ニートの平日

地方国立大卒ニートの生活記録。「え、ニートに平日も休日もないだろ....」という下らない日記です。

バイトテロはダメだけど無くならない。この世から戦争や殺人が無くならないように....。

くら寿司すき家セブンイレブンファミリーマートバーミヤンなど、皆が知っているお店でアルバイト従業員の、明らかに不適切で職務規定に反する行為がネット上に上がって問題になっている。。

寿司のネタとなる魚をゴミ箱に捨てたり、流行りの芸人のネタを真似しておでんの具を口に含んでみたり、商品を舐めっから袋に入れたり.....まぁ誰が見てもダメなのは分かるが....。

やっている本人は面白いと思ってやっているし、撮って公開している方は「コレはウケるだろ」という気分で撮影しているのだろう。そこに間違いは無いはず。

コレは学校の悪ふざけの延長と捉えて良いだろう。学校がアルバイト先になっただけで、基本的に本人たちの気持ちは変わらないはずだ。

「こういう事をやったら問題になるよな」という想像力は本人たちにもあっただろう...。中学生だって、こういう事をしたらこうなるだろう的な想像力はあるし、それでも学生同士の問題というのは世の中から無くならない。

しかし、そんな単純では無い。想像力があっても、人は危険な行為をしたがる生き物だ。

むかし人間は、危険を冒しても食べ物が欲しいから、獲物を捕まえて栄養を補給してきた。それと同じで、危険を冒すというのは人間に備わっている本能なのかもしれない。と言うか、そうとしか説明がつかない。だって、想像力が無い訳が無いのだから...。

また、想像力はあるけど、一時的にそれを忘れてしまったという事も考えられる。悪ふざけをする時は、「あの時はそういう事になるとは思わなかったが、思い返してみると、確かにそうだよなぁ....」という事もあるだろう。

僕も学生時代は似たような事をしてきた。悪ふざけのつもりで悪戯をしたら、その人は物凄く怒りだしたりとか、学校全体の問題になったりとか、そんな事もあった。

思い返してみれば、その時はそのような結果になって当然ではあるが、その時は面白さにしか目が行かず想像する事を忘れてしまった事も多かったなあと、我が身を振り返って見ると、他人事では無いなぁと思った。

悪い事をするのは基本的に楽しい事だ。学生時代は隠れて授業中にゲームをしたりお菓子を食ったりするのは、確かに楽しかった。自分だけ他の人とは違う存在になれた気がするからだ。

 

偉そうに説教をする大人や教師も、全員が間違った事をした経験が無い人では無いだろう。中には人には言えないような悪事を働いた事がある人でも、教員採用試験に合格すれば教員になって人を怒ることは出来る。同様に性行為をすれば子供を作れるから、人の親にもなれる。子供に偉そうに説教も出来る訳だ。

もちろん、人間なら間違う事はあるし、人にモノを教える人や親でも、間違った経験があるのは当然でもある。その事について文句を言うつもりもない。ただ、人間というのはそういう存在なのだ、というだけの事だ。

ただ、自分の行動を顧みず、ただ他人の間違いに対して説教をするのは、どうも微妙な気がしてならない。

テレビに出ているタレントでも、悪い事をしている人は当然いるし、そういう人がアルバイト店員の揚げ足を取って、「あり得ない行為だ」などと説教を垂れるのは、どうも違うと思うのだ。

 

んで、社会全体に目を向けると、残念な事件や目を覆いたくなるニュースなどが、毎日のように流れて来る。

今日も世界のどこかでは戦争や殺人などが起こっている。日本でも大の大人が異性に大してムリヤリ性的な行為に及んだとして逮捕された(世の中ではそれをセクハラと言う)というニュースも多い。

会社では今日も理不尽な扱いを受けて心を病む人間がいる。それはパワハラと呼ばれ、指導の範囲を明らかに超えた罵倒などが当てはまるが、そんな行為は今日も日本のどこかで行われているのだろう...。この世から精神科医という職業が無くならないのはそういう理由だ。

つまり、いま問題になっているファミレスやコンビニエンスストアのアルバイト従業員の問題行為も、まぁ氷山の一角くらいというのは確かだろう...。

人を殺したり、人種や肌の色や宗教で人間を差別したり(そこには政治的な理由が関係していて一概に悪だとは言えないが.....)、何の理由かは知らないが急に隣の国に軍事介入してみたり、金品目的で人を殺したり、組織の中で立場の弱い人間に対して指導の範囲を超えた接し方をしてみたり、世界はもちろん我々が住んでいる日本でも、そういう事は絶えず起こっている。とにかく世の中は悪事で満ちている。大の大人でも、組織の中で偉い取締役級の人間でも、逮捕されたりは常にある社会なのだ。

一方、今回の件で死んだ人は居ない。おでんの具を口に含んだところで死ぬ人は居ない。要はアルバイト店員の不祥事など、世の中で起こっている事件に比べたら重要度は高くないのだ。

その中で一介のアルバイト店員が一瞬の悪意でカメラの前で悪い事をした事をテレビなどで大々的に報じて皆で叩く事に、僕は非常に無意味さと違和感を抱くのだ。もちろん、その行為は良くないし、謝罪や場合によっては賠償が必要なのも理解できるが.....。

いずれ、彼らを一方的に批判したところで、アルバイト店員の不祥事は無くならないだろう。

もし、そのような事件を無くしたりなら、もっと深い所に目を向けなければいけない。それは労働環境なのか、賃金なのか、店舗のオペレーションなのか、組織の体質なのか、人間そのものの性質なのか.....。分からないが、いずれ複雑な事は確かだと思う。

まぁ、世界的には想像を絶する出来事が起こっている中、日本ではこのような事件がニュースでかなりの時間を取っているという事は、逆に言えば平和な事実の裏返しなのかもしれない...。このような事件が問題となっている限り、まだ日本は大丈夫なのかもしれない....。

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