ニートの平日

地方国立大卒ニートの生活記録。「え、ニートに平日も休日もないだろ....」という下らない日記です。

『ジョンウィック パラベラム』は噴飯物の駄作。

こんちわ、なおっちです。ブログで生き恥を晒しています。

 

『ジョンウィックパラベラム』がアマゾンプライムに追加されていたので観てみました。第一作を映画館で観賞して面白かったので、わりと本作のシリーズは興味があります。でもダメな所が盛り沢山。第一作でスパッと終わらせておけば良いものを欲張って長続きさせるから、こんな糞みたいな物ができるんです。

 

ジョン・ウィック:パラベラム(字幕版)

ジョン・ウィック:パラベラム(字幕版)

  • 発売日: 2020/02/19
  • メディア: Prime Video
 

 

まず、ストーリーが単調すぎます。アクション映画だから仕方がないですが、それにしてもストーリーがダメですねえー。

元から「犬を殺されたから」という理由で反撃を始め、殺し屋に復帰するという単調さでしたが、まだアクションがカッコよくて背景もキラキラして、映画館の音の良さもあって楽しめたのですが。今回はダメですね特にストーリーが。殺し禁止のホテルで仕事をしてしまい、狙われる身になったジョンが、許して貰う為に偉い人に会いにモロッコカサブランカに行って、砂漠の中をペットボトルの水一本で歩き、何とかその偉い人に会って、という、どうしようもない話です。砂漠をペットボトルの水一つで歩くって、どう考えても無理だろ。偉い人に会う前に干からびて死ぬだろ。しかも何で偉い人がモロッコにいるんだよ?

 

演出や編集もメチャクチャで白けます。敵が何人も出てくるのにジョンには全く攻撃が当たらなくて、アクション映画の「後ろから殴れよ」感が終始続きます。アクション映画って、どうしたこうも敵が弱いのかね?それじゃ観ていてつまらんだろ。

 

ジョンが敵と格闘してガラスが割れるシーンは演出も編集もダメすぎです。ちょっとジョンが吹っ飛ばされるだけで、ガラスがパリーンってバラバラになる度に噴き出しそうになりましたよ。もう少し丈夫に作っておけよ。高級ホテルだろ。そんな何回もガラスを割って、製作者は尾崎豊でも聴いていたんですかね?それくらいチープでどうしようもないです。

 

こんだけダメなら三作まで作るべきではなかったんですよ。しかし、本作の終わり方が「まだ続きますよ」的だったので怪しいと思いましたが、どうやら4作目が製作途中だとか。日本で撮影する話もあるようですが、どうでも良いよ。本作にも日本人の寿司職人が大事な役で出てきますが、日本語は下手だし、寿司も上手くなさそうだし。大雨が降ってるなか、そいつが屋台で高級寿司を出すシーンがあるんですが?あり得ないだろ?寿司は落ち着いた空間でゆっくり味わうものだろ?製作者はジャパニーズカルチャーを舐めすぎですね。きっと中国かどっかの人が適当にアドバイスしてるんだろうけど、こんな奴等の映画は尚更見なくても良いし、4作目が日本でも撮影なんてどうでも良いわな。という訳で噴飯物のハリウッド版お寿司ムービーって事ですわw。4作目は見ません。その時は日本の寿司職人さんは抗議して下さい。

 

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映画『ダウ・ナターシャ』は製作コストを感じない歴史的駄作。

こんにちわ、なおっちです。ブログで生き恥を晒す26歳です。

 

ソ連をモチーフにした『ダウナターシャ』という映画を観てきました。劇場の本編前の予告があまりに良さそうだったので。予告編はコチラ。


「ソヴィエト連邦」の記憶を呼び起こせ。ソ連全体主義を完全再現/映画『DAU. ナターシャ』特報

 

今は亡き謎の国。鉄のカーテンに包まれた、少しロマンさえ感じさせるソ連は、今では「共産趣味者」というファンさえいますね。僕もソ連には謎のカッコ良さを感じます。こういう本も読んでたりします。

いまさらですがソ連邦

いまさらですがソ連邦

 

