渡辺淳一『鈍感力』感想 鈍感が、現代を生き抜くキーワードである。
どうも、なおっちです。珍しく書評するぜ。
今回は、渡辺淳一さんの『鈍感力』という本を紹介。
『光と影』『失楽園』『遠き落日』などの代表作を持つ筆者。
“鈍感力”というタイトルが、なんだか矛盾してて面白い。せめて“敏感力”なら分かるのにね(笑)。
ただの家にあった本なのだが、今を生きる人に、参考になる点が多い本だった。
目次
<本の要約>
人生の中で、失敗や辛い事というのは必ず経験するもの。
しかし、一度失敗して、怒られて、そこから立ち直って来れずに死んでいくのでは、いくら才能があっても意味が無い。
そのような時に大事なのは、“鈍感力”。
“鈍感力”とは、一度の失敗や辛い事に負けず、前に向かって明るく歩いて行く能力の事だ。
今この不景気の時代こそ、したたかな“鈍感力”を身に付けて、強く生きていこう。
<鈍感は、必ずしも悪い事では無い>
怒られた時って、やっぱり凹むよねぇ。ナイーブな人は一回怒られただけで、このN君みたいに二度と会社や学校来なくなりそう。
場合によっては、「あぁ、もう駄目だ」と何日も落ち込んで鬱になったり。
でも、強く明るく生きていくには、それではダメなのだ。
別に周りの人はそんなに気にしてないし、怒った人にも悪意は無い(と思う)。ミスは仕方が無いから、切り替えるしかないのだ。
まぁ、それでも理不尽な上司や同僚、教師というのは居るよね。そういう奴の言う事こそ、気にするべきでは無い。無視して、逆にイラつかせることが大事だ。
僕は学生時代(とは言っても小学校、中学校時代)は、かなり教師に怒られたものだよ。
歌をちゃんと歌わないとか、ホントどうでも良い事で怒って来る奴もいたけどね(文化際好きな人ゴメンナサイ)。
別にね、ちょっとうるさくしたからとか、人の話を聞いてなかったとか、物を忘れて来たとか、そんなのどうって事ないよ。
それよりも、もっと悪い事している人はいる訳だよ。人を殴ったり、金を盗んだりする奴とか。
そっちの方が、酷いに決まってるよね。でも、そういう事には怒らないのが先生だ。
たとえ、みんなの前で怒られても、くよくよする必要無し。
会社で怒られた時も、あまり気にせずに「あぁ、そうですか」くらいに聞いておけば、良いでしょ。ミスなんて、誰でもするものだし。
たまに、恐ろしいくらい人の言う事を聞かない人って居るじゃん。そういう人って、人生楽しそうだよね。
やっぱり世の中って、気にしない方がうまく生きられる物だよね。
気にするか気にしないかは、自分次第。皆さんも、したたかな、“鈍感力”を身に付けようよ。最大のスキルだよ、コレ。
<血液サラサラで、気分サラサラ>
リラックスして血液が良く流れている時って、心も穏やか。
人の神経は、交感神経と副交感神経で出来てい、交感神経は緊張や苛々。副交感神経はリラックスを生む。
リラックスしている時って、色んな事がどうでも良くなる。
僕も、楽しい時やリラックスしている時って、気に障る事を言われても、どうでも良いと思えるよ。「ハイハイ、そうですか」て感じで。
そのような、人がリラックスしている時は、血管が開いて血液がスムーズに流れているらしい。
血液はサラサラと流して、どうでも良い事もサラッと流せると、良いよねぇ。
そのために、入浴中に酒を飲むと、リラックスできて、血液の流れが良くなる。この後に書いてあるぞ。
酒は美味いよねぇ。止められないよねぇ。
副交感神経で、みんなもリラックスしよう。そして、鈍感力を発揮するのだ。
みんなもやってみよう。
<まとめ:鈍感力で、人生を楽に>
上司に怒られる、同僚と合わない、先生に怒られる、学校の人間に嫌味を言われる等々。
今を生きる人に、悩みは尽きない。
この本は、「自分には問題も悩みも無い」と言う人には響かないと思う。
そんな人は、「何が鈍感力だ!」と馬鹿にするでしょう。
しかし、会社で怒られたり、同僚との関係で消耗している人や、学校で教師、他の生徒との関係で悩む人には、かなり良いと思う。
そんな事で悩む必要は無かったんだ、と吹っ切れるかもしれないね。
渡辺さんは職業が医師という事で、医療的な視点から、正しい生き方と考え方を示しているように思える。睡眠とか、神経の辺りとかは、絶対にそうだよね。
そんな医学的な面からも、現代を生きる上で大事な“鈍感力”を教えてくれる本書は、結構おススメ。これが432円(電子なら400円)は安い。
新品価格 |