移民政策は慎重に実行すべき理由。
自民党の安倍政権は、外国人労働者の受け入れを強化していくらしい。
少子高齢化への対策という事らしいが、ちょっと待ってほしい。
移民を受け入れる前に、もっと考える事があるだろう。
労働力が足りないから、移民を入れます。
いやいや、これほど安易な考えで、外国人労働者を受け入れて良い訳が無いだろう。
そもそも、少子高齢化とか人口減少は政府の怠慢が引き起こしたことだ。
それを、今度は移民でカバーなんて、よくもそんなに手抜きな事が出来るな...。
ということで、皆さんにも考えて欲しいです。
目次
何人入れるの?将来的にはどうしたい?曖昧さが多い移民政策。
まず、ザックリ現在の移民政策に対して文句を言いたいと思います。
現在、政権が推し進めている移民政策には、「何人入れるのか?」というのが明確じゃないんですよね。ここが移民を受け入れる上で最も大事な部分なのですが....。
党内では在留資格を設けるなど、議論を進めているようです。
が、いつ、どれくらい?というのが全く分かっていません。
既に日本には100万人を超える外国人労働者がいます。それを考えると、これ以上増やすのはリスクが大きい気がします。
自民、「移民政策」めぐり議論=新在留資格、22日に部会スタート:時事ドットコム
少し前の2014年には、驚くくらい雑な移民政策が計画されていました。
なんと、2015年から毎年20万人の外国人労働者を受け入れる計画がありました。15年からいつまでかは分かりませんが、実に愚かとしか言いようがありませんなぁ...。
やれやれ、この辺からも、まだ党内、または国民の間で十分な検討が出来ていない事が分かりますな。
安易に外国人を受けていく(既に日本は100万人を超える外国人労働者がいるが)ことは、取り返しのつかない事態を招きます。それはドイツやスウェーデンを見れば分かると思いますが。あとで書きます。
そして、移民を受け入れることは、その人たちが子供を持ったりして、新たな世代を残していくことも考えなければいけません。その時に、日本はどうあるべきなのかというビジョンまで立てないと、この移民政策はヤバい事になるでしょう。
いずれ、長期的な目線で、起こりうるリスクも十分に考えて、実行に移して欲しいという事です。
移民政策を取っている他国の現状を直視せよ!
欧州では移民によって大変にな事になっている国もあります。
もちろん、日本の政策は労働者を受け入れることなので、違いはありますが、外国人を受け入れることには変わりはないから、この辺も十分に考慮すべきですね。
移民1,000人による集団暴行が起きたドイツ。
移民を多く受け入れた国の現状を見てみましょう。
まず、色々と大変になっているドイツから。
ドイツは2013年に17万人、14年には20万人、15年には110万人の移民を受け入れました。しかし、その後、移民による殺害事件が発生しています。少し見てみましょう。
まず、フライブルグで女子の医学生が殺害された事件がありました。
犯人はアフガニスタンの移民で、その年にドイツへやって来たばかりの人間でした。
女子学生は殺害された他に性的暴行を受けていました。殺されてなくても、性的暴行を受けただけで、かなりのショックを受けて、もう社会生活を営むのは困難だったかもしれませんね......。
女子医学生殺害容疑でアフガニスタン人少年を逮捕、ドイツ 写真1枚 国際ニュース:AFPBB News
容疑者はアフガン難民…ドイツを揺さぶる女子医大生殺人事件(川口 マーン 惠美) | 現代ビジネス | 講談社(1/3)
次に、知っている人も多いケルンの集団性暴行事件です。
2015年12月31日から、翌年2016年1月1日まで、ケルン中央駅とケルン大聖堂前の広場にてアラブ人・北アフリカ人を主体とした1,000名によって女性に対する集団性的暴行・強盗事件が発生しました。被害件数は500件以上に上っているそうです。
コレ、最初に知った時にビックリしたのを覚えています。
1,000人による集団暴行って、どうやったら出来るんですか?それって、もはやテロですよね。
先進国でこんな事は起こりえないと思っていましたか。警察だって居る訳だし、街の中心部の明るい所でこんな事件が起こるのか....。しかも、比較的治安が良いとされていたドイツで.....。でも、実際に起きているんですね。
事件当日は泣いたりする人の声が止まなかったそうです。また、被害者も多すぎて対応しきれなかったとか....。そりゃ、500件も被害があれば、そうなりますわな....。
このように、ドイツでは移民による凶悪犯罪が後を絶ちません....。
かつては欧州の中でも治安が良いとされていた国の姿は、もうありません。
