ニートの平日

地方国立大卒ニートの生活記録。「え、ニートに平日も休日もないだろ....」という下らない日記です。

『21Lessons』 2つのテクノロジー革命に備えよ。

こんにちわ、なおっちです。ブログで生き恥を晒しています。

 

『21lessons』を読みました。「サピエンス全史」のハラリが書いた本です。

 

さて、長い本でしたけど、非常に面白かったですよ。

21世紀には二つの大きな革命が待っています。と言うか進行中です。バイオテクノロジー革命と、IT革命です。

クローン人間が作れて、人間の知能を超えた知能を超えたコンピューターが作れる時代に、人間は果たしてどのように生きれば良いのか?という問題が発生します。本書はその問いに21の回答を示しています。

 

これまでテクノロジーは人類を豊かにしてくれました。産業革命が無ければ自動車も生まれなかっでしょうし。人類は技術革新で豊かになってきました。世界大戦も起きましたが、総じて人間社会は良くなって来ました。

しかし、2つの革命は人類を豊かにしてくれるでしょうか?いいえ、無条件に豊かにしてくれる、とは限らないですよね...これが。

なぜかって、2つの革命は、人類の知識を超えてくるからです。クローンで賢い人間を作れるし、ITで賢いコンピューターを作れる時代は、無用階級の人たちが大量発生します。これが問題なのです。

今まで、人間は労働をしてきました。仕事をして、自分の時間を金に換え、暇を潰し、自分という人間を肯定してきたのです。

ところが、賢い人間やコンピューターは、人間の雇用を奪います。要らない人間が産まれんです。「じゃあ、人間は遊んでいれば良い」と思われますが、果たして人間はそれに耐えられるのか?無用階級の人間は、どうやって生きていけば良いんでしょうかね。もしかしたら切り捨てられるとか....。

でも、それはあり得ない話では無いんですね。テクノロジー企業の人間だけが生き残れば、後は他の人はどうでも良い訳ですから。必要な事は機械とかにやらせれば良い訳で、大衆を社会保障で養う必要は無くなる訳です。などなど、本書はそのように警告しています。

 

2つの革命に対して、人類が処理すべき問題は山積みです。それに対して世界的に合意を取らないといけない、と本書では提案していますが、果たしてうまく行くでしょうかね....。たぶん開発競争は止まらないでしょうねぇ...というのが僕の感想です。著者の提案を受け入れるのは、人間にはなかなか難しいでしょう。

 

多くの「無用階級」予備軍の皆さんは読むと暗くなりますが、知っておくとAI万歳と浮かれる人達に対して人泡吹かせられるかも。分厚くて長い本ですが、そこまで難しくないので暇つぶしにどうぞ...。オーディブルでも利用できますよ。

 

 

naocchi3.hatenablog.com

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