 

んで、本作。製作費とかオーディション参加人数とか、とにかく規模を押し出した宣伝に興味を持ち、いざ観賞。どれだけ凄いのかと待機中も期待に胸とアソコを膨らませます。

 

ところが、これが全く微妙。いや何て言うか、そこまで衝撃でもないし、ストーリーも無いし、何が伝えたいのかも分かりません。一つ一つのシーンも長くて飽きるし、セックスシーンも尋問の場面も、迫力に欠ける。韓国映画の『チェイサー』とか、日本でもバイオレンスの面白い映画はありますが、それに免疫をつけられた人からすると、何もないと言えるくらいです。という訳で駄作です。しかも製作にコストが凄く掛かったというらしいので、本作は歴史的駄作になるでしょう。

 

やはり宣伝て上手く作られてますよね。広告会社が一般人に向けて、「こうすればウケる」というノウハウを詰め込んで作っているのでしょう。僕もそれに乗せられました。

 

しかし、製作費とか、構想期間とか、オーディションの参加人数て、そもそも映画本体とは関係ないですよね。それを推してくるとは、映画としてはイマイチという事実を暗に示していると、裏を返せば言えるわけです。騙されましたよ。

 

本当にいい映画はストーリーを推すのです。映画の本質はそこです。そこではない所を前面に出すのは、そもそも映画としてはつまらない事を改めて感じました。劇場で流れる予告というのは良くできているよ。本当に。

 

本作を見た人で、宣伝文句の莫大な製作コストを感じたヒトっていたんですかね?だって出てくる人も少ないしセットも安っぽいし、一つのシーンも長くて場面数は少ないし。むしろ小規模な低コスト映画にすら思えますよ。だったら最初から低コストで売れば良いのに。「めっちゃ金と時間が掛かりました」って言ってショボいもの見せるより、安く作ってそこそこ面白い方が、観てる方も良いし話題になりますよ。パラノーマルみたいにさ。

 

まだ公開してる劇場があるなら気を付けた方が良いですよ。普通の日本映画を観てた方が全然いいです。最近見たのだとこの辺ですが、傑作とまではいかなくても120%面白いですから。やれやれ、本編前の予告には気を付けましょう。

 

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映画『あのこは貴族』 人それぞれ悩み苦しみがあり、無くなることは無いけど、それを話せる人がいるかどうかが、人生の良さを決めるのかも。

こんにちわ、なおっちです。無職から抜け出したいぜロックンロール。

 

『あのこは貴族』という映画を観てきました。

原作はコチラ。

あのこは貴族 (集英社文庫)

あのこは貴族 (集英社文庫)

 

 

予告編はコチラ。


映画『あのこは貴族』予告編

 

東京のお嬢様と、地方の普通の女の生きる姿を通じて、「人生とは何か?」「女とは?」を問うヒューマンドラマです。

 

東京のお嬢様の華子は、お金持ちの家に産まれ、そのままお金持ちの生活をしています。着てる物、住んでる家、食事など、全てが普通の人とは違います。そこには上流階級とは斯くあるのかという雰囲気と、何処か息苦しさも感じさせます。

冒頭の家族での食事のシーンに、既にそれが物語られています。華子は会場に向かうタクシーの中で妙にダルそうにします。一方タクシーの運転手は「ホテルで会食なんて羨ましい」とぼさっと呟きます。身分の差は本作の重要なテーマの一つです。

花子が到着して家族が揃うと、息苦しさは更に強くなります。華子の親や祖母は、華子に結婚の話を持ち出します。やはり、お金持ちの家だけに、結婚の相手にも拘りがあり、誰でも好きな人と、という訳にはいきません。華子は鬱陶しそうに、その会話を流します。ここから既に、単に金持ちが幸福な訳ではないと読み取れます。

 

