ですね。事件の当事者ではない人間には、それがわからないと。

さらに、それは祐一の家族にも影響します。マスコミが彼の家に押しかけてくるんですね。ここでも退屈というのがカギになります。日常に退屈している人間は、イベント、言い方を変えると他人の不幸を求めています。だから、マスコミはそんな人たちが食いつく事件を伝えることで、アクセスを稼いで、自分たちの飯にする訳です。

殺人事件というのは、「殺した人間が絶対に悪い」という風に思いがちですが、世の中では、中にはそうでもない事件もあるのでしょうね。
いや、もちろん見ず知らずの人間を殺すのは死刑で良いと思いますが、人間関係のもつれや金銭関係から来る殺人事件というのは、その中でどのようなやり取りがあったのか、当人たち以外には完全に知ることは出来ません。劇中でもそれが表現されています。

さて、悪いのは誰でしょうか。祐一の身になると、女にこのような言い掛かりを付けられたら、男は当然に動揺しますよね。これはヤバいと殺してしまうのも、分からなくはないです。

余談。気になったのが、主人公の祐一がスカイラインGT-R(R33)に乗っている事です。解体屋勤務の、あまり年収の高く無さそうな祐一なんですが、どうやってこの車を維持しているんだろ...。
金も無くて人生に退屈している荒んだ若者を表現したいなら、もっと良いクルマがあるのに(ホンダのインテグラとか日産のシルビアとか)。
決してインテグラやシルビアを悪く言う訳では無く、安くてそれなりに若い男が乗り回しそうなクルマはあるよ、と言いたいだけです。流石にGT-Rは金持ってないと買うのは難しいですよ。祐一お前金持ってるな~というのが、最後まで引っ掛かりました。

悪人

悪人

  • 発売日: 2013/11/26
  • メディア: Prime Video

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