ニートの平日

地方国立大卒ニートの生活記録。「え、ニートに平日も休日もないだろ....」という下らない日記です。

東浩紀氏の「平成は間抜けな祭りの時代」に激しく共感....。

のんべんだらりと生きている者です。納税者の皆さん、お疲れ様です。

さて、令和が始まって一年が過ぎ、「令和おじさん」菅義偉氏が総理大臣になりました。

時代が過ぎるのは早いもので、平成が終わって、安倍政権も終わって、ついて本当の新時代に突入、といったところでしょうか.....。

そんな時に面白いものに出会いました。「ゲンロン」という会社を経営している哲学者の東浩紀氏の、以下の記事です...。

https://www.bookbang.jp/article/566944

 

本記事は、思想家であり哲学者であり、「ゲンロン」という知的プラットフォームを運営している東氏が、「平成」という時代を、自身の思想の変遷と共に振り返る、という内容です。いわく、「間抜けなお祭りの時代だった」と...。一部引用して紹介。

 

そう、平成はその名のとおり間抜けな時代だった。平成に入る直前の日本は大きな可能性を秘めた国だった。世界第二位の経済大国で、欧米も仰ぎ見る技術大国で、時価総額で世界トップの企業がごろごろとあり、若者も多く、人口もまだ増えていて、二一世紀は日本の時代だと言われ、新首都の建設さえ真剣に検討されていた。にもかかわらず、平成期の日本人は、自分たちになにができてなにができないのか、そもそも自分たちはなにをしたいのか、きちんと考えないままに自尊心だけを膨らませて、空回りを繰り返して自滅した。それを間抜けといわずして、なんと形容しよう。

 

それはつぎのようにいいかえることもできる。平成は祭りの時代だった。平成はすべてを祭りに還元し、祭りさえやっていれば社会は変わると勘違いをし、そして疲弊して自滅した時代だった。

 

 

思えば、本当にそうだなぁと。

 

僕は平成一けた産まれなので、バブルが弾ける前、つまり「JAPANアズnumberワン」と言われていた日本を、この目で見たり肌で感じたりした事がない。

僕には、きっと凄い時代だったんだろうな、という事しか分からない。株式の時価総額がトップを日本企業で独占していたなんて、今では考えられないが、確かにそういう時代はあったのだな、と。そんな時に産まれていたら、まだこの国を好きになれていたかもしれないですね。

僕が産まれてから、この国にはロクなことが無いように思える。バブルが弾けて、オウムがあって、山一證券が潰れて、酒鬼薔薇聖人が出てきて、ホリエモンが一世を風靡して逮捕されて、就職氷河期が来て「ロスジェネ世代」が誕生して、ワールドカップを開催して、民主党政権が誕生して、2度の大地震が起きて、再び自民党になって安倍政権が新安保法を作って、アベノミクスで株価だけは上がって、シールズなんて訳の分からない連中が騒いだり.....。

 

やれやれ、中には華やかなイベントもあるけど、どれも実態の無い空回り、つまり単なる「お祭り」のようですなぁ....。どれもコレも、騒ぐだけ騒いで、中身の方は全く伴わない空虚なものにし思えない。それが平成の本性だったのだろう、と...。

 

今思うと、オウムはそんな時代の幕開けだったように思える。大きなイデオロギーに引っ張られる訳でも無く、行先を見失った人間たちが訳の分からないものに付いて行って、地下鉄で毒を撒く...。

昭和の時代は、まだ「反資本」など目指すべきものがあったのだが、彼らは一体なにを目指していたのか?きっと、中身なんて無かったんだろうな。でも、それがその後の日本を象徴していたとは、その時は誰も知る由もなかっただろうな....。

 

その後もロクな事なんてなくて、ホリエモンが新しい時代を作ってくれるかもしれないと期待されたけど逮捕されてしまったし、民主党に政権が移ってから何かが変わるかもしれないとマスコミが騒ぎ立てたけど何も変わらなかった。

終わりの方には新安保法に反対する「シールズ」という若者の集団が誕生したけど、法案の中身とか背景とかはまるで知らない連中で、あれこそ平成が生んだ中身の伴わない空の人間であることを露呈してしまった。

 

今でも、反安倍の人たちが騒いでいるが、君たちがロクでもないから、君たちの嫌いな安倍ちゃんが長期政権を築いてしまうのだ、となぜ気が付かない?党名を変えたりしても、反安倍を唱えても、結局それは中身のない「お祭り」なんだと。

それはアメリカでも同じで、反対側がどうしようも無いから、せめて消去法で少しでもマシな奴が選ばれているのだと、マイケルムーアの「華氏119」を見て、少しは勉強して欲しい。

 

華氏119(字幕版)

華氏119(字幕版)

  • 発売日: 2019/03/19
  • メディア: Prime Video
 

 

naocchi3.hatenablog.com

 

そんな事をしている間に、遂に中国に追い抜かれた。インドも追い上げている。アメリカとの差もどんどん広がっている。何より、アマゾンとかGoogleが、日本を支配するようになった。技術大国日本いったいどこへ?

 

やれやれ、こんな時代は何時まで続くんだ、とウンザリしているのは僕だけじゃないだろう。僕が子供の頃から、朝のニュースでは冴えないサラリーマンが「不況だ」と肩を落としている。こんな光景を毎日のように見せられて、大人を尊敬しろとか、無理な話で...。誰か楽しい姿を見せてくれればなぁ、と思った事は数え切れない...。

 

でも、今後もロクでも無いことが続くんだろうな...。東京オリンピック大阪万博と、中身の伴わない「お祭り」が目白押しだ。中身の伴った実りのある施策は、いつ講じられるのか、と苛立ちを覚えているのは、僕だけでは無いはずだ。平成はまだ続いている。令和なんて名ばかりだ。

 

記事の終わりに、東氏も述べているように、僕だって下の世代から責められる可能性があるのだな、と。「お前らのせいでロクでもない日本になった」と。

確かにそうだな。僕らの世代が、船が沈みかけているのを分かっていながら、何も出来なかったな、と爺になって思う時が来るのだろうなと思うと、凄く悲しい気分になる。どうか、菅義偉新政権には、「間抜けなお祭り」ではなく、中身のある施策を期待したい。じゃないと、平成は終わらないぞ。君が発表した「令和」は訪れないぞ、と.....。

 

ゆるく考える

ゆるく考える

  • 作者:東浩紀
  • 発売日: 2019/02/26
  • メディア: 単行本
 
ゲンロン11

ゲンロン11

  • 作者:東 浩紀
  • 発売日: 2020/09/23
  • メディア: 単行本
 

 

naocchi3.hatenablog.com

naocchi3.hatenablog.com

 

[ぼっちですが何か?]は、Amazon.co.jpを宣伝しリンクすることによってサイトが紹介料を獲得できる手段を提供することを目的に設定されたアフィリエイトプログラムである、Amazonアソシエイト・プログラムの参加者です。