ニートの平日

地方国立大卒ニートの生活記録。「え、ニートに平日も休日もないだろ....」という下らない日記です。

映画感想:「誰でもない女」 鑑賞後に背筋に寒気が走った社会派サスペンス。

こんちわ。なおっちです。

暇つぶしで見ていたアマゾンプライムビデオで、また面白い発見をしました。

「誰でもない女」という映画です。

ちょっと邦題のセンスが問われるタイトルの映画です。が、内容的には凄く良かったです。

事実を元にしたサスペンス映画で、すご~く暗くて、観た後にゾワッと背中を襲うような怖さを覚えました。

 

 

あらすじは....

ノルウェイの普通の家庭で母と夫と娘で暮らしているカトリーネ。彼女は世界大戦中にドイツ人の兵隊とノルウェイ人の女間に生まれた子だった。

カトリーネは幼い頃にナチスの政策によって母と生き別れドイツで暮らしていたが、終戦後に東ドイツから脱走して、母と再会していた。

そんなカトリーネの元に、一人の弁護士がやってきて、大戦中にドイツ兵の間に生まれた子供に補償をするために国を訴えたいと言ってきた。そのために、カトリーネの証言が欲しいと。

しかし、カトリーネは少し微妙な反応をする。そして証言も少し噛み合わない..。彼女には何か秘密があるらしい...。

 

てのが大雑把な内容です。

 

前にも書きましたが、僕どうも社会派映画って苦手なんですよ。恋愛映画と並んで苦手なジャンルの一つです。

社会的、歴史的事実を、役者を使ってスクリーンで流しても、どうも面白さを感じないんですよね..。やはり話は作ってこそ、その上手さとかがある訳で...。

世間的には、そういう作品の方が評価が高いんですがね。賞レースでも、そういう作品を好む傾向にあります。僕には分からないなぁ....。

 

 

そんで本作。ノルウェイを舞台にした事実に基づく社会派作品です...。

え、これって僕の苦手な社会派じゃないの...?という匂いがプンプンしたんです。

 

しかし、それにしても面白い!確かに、事実ベースの話でノルウェイやドイツであった事を題材にしたストーリーです。

そこに社会の暗さとか人間の怖さとかをプラスして、しっかりエンタメとして面白さ表現できています。

常々、事実をそのままストーリーにして映画に疑問を抱いていた僕でしたが、コレは超優秀です。立派なサスペンスの傑作として認定します。

 

結末の方でカトリーネの正体とか、過去の事とかが明らかになるんですけど、その辺にゾワッと背中が凍るような怖さを感じるんですよ。

「あ、実際にこんな事ってあるんだ」っていうリアリティに富んだ怖さ。自分の身の周りにもカトリーネのような人物が居るかもしれないし、そのような活動をしている団体、その犠牲になった人がいる可能性もあるんですよね。

ひゃひゃひゃ,,.人間というのはつくづく恐ろしいですね。僕が人間が嫌いな理由は、こんな所だったりします。本作はまさに人間こわい系のサスペンスです。

幽霊とかオバケって出尽くしている感があってホラーというジャンルに限界を感じています。やっぱり人間こわい系の方が怖いっすよね..。って思う作品です。

 

共産主義の国って、学生とか一般人を使ってスパイ活動をさせているケースってあるんですけど、それを考えると「国境が無くなる」とか「グローバリズム」っているのは、幻想なのかなって思うんですよね。

かつてはソ連っていう共産圏の盟主がいて、その活動も活発だったことを思うを怖いですよね。

日本の隣にも北朝鮮とか中国っていう国がありますが、本作のような事が日本でも起こっているのかな...。そういうのを考えさせられました。

アレ、社会派は嫌いだったはずだったんですけどね..。たまには良いのかな...。

 

本作はヨーロッパ製作の映画なんですけど、暗い空気づくりとかがホント上手いんですよね。

「ミレニアム」とか「特捜部Q」などの優秀な作品がありますが、サスペンスを作るのはアメリカよりも上手いんじゃないかな。

ジットリした〆っぽくて重いのが、逆にサスペンスのような話に合っているんでしょうかね..。アメリカ映画だと妙にザックリ大々的な所が逆に馴染めない感じがあるんですよね..。

 

今ならアマゾンプライムビデオで観れます。無料体験もやっているのでどうぞ。

 

 

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