話は変わり、今度は地方の女の美紀は、受験勉強で慶応に入るも、家庭の事情により中退を余儀なくされます。

家の周りは田んぼが広がっていて、駅前はシャッターだらけ。衰退した地方を絵に書いたような風景です。

美紀の父親は失業中です。昼間はパチンコに行き、夜は酒を飲んで、妻が作った食事を食べ、その妻はヘラヘラと笑って上手く家庭を回している、という感じです。

こちらも地方の暮らしを画に描いたようです。何処にも逃げ場のない息苦しさ。どこの地方もこんな状況なのかと思うと、日本はもはや終わったと思わざるを得ません。こちらは幸福ではない、というより単なる地獄ですね。いや申し訳ないですが。田舎出身の逃げ場のなさを嫌というほど経験している僕には刺さりました。

 

んで、違う階層の交わるはずのない二人の人生が、とある事で交差します。お金持ちはお金持ちと関わるので、普通は絶対に交わるはずはないのですが。こうでも無ければ、絶対に関われないというパターンで二人は出会います。

 

二人はお互いの状況を打ち明けます。「女は空気を回すサーキュレーターのようだ」と美紀は言います。先ほどの実家の様子がまさにそれですね。美紀の母がヘラヘラと笑ってご飯を出してくれないと、美紀の父は死んでいるわけです(生命的にとメンタル的に)。

 

一般的に感度が弱い男は、女に比べて、それ自体では楽しくなる事が難しいです。「女の翼に乗る」という言葉がありますが、それは女が居ないと男は楽しむのが難しい、という意味です。それが美紀の父であり、美紀の母は言葉は悪いが「空気を回すサーキュレーター」として機能しているのです。

甲斐性を失った男は弱々しく、もはや存在価値すら疑われます。女はそんな男を支えるという...。やはり美紀の家は控えめに地獄な訳です。

一方、花子にしても、女は旦那を支えるものだという価値観に苦しみます。特にお金持ちになると、それが一層強まると。本作の「女と男」というテーマが、ここに現れています。

 

少し話は逸れますが、男もそれ自体で楽しくなれる必要があります。女に依存するのではなく。男は肝に命じておきましょう。自分のために、そして空気を回してくれる女のために、自身で楽しくなれる技術を身に付けないと、どちらも滅ぼしてしまうのです。

 

話が進むにつれて、華子と美紀は心を通わせます。身分違いの女が出会い、「人生とは?」「女とは?」「東京とは?」などを考えます。

美紀と出会い、華子はある重大な決断をします。それは美紀がいたから成し得たことです。最後のメッセージも素晴らしいです。尺の長い作品なのですが、それに相応しい終わり方です。控えめに言って良い映画でした。男でも楽しめますよ。

 

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映画『望み』 「家族は犯人ではない」という望みと、「コイツが犯人であって欲しい」という望み。

こんにちわ、なおっちです。

社畜から無職に舞い戻ったロックンロール。働けと言うなら、俺に仕事を持ってこい!

この前も面接から二日で不採用通知が送られてきました(2回目)。採用する気が無いなら、最初から面接なんかするな!親が死んだら絶対にぶっ殺してやる。

 

さて、という訳でこういう映画を観ました。

望み

望み

  • メディア: Prime Video
 

 

家族が殺人の容疑者になってしまった家族と、その周りの人間たちの様子を描いた映画です。昨年けっこう話題になりましたねぇ.....。見ようかと思っていたら、いつの間にか見放題で見れるようになっていました。

 

出ているのが堤真一と、よりによって石田ゆり子ってwww。どんな家族だよ...。まだ堤真一は良いけど、石田ゆり子はやり過ぎだろ...。まぁ良いです。

建築士の夫と物書きの妻と、高校生の息子と中学生の娘。こんな上手く行っている家族何てあるのかよ.....。そのうえ嫁は石田ゆり子だぞ...。そんな家族あるかよ...。

まぁ良いでしょう。そういう人もいないと映画を観る人がいなくなりますからね.....。

 

この家族。そこそこよりは少し上の暮らしをしていたんですが、長男がサッカーで怪我をして競技を続けるのが難しくなります。そこから家族の関係が崩れていきます。それで、息子は妙な連中とつるんで悪さをしていると噂が立ちます。そのうち、やはり事件は起こり、どうやら息子が事件に関わっているらしいと、警察やマスコミが疑い始めます....。

