「パラサイト」が作品賞を取ったので、マジで面白い韓国映画を選んでみる。
こんにちわ。なおっちです。
思った通り、というか、アカデミー賞はいつも意外な所を作品賞にしてくる傾向があるから、まさかとは思いましたけど、「パラサイト」が受賞しましたね。2015年は「バードマン」、2017年は「ムーンライト」と、最有力候補じゃない作品(申し訳ないが、あまり下馬評げ高かったとは言えない)が受賞してきましたが、今回もそのパターンだとは...。誰もが「ジョーカー」だと思っていたのに、やはりやってくれますね。
しかも、アメリカの資本を入れていない純粋な韓国映画だそうです。スゴイですね...。
韓国は外需の国なので、国外向けにビジネスをするのが一般的ですが、やはり映画にも、その面が出ているのでしょう。K-popといい映画といい、徴用工判決といい(念のため言っておくけどこれは皮肉ですよ)、外国からお金を取るのが上手いですね。
でも、明らかに韓国の映画はレベルたけぇなぁって思っていました。「工作」を見ましたけど、日本映画であれに勝つのって、相当ハードル高いですよ。それだけじゃなく、「アシュラ」とか、「チェイサー」とか、サスペンスモノだと凄く傑作ぞろいなんですよね...。
という事で、すご~く面白い韓国映画を集めてみました。皆さんも暇つぶしに是非。
- 「工作 黒金星(ブラックビーナス)と呼ばれた男」
- 「チェイサー」
- 「オールドボーイ」
- 「アシュラ」
- 「新しき世界」
- 「青い塩」
- 「インサイダーズ」
- 「息もできない」
- 人口減少で日本映画が面白くなるかもしれない。
「工作 黒金星(ブラックビーナス)と呼ばれた男」
昨年映画館で鑑賞しましたがサイコーでしたな。サスペンスだし、最後に感動させてくれる傑作です。ラストのシーンの時計とネクタイ留めを見せ合うシーン(分かる人には分かる)で立ち上がってしまいそうになりました。そこまで持って行く作りも上手いです。
主演のファンミンジョンはどんな役をやっても合いますな。ソンガンホと並んで韓国のスターに君臨するでしょう。そんな彼は実は松重豊かに似ていたりするんですね。韓国版孤独のグルメを作るなら彼じゃないですかね...。
「チェイサー」
僕的に韓国映画ナンバーワンはこれだったりします。韓国お得意のサスペンスの魅力が存分に詰まった傑作です。
暗い、グロイ、最後に救いが無い...。こう言ってはアレですが、全てにおいて韓国らしくダーティ。これぞサスペンスでしょ、って思わせてくれます。
ラストのガッカリ感はハンパでは無いので、その後に楽しい事がない日に見た方が良いですね..。「凶悪」の試写会で山田さんが言っていましたが。
「オールドボーイ」
韓国映画と言えば本作を思い浮かべる人も多いようです。実は原作は日本の漫画だったりします。コレもね、申し訳ないですが韓国っぽい作品で、暗くて重いんですよね。
何で閉じ込められていたのか、自分は誰なのか...。15年の時を経て、凄く残念な結末を迎えます。コレも、終わり方が凄く残念で(下手するとチェイサー以上に)アレなので、一人で見ると良いでしょう。
「アシュラ」
ファンジョンミン出演のクライムサスペンス映画です。こちらでは悪役の市長役です。正義感のあるスパイ役も、悪党政治家にもピッタリ合わせてきます。まさにバイプレイヤー。
ストーリーも凝っていて、特にバイオレンスシーンの気合がスゴイです。殴る蹴るの痛みが映像からも来てしまいます..。こういう気合の入ったサスペンスを日本でも作って欲しいなぁ...。過去記事も書いている。
「新しき世界」
こちらも「アシュラ」同様、王道の韓国映画。ヤクザ、警察のドロドロした争いを描いています。暴力シーンの気合の入り方は流石です。もしかして、韓国がこういう映画を作るのが上手いのは、現実の韓国社会を表現しているから?という説もあると思っていますwww。
「青い塩」
パラサイトで主役を張ったソンガンホの出演作です。彼はスターになりあがりましたな。僕はあんまりキャストに注目する方では無いんですが、彼はやはり良い味出してますよね。オッサン臭いけど、そこが素晴らしい。
本作はアクションなんですが、ストーリーの方も、ラストでしっかりタイトルの回収をしているのが上手いなぁと。
「インサイダーズ」
検察、議員、大企業の社長、チンピラが、己の利益のために血生臭い闘いを繰り広げます。すごーく内容濃いめ。超見ごたえ。こちらも韓国サスペンスの代表に数えられるでしょう。
そして登場人物が多い!誰が誰なのか、把握するのに苦労するかも。でも、そこも見所です。
韓国風なバイオレンスもたっぷり。内容が凄く濃いので二、三回見るとより面白いですよ。
「息もできない」
ええ、珍しい...。こういう恋愛的な映画はあまり好きでは無いんですよね。人が性欲を発散させている所を見せられても、「え?」ってなるだけだし。
YouTubeとかでカップルの配信者がキャッキャやっているだけの動画を見ても、面白さが全く分かりません。そんなの私生活でやっとけ!まぁ、ファンの人はそれを楽しみにしているので、僕が見なければ良いだけなのですが.....。
まぁ、良いです。本作はチンピラと貧乏な女の人が反発しながら、少し心を通わせていく話です。いずれ、安っぽい話ではないし、何だか良い話だなって思えます、最期がこれまた残念なのですが、そこも良さかな、と。
人口減少で日本映画が面白くなるかもしれない。
日本は少子化で、国内のマーケットがこれからどんどん縮小していきます。そこで海外でお金を稼ぐことを考えていかないとダメなんですが、韓国は見本になるかもですな。映画でも同じで、海外で勝負できる気合の入った作品を作っていかないと、経済的にジリ貧な訳です。
だから、これから日本映画も、海外の賞レースを意識してくるのかな、と思っています。それもあって面白いのが増えていくかもしれませんね..。期待しておきましょう。