コレは、移民を大量に受け入れた事によるデメリットとしか言いようがありませんね。
ドイツ在住日本人が語る!ドイツ移民問題に関する最新事情とは? | THE RYUGAKU [ザ・留学]
高福祉が移民によって蝕まれているスウェーデン。
次に、スウェーデンを取り上げます。
スウェーデンといえば、福祉大国として有名です。
そして、お国柄としても、非常に融和的と言われています。
しかし、そんな人道大国にも変化があるようです。
まず、スウェーデンは2015年に約16万人の移民を受け入れました。
しかし、その移民が、福祉などの大きな負担になっています。
スウェーデンは、福祉大国というだけあって。国民が収入の約半分を税金として払っています。
当然、国民は見返りとして、高いレベルの福祉や医療を受ける権利があるのです。
しかし、スウェーデン政府は、ほぼその全ての移民に対して、生活費や物資、住居などを無償で提供していきました。また、医療費などは無料になる事もあるそうです。
そうした移民への援助の財源は、もちろんスウェーデン国民の税金です。
そうした状況に、当然国民からも不満が露わになっているようです。
自分たちの税金が、急にやって来た移民に使われて、しかも治安の悪化したら、どうでしょうか?不満が出てきて、当然ですよね。
反難民・移民勢力が躍進? スウェーデン総選 | 国際報道2018 [特集] | NHK BS1
経済的な問題だけではなく、国内では確実に治安が悪化が叫ばれています。
2013年には、1,000人の15歳以下の少女が、ムスリム系の移民に性的暴行を受けたと報告されています。
性的暴行事件が多い国ワースト7が恐ろしい! 日本の現状は!?(2017年7月4日) - エキサイトニュース(4/6)
そして、こちらはスウェーデンに住んでいた女性がハンガリーに移住して、スウェーデンの国内事情について語った記事なのですが、凄くショッキングな内容です。
記事によると、
・ストックホルムの地下鉄で女性が暴行されるが警察が出てこない
・コーヒーを飲んでいる途中で、移民の男5~6人にナイフで脅される
・病気の移民が、病院で看護婦に糞や尿を投げつける
などの被害を訴える人間がいるそうです。
【スウェーデン:衝撃】スウェーデンの女性は、移民危機でハンガリーに脱出(動画あり) | 海外ニュース翻訳情報局海外ニュース翻訳情報局
受け入れてからでは遅い。移民を受け入れるメリットとデメリットを考えて。
こういう事件や問題を知ると、「移民ってメリットよりもデメリットの方がデカいんじゃね?」って思ってしまいます。
15年に100万人を超える移民を受け入れたドイツと、16万人を入れたスウェーデンを例にするのは、ちょっと極端かもしれません。
が、移民を受け入れるという事は、こういう現実も十分に直視する必要があります。
それも知らずに、移民を受け入れた後に、「何か移民の犯罪が多いなぁ...」と嘆いても遅いのです。
また、移民を受け入れたら、その人たちが子供を作っていき、移民系の人数も増えるわけです。今まで単一民族の国だった日本が、それを受け入れられるかも、十分に考える必要があるでしょう。
その辺のメリットとデメリットを考えて、しっかり議論をした後でも、遅くないのでは?と思ってま~す。
労働力不足への最適解は移民では無い。
人が足りないから外国人を入れろ、というのは果たして正しいのでしょうか?
労働力が減っても、それに耐えられる社会を作れば対応可能。
労働力が減って、移民によってそれを補充するよりも、それに合わせてシステムを作り直す方が、日本にとっては良いと主張する人も多いです。「未来の年表」の河合さんや、2chの博之氏も、そのような事を述べています。
具体的に言うと、少し不便な社会を受け入れるという選択肢もあるはずです。
例えば、近所のコンビニで人が足りなくて、深夜に営業が出来ないとします。
その時は、そのコンビニは、深夜の営業をしない。
お客さんは、深夜にやって無くても、死ぬほど困る事も無いでしょうし。
考えてみれば、家で水も飲めるし、ご飯を炊けば夜食も食べられます。ポットがあればカップ麺も食べられる訳ですし。
また、最近では宅配業者の人手不足も深刻だそうで....。
こういう労働力も、移民によって補充するのではなく、少しの不便を許容すれば対応可能だと思います。
配送が少し遅くなったりしても、そこは我慢するとかで、別に良いと思いますけどね...。
僕はアマゾンプライムに入っていますが、注文して1日で届く商品とかもあって凄いと思います。
それを最速でも3日で届けるようにするとかで、別に良いと思うんです。ゲームとか服とかDVDが、別に一日で届かなくたっていいでしょ?