 

事件が起きて、息子は帰って来ません。それで、徐々に噂は広まり、夫の仕事先の人間にも影響が出てきます。「お宅には頼めない」と、夫の仕事が減って来ます。

家に悪口が書かれたり、マスコミが家に押し掛けたり、近所の人が嫌がらせをしてきたり、噂がやがてリアルな悪意となって、家族に襲い掛かります。

家族は当然「息子は犯人ではない」という「望み」を抱きます。

まだ確定情報が出てないのに、人々は「らしい」という情報に踊らされて、動きます。それが形を持った攻撃に化けていきます。実生活でもありますね。

 

「こいつが怪しいから犯人に決まってる」という、これが周りの人からすると、「望み」なんです。何か事件が起こると、とりあえず怪しい(と思われる)人間を吊し上げて、疑って、犯人ということにして、安心感を得るという行動です。周りの人は、こうでもしないと、精神の安定を保てないのです。学校でも会社でも、その辺でも、よくある光景ですね。ほら、近所の人間たちが集まって「絶対あそこの人怪しいわよ」っていうヤツですよ。非常にクソみたいな話ですが、これも一種の「望み」です。

 

何で周りの人間たちは、こうも不確かな「らしい」情報を、「本当にそうである」と信じ込まないと安心できないのでしょうかね...。そもそも人間って病んでるよね、と。リアルでもよくある光景だったので、グサっと刺さる内容でした。思ったよりも凄くいい映画でしたぞ。

 

望み

望み

  • メディア: Prime Video
 

 

 

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映画『すばらしき世界』残酷で糞みたいな世の中で、誰かから優しさを得られるなら、それは「すばらしき世界」かもしれない。

こんちは、なおっちです。

社畜から無職に逆戻りしたロックンロール。働けと言うなら、俺に仕事を持ってこい!

 


映画『すばらしき世界』本予告 2021年2月11日(木・祝)公開

 

先日、西川美和監督の『すばらしき世界』を観てきました。僕は西川さんの作品が好きです。全てではないですが、「永い言い訳」「ゆれる」「夢売る二人」「ディアドクター」は見ました。詳しくはこちらに書きました。

 

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原作はコチラです。

身分帳 (講談社文庫)

身分帳 (講談社文庫)

  • 作者:佐木 隆三
  • 発売日: 2020/07/15
  • メディア: 文庫
 

 

『すばらしき世界』の意味は2つあります。1つは「この世界は本当に素晴らしいか?」という疑問です。

その答えは、NOです。世の中は、そもそもが糞です。もし素晴らしいと言うなら嘘です。世の中は基本的に目を覆いたくなる現実に満ちています。日本に居たって、資本主義社会会社で消耗するし、学校だってよく分からない奴等が適当なルールで以て支配しています。世の中は素晴らしいと言うなら、その人は一部の成功者か、お花畑のバカです。

 

映画の中でも、それを表現するのに多くの時間を費やしています。役所広司扮する元ヤクザの主人公三上は、糞みたいな世の中の洗礼を受けます。まず彼が刑務所に収監されたのは、向かってきた相手から身を守るためです。正当防衛は認められず、実刑判決を受けます。

刑務所を出た後も、三上を待ち受ける現実は厳しいです。犯罪者という過去が付きまといます。生活保護の申請に市役所に行っても、職員は反社の三上を拒否しようとします。スーパーでは根拠もなく万びきを疑われ、世の中にうるさい隣人に注意をしたら逆に怒られたり、どうも正義とは逆の方へ彼は流されていきます。

この辺に、この現実社会への疑問が現れます。「この世界は果たして素晴らしいのか?」と。三上のような真っ直ぐで曲がった事が嫌いな人間が、社会に包摂されず排除される世の中が、正しく機能していると言えるのか?答えは言うまでもないですね。

 

確かに、世の中まっすぐだけでは生きられません。時に曲がりながら衝突を回避するのが大人になるということです。しかし、正義の本質を実行しようとする人間を排除する社会は、どう考えても間違っています。

