読書感想「頭の良い説明は型で決まる」 上手い説明って何?と悩む人へ。本書がスッキリ解決します!
こんちわ。なおっちです。
またアマゾンプライムにまた面白そうな本があったので読みました。
それが、この「頭の良い説明は型で決まる」という本です。
読んだ後に、「あぁ理解するってそういう事ね」とか「上手い説明ってこういう事だよな」と、今までモヤっとしていたモノが吹き飛ぶような感覚を覚えました。
本書は、説明の仕方とか、理解するという事について、非常に分かりやすく、かつ最も基本的で根本の所から解説している本です。
読むと、「上手い説明って何?」というモヤっとした霧のような悩みが非常にスッキリと晴れる事でしょう。
また、今すぐマネできる上手い説明の具体的な方法が書いてあるので、読んだ日から非常に分かりやすい説明ができるようになるでしょう...。
ちなみに本書の内容は、人にモノを教える人にはもちろんの事、営業とか会社などで研修を担当している人にも有効です。
「分かりやすい説明」というのは、教員などの勉強を教える時にも有効だし、分かりやすく商品の特徴とかを言えれば、お客さんにも理解されやすくなるしょう....。
会社などでの新人の教育の時にも、分かりやすく説明できれば部下と上司の間での微妙なやり取りとか、意見の齟齬とかも無くなるでしょう....。
僕自身、説明の仕方とか文章の書き方とかの本をかなり読んできましたが、ここまで分かりやすいのは無かったです。
「理解する」とか「説明する」という事について、ここまで基本的で分かりやすい解説は、そんなに無いんじゃないかなって思ってます。
著者は大学在学中から予備校講師を経験し、25歳で最難関の駿台予備校の採用試験に合格した経歴を持っています。
また、駿台在籍時に開講していた化学の授業はキャンセル待ちが出るほどの人気で、受講者数は大学受験海で一番の受講者数となってそうです。
頭の良い人というのは、まぁ居ます。東京大学などに在籍している人は、確かに頭の良い人と言えるでしょう。
しかし、その人たちが講師をしても、分かりやすいか?と聞かれると、そうでも無いんですよねぇ。
学校の先生とかを見ていても、先生自身は勉強は出来るんでしょうけど、その人たち全員が分かりやすく授業できるか?と聞かれると、そうでも無いんですよねぇ....。実際、授業が下手な先生というのも、そりゃ居るわけです。
そんな中で、本書はめっちゃ分かりやすい説明バイブルと言えます。とっても分かりやすいので、ぜひ読んで欲しいです。
んで、本書の内容を少し引用して紹介します。
目次
頭の良い説明とは、相手がどう受け取るかである。
まず、最初の方で、筆者の経験を交え「分かりやすい説明とは何か?」という事に付いて語っています。
社会人になりたてのある日のことです。 それまでずっと自分の説明に自信がもてず、その日も授業の後、講師室で落ち込んでいました。いろいろ試行錯誤してみたものの、なかなかこれといった手応えが感じられず、これからどんなふうにスキルアップしていけばいいのか途方に暮れていたのです。 そこにふと生徒がやってきて、こんなことを話してくれました。 「今日の先生の説明は、いつもと違ってなんだかすごくわかりやすかったです! 私がよくわかっていないところをズバリ教えてくれたんです。まさにかゆいところに手が届いた感じです☆ありがとうございました!」 衝撃でした。その日の授業は、生徒にバカにされてもいいから、専門用語は極力使わず小学生でもわかるようなやさしい言葉で話したのです。小難しいテーマは具体例や 喩え話をできるかぎり交えて説明していたのです。
自分としては、「こんなレベルを下げたような説明でいいのかな……」──そう思っていたのですが、生徒からしたら違ったのです。 「難しいままの説明では相手に届かないんだ」──その日から生徒にとって難しい内容をどうやって彼らに届く表現にしていけばいいのかを真剣に考え始めました。 それまでの自分の思い込みを一切捨て、相手にとって本当にわかりやすい説明とは何かを毎日必死で考えるようになったのです 「わかりやすく説明するには、自分がどう説明したいかではなく、生徒がどう受け取るかを考えることから始めないといけない」 ──あのときの生徒の笑顔が、説明で一番大切なことに気づかせてくれたのです。
まず、筆者の経験を交えた話がこちら。
よく、「難しい事を簡単に説明するのが、上手い説明だ」と言われますが、それはやはり事実のようです。
特に、学生に説明する場合は、専門用語の連続とかはやめておいた方が良さそうですね。
自分の頭の良さはアピールできますが、肝心の内容は分かってもらえないでしょう。