他にも、必需品とかは優先順位を高めて、早めに送るとか、色々対策はあると思います。
あと、街をコンパクトにするのも有効でしょう。
人の少ない地域に労働力を提供するのは効率が悪いので、まとまって住んで貰う。そうすれば、行政サービスやコンビニ、配送などのサービスも、何とかて提供できるのではないでしょうか?
詳しくは、河合雅治氏の「未来の年表」や、「縮小ニッポンの衝撃」などを読んでください。かなり良い対策が書いています。
技術やAIの発達で、労働力は嫌でも要らなくなる。
長年、人間は技術を進歩させて、生活を改良してきました。
その流れは、今後も止まる事はありません、
昔は農作業すべて手作業でしたが、今は機械で田植えも稲刈りも出来ます。
現在では自動運転車などの開発が進んでいます。
そして、人口減少でむしろ人は余ってしまうと言う経済人も多くなりました。
少し引用して紹介します。
日本の労働力人口の減少率だけを見れば、10年後も20年後も失業率が上昇する可能性は極めて低いと考えられるのですが、企業が生産性を高める流れのなかで、仮に労働力の2割がAIやロボットに代替された場合、東京オリンピックが終了後、2020年代初めには失業率が上昇傾向へと転じ、2020年代後半には5.5~6.0%程度(2017年の失業率2.8%の2倍の水準=過去最悪だった2009年7月の5.7%に匹敵する水準)まで上がり続けることも想定できるというわけです。
ところが、経済学者のなかには、そういった雇用情勢の行く末に目を向けることなく、「人口減少をバネに生産性を高めていけば、日本は経済成長を続けることができる」というピント外れな主張が意外なほど多いのには驚かされます。
2020年代に「AI大量失業時代」が到来する理由 | 中原圭介の未来予想図 | 東洋経済オンライン | 経済ニュースの新基準
2020年の東京オリンピックの後に失業率が最悪になるケースも想定されるという衝撃の記事です。
要は、このようなことまで織り込んでいく必要があるのです。
一時的に人が足りないのを外国人で補なうのはいいですが、中長期的に考えると、やはり労働者への需要は少なくなることが予測されます。
その結果、移民の人たちと職業を失った人たちが、行き場を失ってさまようという事態も起こりかねないでしょう。
もちろん、河合雅治さんの「未来の年表」には、全てがAIなどによって代替可能という訳ではないと書かれています。やはり、人間が行った方が効率が良い仕事もあるでしょうし、人が足りなくなる部分も出て来るでしょう。
だから、そこは余った労働者の配分を最適化したり、先ほども言ったように我々が少しくらいの不便を受け入れることや、社会のシステムをそれに耐えれるようにすれば、対応は可能なんじゃないか?とおもってま~す。
移民を受け入れて、AIが発達して、その先のことまで考えないと、スウェーデンのように行き場を失った移民を国民の税金で養う羽目になってしまうかもしれません。
テクノロジーの発達によって、自分の国の人間すら職に就けないことになりそうなところを、移民を受け入れてますます負担を増やしてどうするのか?
自国の人間についてはベーシックインカムを導入するとか対策はあるかもしれませんが、移民までそうしたら、それこそ財政破綻になるかも...。これから高齢者も増えるわけだし。
その辺もしっかり議論をしたうえで、政策を実施して欲しいです。
少子高齢化対策を怠って来た政府が、安易に移民政策など笑えるぜ。
最後に再び政権批判をしておきます。少子高齢化は、ずいぶん前から言われてきました。しかし、政府はその対策を怠ってきました。
例えば、就職氷河期に当たった世代に対して、政府は何もして来ませんでした。
氷河期世代の多くの人は、そのせいで就職も出来ず、家庭も持てないという状況になっています。
ホントは現在行っている金融緩和などで、雇用を作り出すべきでしたが、それも遅かったようで....。
経済学では、雇用は金融政策によって創出するものだと言われています。その辺は、高橋洋一氏の「これが日本経済の邪魔をする『七悪人』だ!」を読んでください。
いずれ、「人が足りないから移民を」なんて、甘すぎますね。
ホントに日本の政治家は自分が飯を食う事しか考えてないんじゃないですか?
国民の間でも議論が十分にされていない中、将来を左右する意思決定をするのはマズくないか?と思っておりま~す。
みんなも一回は考えてみてね~。