 

三上という男は、『鬼滅の刃』の煉獄さんに似ています。曲がった事が出来なくて、自分の中に生き方を求めるのは、煉獄杏寿郎を思い起こさせますねぇ...。

 

また、鬼滅風に言うと、三上は鬼にも似ていますね。身を守るためやむを得ず罪を犯し、その後に救いが無いなら、そりゃ鬼になって世の中に復讐したくもなりますよね。でも、そこを踏みとどまり、自分の生き方を貫くのは、やはり煉獄風である、と。鬼の中だと猗窩座(あかざ)に当たるかも...。

 

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そこにテレビマンと作家の男が近づいてきます。テレビマンは三上のネタが使えると計画を立てますが、三上が使えないと判断すると、さっさと手を切ります。要は利益にならないことはしないという資本主義社会では当たり前のことですが、それ故に世の中は救いが無いわけです。三上のような元犯罪者は、そのような資本主義の競争社会では、踏み台やネタにされるだけです。全ては資本家の利益の為、と言わんばかりのクソ社会です。そもそも、世の中がクソな理由はここにもあるんです。

 

「すばらしき世界」のもう1つの意味は、「そもそもクソな社会で誰かから優しさを得られたなら、それは素晴らしい世界である」ということです。そもそも人々は利益の為にしか動かない世の中で、自分の利益にならなくても優しさをくれる人が居たなら、それはすばらしき世界なのでしょう。本作にも何人か、そのような人間が現れます。三上は彼らに救われます。本作の主張はここにあります(多分)。身元引受人、市役所の職員、スーパーの店員、作家の男などなど、三上を助けようとする人間がいることで、救いを提示しています。この救いは、現実社会への提言とも受け取れます。

 

 脇役が素晴らしいんだなぁ...。橋爪功北村有起哉、仲野太賀、六角精児などなど..。脇が素晴らしくないと、この映画は出来なかったぞ。長澤まさみはちょっとしか出なかったけど、あんまり乗り気じゃ無かったのかな?

 

最近のヒット映画にも似た要素を見出せます。「パラサイト」「万引き家族」「ジョーカー」などなど、底辺から、クソみたいな世の中で、どのように生きるか?を表現した作品が多くなりました。おそらく本作が最もリアリティを持って、それを伝えています。本作は西川監督の前作のどれより、より鋭く現実社会に疑問を投げかけているのですよ。

 

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【求人の嘘】社畜ロックンロール→無職ロックンロールに逆戻り。その理由と今後。

皆さんこんにちわ、なおっちです。

無職からの卒業をしたと思ったら、また無職に逆戻りしてしまった、26歳の大卒ニートです。

 

さて、タイトルの通り、無職から脱却したと思ったら、また無職になりました。

でも、これには理由があるんだ。まじで。聞いてくれ!

 

まず、僕が入ったのは、「冠婚葬祭の手伝い」の仕事。求人にも、ちゃんとそのように書いてあります。スクショもあるし、今も求人に載っています。

 

しかし、内定して「勉強会」という少し怪しい行事に参加して、話を聞いてみると、何か違う...。というか、全くと言って良いほど違う。

「冠婚葬祭の手伝いもあるんですが、我々が属しているのは営業部で、会員の獲得業務もしてもらいます」

え?何か違う...。なんだそれ?それ、まるっきり「飛び込み営業」てヤツやん....。俺が世の中の「仕事」と呼ばれるものの中で最も嫌悪するものやんけ!

