ニートの平日

地方国立大卒ニートの生活記録。「え、ニートに平日も休日もないだろ....」という下らない日記です。

宮台真司氏の『14歳からの社会学』は、何歳が読んでも面白い!

この前、宮台さんの『14歳からの社会学』を読んだのですが、面白かったので感想を残します。何歳が読んでも為になりますよ。

 

 

本書は「人生指南書」および「社会学入門書」の二つの側面を持っています。

 

本来、ラジオとか映画評論の中で宮台氏が言う事というのは、非常に難しいのです。だから、普通の大人でも、言っていることを理解できる人は多くないのですね。

しかし、本書は14歳、つまりは中学二年生に向けて書かれた本であります。だから、レベルも落としているし、読みやすくなっています。

でも、普通の中学生が読んだら、やはり難しいでしょうwww。だから、二十歳くらいの人が読んで、やっと半分くらいが理解できるくらい、じゃないかな......。

おそらく知識層向けに書かれている本なので、無理はないですね。でも、読めば確実に知識レベルを上げてくれるし、生きる上で大事なことも教えてくれます。

 

人生論的な部分だと、例えば「仕事で自己実現を目指すな」と、本書で宮台氏は言います。

仕事で自己実現できる人は、いなくはないけど、割合は多くないです。でも、仕事で自己実現をしようと、経営者とかが労働者のやる気を刺激するために言う訳です。いまどき給料の上げ幅も大きくないから、経営者は「やりがい」とか「自己実現」という餌をぶら下げるわけですよ。

だから、趣味などの生きがいを見つけて、そちらで自己実現をしよう、と。。。アイドルオタクの生き方なんて、理想だよね、と宮台氏は言っています。アイドルオタクをバカにしてはいけませんよ~。

 

また、「結果とは距離を置く」という部分も面白かったです。

自分が良いと思ってやったことが、あまり良い結果を生まない、なんてことはよくあることです、というのを筆者の経験から語っています。だから、何か人から嫌われてしまった、ということがあるなら、それは仕方がないと割りきるしかないのですよ、と。

 

社会学的な部分だと、「世界」と「社会」があって、「世界」はあらゆる物事の全体で、「社会」はコミュニケーション可能なもの、つまり人間界のこと....という話をしています。

そんで、「社会」は、「主知主義」ではなく、「主意主義」の考え方が合っていると言います。当然のことながら、「世界」には自然などのどうしようも無いことがあります。しかし、「社会」つまり人間界にも不条理は尽きない、と。だから、「社会」を「因果」ではなく「意思」で考えるです........。この辺がすご~く面白いんですな~。

前にも書いた「結果とは距離を置く」というのは、この辺が関係しているんですね....。「主知主義」や「主意主義」の意味は調べるか本書を実際に読んでみて下さい。

 

「14歳から」というタイトルですが、この本の内容を知っている人は、そこまで多くはないでしょう。「14歳から」って、お前は何歳だ!って言われそうですが、だったら、「主意主義とか主知主義って分かりますか?」とか、「卓越主義的リベラリズムって分かりますか?」とか、「カントの純粋理性批判とか実践理性批判とか知ってますか?」とか聴いてみると良いんじゃないでしょうか?大体は応えられませんからね.....。

 

本書を早い段階で読んでおくと、間違った人生の歩く確率は下がるのではないでしょうか....。これからの社会を生きる人は、早めに読んでみましょう。

 

14歳からの社会学 ―これからの社会を生きる君に

14歳からの社会学 ―これからの社会を生きる君に

  • 作者:宮台 真司
  • 発売日: 2008/11/11
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
 

 

 

naocchi3.hatenablog.com

 

naocchi3.hatenablog.com

 

naocchi3.hatenablog.com

 

[ぼっちですが何か?]は、Amazon.co.jpを宣伝しリンクすることによってサイトが紹介料を獲得できる手段を提供することを目的に設定されたアフィリエイトプログラムである、Amazonアソシエイト・プログラムの参加者です。