ニートの平日

地方国立大卒ニートの生活記録。「え、ニートに平日も休日もないだろ....」という下らない日記です。

映画『凪待ち』感想 サスペンスなのに何で犯人の動機に触れない?

こんちわ、なおっちです。

『凪待ち』を見ました。白石監督の映画です。

凪待ち

凪待ち

  • 発売日: 2020/02/20
  • メディア: Prime Video
 

 

他には『凶悪』とか『彼女が知らない.....』とかが有名ですね。面白いっすよ。

凶悪

凶悪

  • 発売日: 2014/04/25
  • メディア: Prime Video
 
彼女がその名を知らない鳥たち

彼女がその名を知らない鳥たち

  • 発売日: 2018/04/25
  • メディア: Prime Video
 

 

『凪待ち』は、ギャンブル好きの男が交際中の女と石巻で人生をやり直そうとするが、まさかの事件が起こり...という話です。

 

主人公の男は川崎で印刷会社で働いていましたが、その会社も解雇になり、石巻で彼女である亜弓の実家で印刷所で働きながら再起を目指します。地方の人間というのは村社会なので、ネチネチと鬱陶しい粘着質な連中です。地元の教員の男は、東京(正確には川崎)からやって来た郁男に、亜弓と付き合っていることをネチネチと弄られます。この教員の男は亜弓に気があったように見えます。過去の人間関係を何時までも引っ張るような陰湿な感じは、やはり地方ならではです。僕は地方の人間なので、そういうのは凄く分かってしまいます。

でも、最初は真面目に働いて、周りの人も助けてくれたりで、上手く行きそうでした。

しかし、悪い仲間とフラっと寄った居酒屋で、またもギャンブルにハマってしまいます。バーでヤクザ風の人が運営している、賭博みたい場所です。まぁ良いです。大体こういう男のクセは治りません。人間とはこういうものです。

それだけならまだいいです。しかし、ここで事件が起こります。何と彼女の亜弓が何者かに殺害されます。原因は郁男が夜中にクルマに乗っていた亜弓を喧嘩が原因で降ろしてしまったことです。

 

えええ...。せっかく上手く行き始めていた郁男の人生が、再び狂い始めます。しかも、何と警察から容疑をかけられます。また、会社の人間からある事ない事を言いふらされ、会社でトラブルまで....。完全に、郁男の人生は狂っていきます。

 

ここまで凄く面白いんです。人間の汚さを表現するのが上手い白石和彌は、やはり凄いなぁと思いましたよ。ここまでは...。

 

この後、真犯人が捕まるんですけど、何で亜弓を殺したのか、全く触れられないんですよね。えええ、そこ重要でしょうよ...。

しかも話の本筋ではない郁男のギャンブル物語が加速していきます。亜弓の死後、辞めたはずのギャンブルに更にハマっていくし、何故かスゲェ賭けに出て勝って、しかしヤクザに金を持ち逃げされて..。いやいや、ギャンブルはしない亜弓との約束守れよ。おまえ何も反省してないじゃん...。て言うか、亜弓の殺害理由が明らかになれない時点で白けて、どうでも良いですね。その後も亜弓の親父の船の話とかが出てくるんですが、どうでも良いです。

 

せっかく役者は良かったのに、話も途中まで面白かったのに、どうしてこういう中途半端なものを作ってしまうのかな。白石和彌らしくない...。

そう言えば、問題を起こしても郁男にはスグに仕事が見つかるのは何ででしょうか?僕は特に何も問題は起こしていないのに、面接を受けても不採用ばかりで、何でギャンブル依存でヒモで問題を起こして殺人の容疑までかけられる郁男は仕事に困らないのか?見ていて全く共感できないっすwww。

せめて犯人の動機さえしっかり明らかになるか、最後に無惨にも郁男が殺されて後味悪いラストになれば、良い作品だったのですが....。まぁ本作は駄作ということですな。

 

naocchi3.hatenablog.com

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