 

面接でも言われなかったし、求人にも書いてない。少なくとも、僕にはそのようには見えなかった。営業なんて、一文字も求人には書いてない。僕は汲み上げる怒りを押さえて、「申し訳ないけど辞めます」とだけ残して、「勉強会」の会場を後にした。幸いにも、まだ雇用契約を交わす前だった。まさに不幸中の幸いだ。

 

「勉強会」の時間の分だけ、お金を貰いたい。自信を持って言うが、求人の内容と聞かされた仕事内容が違いすぎる。もし、最初からその内容を聞かされていたら、僕は来なかったのだ。時間と手間を返してほしい。近いうちに、労基に行って、この事を報告する。おそらく雇用契約を交わしていないので厳しいと思うが、やれることはやるつもりだ。

 

別にお金を返して貰いたい訳ではない。その会社が求人で嘘をついたこと、人を騙して採用しようとしたこと。僕はそれが許せない。

 

そして、世の中の採用担当の人に告ぐ。求人には本当の事だけ書け。嘘をついて取った人が、その会社で活躍できる訳がない。嘘をつけば必ず会社の評判が悪くなる。良いことは無い。よく考えなくても分かることだ。ぜひ、会社の業績を少しでも良くしようと思っているマトモな人間なら、求人や面接で嘘を伝えることだけは、絶対にやめて欲しい。

 

こんな会社が、堂々とテレビCMを流して宣伝している事実。こんな会社が、マトモな顔をして、葬儀や結婚式を行っている事実。どれを踏まえても、糞としか言いようがない。僕はこの会社のCMを見るたびに糞みたいな思いをするのだろう。この会社で葬式や結婚式を挙げる人を見るたびに糞みたいな思いをするのだろう。

 

今回の件で、世の中が相当に腐ってる事を再確認した。嘘をついて人を集める会社が、清々しい面をして葬式や結婚式で金を稼いでいる。僕は、もし知り合いが、この会社で葬式や結婚式を挙げると聞いたら、少し待って欲しい、とだけ伝えたいと思う。そういう会社は、ぜひ無くなって欲しいから。これだけでも十分な損失だと思うぜ、人事さんよ。これのせいで売上が減るかもしれないんだ。ぜひ、自分達の行動を反省してくれたまえバーカ!◯ねよ。

 

という事で、無職ロックンロール、これからもよろしく。

 

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「鬼滅の刃」を読み終えました。何やかんやで最も厄介なのは人間だよね....。

こんちわ、なおっちです。

コロナでも抜群の安定感を誇るニート。東北の片隅で無職ロックンロールを叫び続けています。働けと言うなら、俺に仕事を持ってこい!

と言っていたんですが、このまえ採用面接に合格しました。これからは社畜ロックンロールを叫んでいきますよ。俺は資本主義の奴隷だ!

 

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んで、このまえ「鬼滅の刃」を読み終えました。アニメも見ましたし、映画「無限列車編」も見ました。ブームに乗るなんてガキ臭くて嫌だな、と思っていましたが、大人や子供部屋おじさんでも面白く見られる良い作品でしたねぇ....。

鬼滅の刃 1 (ジャンプコミックスDIGITAL)

鬼滅の刃 1 (ジャンプコミックスDIGITAL)

 

 

アニメでは炭次郎が家族を殺されて修行を経て鬼殺隊に入り、鬼殺しとして成長していく様を、映画「無限列車編」では。炭次郎が鬼殺隊の同期の伊之助や善逸、炎柱の煉獄さんと一緒に鬼退治に行く様を描いています。無限列車編のラストは泣く人は多いでしょうねぇ....。煉獄さんの「心を燃やせ」は素晴らしいです。まだ上映していますよ.....。アニメはアマゾンプライムで見れます。

第十六話 自分ではない誰かを前へ

第十六話 自分ではない誰かを前へ

  • 発売日: 2019/07/23
  • メディア: Prime Video
 

 

原作の方は完結しています。まだ読んでいない人もいると思うので、詳しいストーリーには触れずに感想を残します。

鬼を殺す人達の漫画なんですが、やはり最も厄介なのは人間だよなぁと。鬼も元は人で、相当つらい経験を経て鬼になっています。無限列車編で煉獄さんと闘う猗窩座(「あかざ」と読みます)や、上弦の壱(鬼の中で最も強い)である黒死牟(こくしぼう)も、相当に辛い思いを背負っています。何で辛いかと言うと、人間時代に人間たちに酷い目に遭わされたからです。そこには人間に対する恨みが含まれています。むしろ、そうでも無ければ、鬼になんかならないでしょうし。

 