しかし、人気の講師でも「上手く説明できない」という事で苦労したりするんですね。
なので、今何かを教えている人で、上手く授業ができなくて苦労している人は救われるのでは?こんなに人気の講師でも苦労はするもんですよ。
知識のネットワーク化、理解の階段を作る.....。
そんで、分かりやすい説明のためには、「理解の階段を作る」事が大事だと言います。
理解の階段と言うのは、「徐々に相手のレベルを高めてあげる」的な意味合いだそうです。
ただ、それはすでに理解できているあなたにとっては〝やさしい〟ことなのでしょうが、相手にとっては未知のことで〝難しい〟と感じてしまうのです。
別の言い方をすると、 あなたと相手の知識や理解度にギャップがあるとき、その格差に対して相手は〝難しい〟と感じるのです。
このように、自分と相手の知識や理解度にギャップがあるとき、説明によって解消するための必要条件とはなんでしょうか? それは、1つしかありません、
〝理解の階段〟と私が呼んでいるものがあります。 説明する人はその〝理解の階段〟をつくることが絶対に必要 となります。
Step1 風が吹くと土ぼこりが立ちます
Step2 土ぼこりが目に入って、視力の悪い人が増えます
Step3 視力の悪い人は三味線を買います(当時、視力の悪い人が 就ける職業に由来)
Step4 三味線に必要なネコの皮が必要になり、ネコの捕獲が行われます
Step5 ネコが減れば、ネズミが増えます
Step6 ネズミが増えれば、桶がかじられます
Step7 桶がこわれることで、桶の需要が増え、桶屋が儲かります。
てな感じです。どうですか?けっこう分かりやすいですよね。
要は、論理的な飛躍が無い事が、分かりやすい説明には欠かせないという事です。
例えば、大学受験の勉強をしている時に、分からない問題の解説を見ても理解できない事が、たまにあります。
それって、「説明に論理的な飛躍があって分からない」っていう事だと思うんです。
数学の場合だと「えぇ、何でこの問題でこの公式を使うの?」とか、「何でこの計算の後にこの数字が出て来るの?」とか、そんな事だと思うんです。
国語だと、「何でこの問題分の開頭がコレなの?」って感じだと思います。国語は特に論理的に解説がされないと分からない教科ですからねぇ....。
論理的に飛躍がなく、「こうだからこうなる」という流れがしっかり出来ていると、聞いている人も分かりやすいんじゃないでしょうか?
分かりやすい説明に必要なのは「IKPOLET」
さてさて読み進めていくと、本題である分かりやすい説明のための具体的な方法が紹介されています。
その具体的な方法は英語の頭文字を取って、「IKPOLET法」としています。内容に少し触れると......。
I・・・interest(興味を引く)
K・・・knowledge(相手の知識を引き出す)
P・・・purpose(目的を示す)
O・・・outline(大枠を示す)
L・・・link(つなげる)
E・・・example(具体化、具現化する)
T・・・tlansfer(転送する)
てな感じです。何となく分かった気がしません?
少しネタバレすると、最初のIの部分は、相手に聴いてもらうために興味を持ってもらうための部分、という事です。
説明を受ける人の全てが、聴く態勢を取ってくれるわけでは無いという事から来ています。
興味を持ってもらえないと、説明を理解してもらうのはムリであるという事です。
でも、興味を惹かれることって、自然と理解しやすいと思ったことはありませんか?例えば受験の勉強でも、好きな教科の説明はすんなり入って来る、的な....。そんな感じです。
何かに例えるのも、相手の知っている事に置き換えるという感じで、コレは「理解の階段」と同じですね。
まぁこれだけ見ても全ては分からないでしょう。でも、この方法を知ると、もう分かりやすく説明をするのは簡単って感じです。
なので続きは買って読んでみて下さい。
今ならアマゾンのプライムリーディングの読み放題で利用できます。
本書の他にも、年間3,900円でかなりの量の本が読めるのでおススメです。
しかし、本書かなり優秀なノウハウ本なのでプライムから外れる可能性があるので、紙の本として持っておくこともおススメします。
ちなみにアマゾンプライムはクレジットカードだけでなくギフト券でも利用できるようになりました。
クレジットカードは登録とか、悪用の可能性とかあるんで面倒ですよね。でもコンビニでギフト券を買えば、プライムの映画とか本とかが利用できます。
一カ月の無料お試しもあるので、気になったら登録してみて下さい。