ニートの平日

地方国立大卒ニートの生活記録。「え、ニートに平日も休日もないだろ....」という下らない日記です。

読書感想:ケント・ギルバート著『米国人弁護士だから見抜けた日本国憲法の正体』 あるべき憲法の姿を考える。

この前もケント氏の著書を紹介しました。その本は中国人や韓国人の国民性を指摘し、日本が自らの歴史や文化を誇りに持つべきだ、という内容でした。

最後の章では、日本はすでに情報戦で乗っ取られている、の述べています。最近のメディアの偏向的な姿勢や政治家の売国的な政策の原因が、一瞬で理解できる本でした。

 

今回紹介する本は、憲法に主眼を置き、国際情勢や歴史の観点から憲法のあるべき姿を語っています。まぁ、端的に言えば、「九条を改正せよ」と言っているわけですが。

 

日本人のほとんどが知らない事件や、憲法が障害となって解決できなかった問題など、いろんな知識を得られるでしょう。本書も、ぜひ多くの人に手に取ってもらいたいです。ので、かるく読書感想を残します。 

 

 

 いまだに蔓延る日本国憲法の勘違い

実は、「平和主義を掲げる日本国憲法第九条を守っていれば、日本は戦争に巻き込まれない」という「九条真理教」の人達の論理は、六十四年も前の時点で破綻していますしています。日本国憲法の施行は七〇年前、一九四七(昭和二二)年五月三日ですが、そのわずか六年後の一九五三(昭和二三)年に、日本は李承晩政権下の韓国が仕掛けた「竹島戦争」に巻き込まれて敗戦し、島根県竹島を不法占拠されているからです。(P22)

護憲派のほとんどが、九条があるから平和なんだ、と思っている「九条真理教」の方達だと僕は思っています。でも、それは明らかに非現実的な空想です。

戦争はまだ終わってなかったのです。韓国との竹島戦争に巻き込まれ、領土を奪われたのです。この後に書いていますが、この時に日本の漁師が何人か死んでいます。これ、あまり知らない人も多いでしょう。

本来なら、日本人や日本に被害が及ばないように備えるのが、国防の役目です。しかし、九条ではその機能を果たせませんでした。「憲法九条を持っていれば平和」という論理はとっくに崩壊していたのです。コレ、日本人全員が知るべきです。僕も知らなかった~。

この事実を知っていれば、「九条真理教」信者たちは現実を見るでしょうが、、。竹島の真実を、教育やニュースで紹介するべきです。この後にケントも述べていますが、九条の「魔除け」効果は、とっくに無い事が証明されているのです。九条が平和を脅かす根源だとも語っていますが、完全に同意です。

 

憲法九条による悲劇はこれだけではありません。どれだけ日本人の命が見捨てられ、見殺しにされてきたことか。戦後、海外で駐在したり活動してる日本人が現地で襲われ、あるいは拉致されて、生命の危機に瀕する事件が頻発しています。身代金を支払う国は次もまた狙われるから、絶対に払ってはいけません。しかし日本には、憲法九条や前文のしばりがあるので、武力を用いた奪還作戦という強硬策戦という強硬策をチラつかせながらの、強い交渉ができないのです。その結果、日本は世界中の無法者たちから完全に舐められてきました。(P23)

日本下に見られているのです。そして、そのせいで時に残酷な被害に遭う人がいます。この後、筆者は拉致被害を例にあげて、それを説明しています。

 

その代表例が、北朝鮮による拉致被害です。二〇一三年二月一五日に開催された自民党憲法改正推進本部勉強会の冒頭、安倍首相は、一九七七年九月に起きた北朝鮮による久米裕さんの拉致事件に触れ、次のように述べました。

「警察は実行犯を逮捕しものの、(北朝鮮に配慮し)釈放してしまった。現憲法の前文に『平和を愛する諸国民に信頼して安全と生存を確保する』とあるからだ。これが横田めぐみさんの拉致につながった」」(二〇一三年二月二十日の自民党HP)

日本の警察は実行犯の一人を逮捕し、アジトに乗り込んで書類を押収。その後、書類の暗号の解読に成功し、北朝鮮工作員であることをつかんでいました。しかし憲法前文の解釈というしばりのせいで、国家を相手とする犯罪追及に及び腰になり、せっかく確保した実行犯を釈放。当然、これに味を占めた北朝鮮は、日本人の拉致作戦を継続します。そして同じ年の十一月、新潟県の海岸にいた横田めぐみさんが拉致されてしまうのです。

もし一九七七年九月の段階で、全文や九条のしばりを取り払っていたならば・・・・・。北朝鮮に対して、逮捕した工作員の身柄引き渡しを交換条件に、久米裕さんの即時帰国を求め、もし応じなければ奪還作戦や武力行使も辞さずという覚悟で断固たる要求をしていれば・・・・・。北朝鮮に夜拉致被害の悲劇は、そこで終わっていたいたかもしれないのです。(P23~24)

目を塞ぎたくなる衝撃の真実。皆さん知ってましたか?もう頭がおかしくなりそうですね。既におかしいけど。

警察は工作員のアジトを把握していたのです。そして、暗号を解読して逮捕にまで至っていたのです。しかし、釈放。理由は憲法などが障壁となっていたから、、、。

その時に、ちゃんと国を守れる憲法にしていれば、久米さんは帰って来ていたかもしれません。そして、横田さんを始めとする拉致事件も起こらなかったかもしれない。言いようのない悔しさに襲われます。

ある日突然、知らない国の奴らに連れて行かれる、、、こんな理不尽が世の中には存在するんですね。拉致なんて他人事ですが、一回よく考えてみて下さい。何も言えない程に恐ろしいです。

 

もし、自分自身が北朝鮮による拉致被害やその家族だったら、「日本は平和だ」などとは、口が裂けても言えないはずです(P29)

誰だ?日本は平和だと言った奴は?拉致被害者やその親族、竹島で死んだ漁師たち、中国でスパイ容疑で捕まった人々、沖縄の漁師たち、その他海外で人質に取られた人達など、その人達からすれば、この70年は平和とは程遠い時間だったでしょう。

日本は平和だと言うのは、現実から目を背けた人が言う絵空事です。この時にも外国から狙われているし、いつ戦闘状態に突入してもおかしくないのです。なぜかと言うと、日本の防衛は憲法などで様々な障壁があるからです。外国から、これほど攻めやすい国は無いでしょう。

さて、護憲派の皆さん。これでも日本国憲法があるから平和と言えるでしょうか?これからも、日本人の命が危険に晒されても黙ってろと言えるでしょうか?一度、胸に手を当てて考えて下さい。

 

 

最後に

今回は序章から引用して紹介しました。この序章だけでも、十分に読む価値があります憲法を変えなければいけない理由は、ここだけでハッキリと理解できるはずです。

憲法が原因で未然に防げなかった、または解決できなかった事件を知ると、非常に悲しくなりますね。拉致被害者の件は特に。平和と思われている(勝手に思い込んでいる)日本で、何の罪もない人間が拉致されたのです。そして、憲法が障害となって未だに解決できていないとか、「何のための憲法なんだ!」と叫びたくなります。

 

僕を含め、ほとんどの日本人が知らない事件が、まだ数多くあります。この本は、それを教えてくれます。そして、平和というのは抑止力があってこそです。それ無しには、日本や日本人の平和は今後も侵され続けるでしょう。

 「こんな理不尽あるのか、、、」と頭がおかしくなりそうですが、皆さんも一度読んでみて考えてみて下さい。

 

naocchi3.hatenablog.com

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