ぼっちですが何か?

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映画感想:「息もできない」 ミスマッチな二人のラブストーリー。

韓国発のいわゆるラブストーリーです。

恵まれない生い立ちや境遇を抱える二人の愛を描いています。

 

ちょっとテンポの悪さが気になるものの、心にじんわり感動をもたらす作品です。

ラストがとっても残念なのも良いです。

 

おススメ度:★★★★

 

 

目次

 

基本情報

2008年/韓国

監督:ヤン・イクチュン

キャスト:ヤン・イクチュン、キム・コッピ、イ・ファン、チョン・マンシク、キム・ヒス、他

上映時間:2時間10分

 

 

あらすじ

借金の回収を仕事にしていたチンピラのサンフンは、ある日高校生のヨニと出会う。

お互いに辛い過去や生活を抱えている彼らは、出会い方は最悪だったものの、一緒に時間を共にし、徐々に関係を持つようになる。

 

サンフンは強気な性格と腕っぷしの強さで会社の中でも優秀な方だった。

子供頃に家族に暴力を振るっていた自分の父を恨んでいた。その恨みは、彼をより暴力的にしていた。

しかし、ヨニとの出会いで、彼の心境にも少し変化が生まれる。

 

そして、サンフンの会社に、ヨニの妹が入って来る。が、トロい彼を、サンフンは気に入らない......。そこから、彼の運命は狂い始める......。

 

 

感想

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韓国にしては珍しい感動系映画。

 

貧乏で家族から暴力を振るわれている女と、酷い生い立ちの借金取りの男の愛を描いています。

 

なかなか辛い現実を生きる女と、辛い過去を抱える男.....。そんな二人が出会って、恋をして、それでも色々苦労が耐えなくて......。

二人が生活や過去に苦しみながらも必死に生きる姿に同情してしまいます。生きるって、何でこんなにつらいんでしょうね.....。

 

韓国らしいジメジメした空気のなかで、そんな二人の声が聞こえてきそうです。

上手く行くのかな......。と思ったけど、ラストも残念なんですよねぇ.....。救いの無い終わりも、また良いです。

 

暴力描写がけっこう酷い。

主人公のサンフンという男は、けっこう酷い育ち方をしています。

父親が酒に溺れ、母親に暴力をふるっていました。

蹴ったり殴ったり髪を引っ張ったり.....。そのシーンがけっこう痛々しいんです。

 

んで、サンフンはそれを目の前で見てきています。

成長して大人になった後も、それを引きずっている様子がうかがえます。

やはり、そういう思い出は、完全に消える事は無いんですねぇ....。

 

こういう僕も、嫌な事をかなり引きずってしまっています。たま~に思い出すと、すごく落ち込んだりするんですよね~。どうやったら治るんだろ......。

 

主演女優が素朴な感じで良い。

本作の主演の女優さんが、かなり素朴な感じで親近感がわきます。

決してブスでは無いですが、目を見張るほどの美人でも無いです。

 

この女優さんは演技もそこそこだし、普通の女の子っていう感じで映画に会っています。

映画はその方が良いんですよ。あくまで「映画」を見せたいのであって、その人を見に行く訳では無いですからねぇ.....。

 

日本でもハリウッドでも、どうもその人を見せたいだけの映画が後を絶たちません。

こういう女優さんが、どんどん出てきて欲しいなぁ。

 

特に韓国映画の女優さんって、妙にキレイでクッキリした顔立ちの人が多いんですよね。それに、みんな顔が似てるし......。そういうのはやめて欲しいですね。

 

借金取りと貧乏女子学生が心を通わせていく。

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さてさて、この映画の面白い所は、チンピラのサンフンと苦労人の女子高生のヨニが心を通わせるところです。

 

誰が見ても全くミスマッチな借金取りの男と、貧乏な女子高生のヨニ。どうやっても交わるはずのない二人が出会って、友達でも恋人でも無い関係になっていく辺りが感動ポイントです。

 

前述の通り、サンフンは凄くキツイ子供時代を送っていました。父親は家族に暴力を振るっていて、それを見て育っています。

少なからずその影響もあって、サンフンは借金取りのチンピラになります。彼はお金の無い家に行き、そこから貸したお金の回収をします。もちろん暴力も使います。

 

その姿は彼の父親と被ります。でも、彼は暴力に対して否定的な意見を言っています。

取り立てに行った先で、家族に暴力を振るっている男に対して、彼は

「韓国の父親はクズだ」

「殴る奴は自分が殴られると思っていない」

「お前はキム・イルソンか?」

などと言います。

 

その発言は、自分の過去と重なっているようなんです。

そのせいか、回収の時にも、サンフンは辛い表情をします。やはり、かつての自分と被ってしまう部分があるのでしょう。

 

金を回収しなければならない、けど、ロクでもない父親に苦労した自分に重なって辛い.....そんな彼の気持ちが伝わってきます。

 

どうしようもないチンピラな彼でも、過去を思い返して辛くなる事があるんですね....。

でも、債務者に対して殴って返済を迫る彼の辛さにも同情します。人を殴るって、辛いですよね.....。

 

あくまで僕の偏見ですが、韓国では男性の方が偉い文化が強いのでしょうか?

 

ヨニの家は貧乏です。母は父親に暴力を振るわれ、自分で商売をするも借金取りに店を荒らされ、その末に死んでしまいます。

その上、弟のヨンジェに暴力を振るわれたり金を要求されたり、父親はメチャクチャな理由でヨニに起こります。

 

そんな劣悪な環境で、ヨニは生活しています。高校に行って、家事をして、父親の面倒まで見て、もう限界という感じなんですけど、それでも必死に生きている所にジワっと来ます。

高校生くらいの年齢なら、何もかも放り出して逃げたくなるだろうに、弟とロクでもない父親の面倒を見るなんて、涙が出る人もいるでしょうね.....。

 

そんな中、チンピラのサンフンと出会い、徐々に心を通わせていきます。衝突はありながらも、彼と徐々に心を通わせていきます。

不器用ながらもヨニを思うサンフンが何とも懸命で.....。チンピラって、意外とこういう所がありますよね。この辺は見て下さい。

 

彼らが、夜中に缶ビールを飲んで本音を語る姿が泣けるんです....。

サンフンが「膝を貸して」と言って、ヨニの膝に横たわって、思わず泣いてしまいます。今まで隠して来た弱さと辛さが、ここで出てしまったんですね。

そして、それを見たヨニも泣いてしまいます。お互いに辛いモノを抱えて来た2人が、ここで本音を見せ、泣いてしまいまうんすねぇ....。

 

年下の女の前で泣いてしまうサンフンと、軽蔑するチンピラの前で泣いてしまうヨニ。不釣り合いな二人が、愛とも友情とも言えないモノを見せてくれます。この関係は一体何なんだ......?

 

結末が残念。救いが無い。

んで、最後に向かうにつれて、サンフンに変化が現れます。自分の酷い過去から抜け出そうとします。これは、ヨニなどの影響があったからです。

 

そして、ヨニもちょっとずつ前向きな様子を見せてきます。元々、彼女はすごく真面目だったのですが、サンフンと関わるにつれて少し明るくなってきたようです。

 

しかし、そこにまさかの事態が.......。せっかく、二人の人生が良い方向に変わり始めたのに......。すっごく残念な終わりを迎えます。やれやれ......。救いが無いなぁ.....。

 

 

この映画はアマゾンプライムビデオで視聴できます。

 

 

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