特に黒死牟は辛いでしょうね。武家の長男として産まれて親の期待を背負っていたのに、何故か弟の方が剣技に優れていて、その弟がまさかの(この辺は是非原作を読んでください).....。そこに現れる妬み嫉み、劣等感というのは、誰でも経験したことがあるでしょう。それに苦しめられ、彼は鬼になってしまうのです。誰にでも無いですか?自分より優れている人に対して「死んでしまえ」と思った事。それが鬼の気持ちなのですよ。もし「鬼になって絶対的な力を持てるぞ」と勧誘されたら、負けてしまう人も多いかもしれませんねぇ...。僕は鬼側ですwww。鬼になって、殺したい人間とその家族まで殺してしまうでしょう...。無惨様、僕を鬼にして下さい。

 

鬼になる者はすなわち、社会に恨みを持った人間たち、言うなら弱者なんです。丁度この前まで話題になった映画「ジョーカー」と同じですよ。社会に恨みを持った弱者がダークヒーロー「ジョーカー」として暴れる訳です。人の絆に入れない、最低限の法的な社会福祉でさえも受けられない。そうなったら、ちょっと暴れて伝説残して死んでやる、というのも分かりますね。今風に言うと、「無敵の人」とか「キモくて金のないオッサン」とも表現されます。そちら側に落ちると、もはや普通に”人間”として暮らすのは不可能ですよ、と。やれやれ、辛いですね,,,,。鬼滅の刃の鬼=ジョーカーなのですよ。

ジョーカー(字幕版)

ジョーカー(字幕版)

  • 発売日: 2019/12/06
  • メディア: Prime Video
 

 

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「無限列車編」で漫画内トップクラスの嫌われ者になった猗窩座にも、相当に辛い過去があります。元は普通の暮らしを願う人間だった彼ですが、その願いが叶う事もなく、彼は鬼になるのです...。この辺を読むと、むしろ猗窩座に共感する人もいるでしょうねぇ...。あぁ、来世では幸福を...。

 

あぁ肝心の鬼殺隊を忘れていた...。炭次郎も良いですが、途中までは他の隊員の活躍が目立ちます。特に柱の力は見事で、時々主人公を忘れてしまいます。柱は柱で辛い過去を背負っていますが、それでも人間として戦う事を選んだのは意思の強さでしょう。本作は「意思」「価値観」「心」がカギになります。生き方を見返りや打算などの「外」ではなく、「価値観」や「意思」「心」の内に求めなさいと。メリットを求めるのがベンサム功利主義なら、心や価値観に生き方を求めるのは、カントの「定言命法」的ですね。無限列車編で煉獄さんが残したワードが最後まで生き続けます。煉獄ファンの皆さまご安心を。僕は義勇さん推しです。義勇さんもどうなる事やら.....。

 

別にベンサムを悪く言う訳では無いですよ。そりゃ、生きていく中でメリットを追求する場面は多いですから。株式会社はメリットを求めて動く組織ですし、株式会社が無いと生産も分配も出来ませんからね。あくまで個人として生きていく時、という事です。

 

誰でも、生き方を内に求められる訳では無いです。それは本当に強い人に限られます。メリットを提示されても、「それは僕の価値観ではない」と煉獄杏寿郎みたいにキッパリと断れる訳では無いですよね。目の前の利益に負けて生き方を変えてしまう事もあるかもですが、そこで生き方を貫ける人が本当に強い人なのでしょう...。煉獄さん、あんた凄いよ...。

 

こうして思うと、鬼滅の刃は、すごく哲学的な作品なのです。鬼滅の刃で学ぶ哲学」とかあったら面白いかも...。ただの敵を倒してカッコいい!という作品ではないのです。

 

ですが、やはりアニメというか映像の力は絶大で、マンガだと戦闘シーンでどうなっているのか良く分からない所が多いんですよ。映像による背優の声とか演出とかがあった方が、より面白いでしょうから、是非アニメシリーズの続編を制作して下さい。ufortableさんアニプレックスさん早急にお願いします。

 

追記。無限列車編の円盤も出ましたね。

 

 

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